【プロキオンS】若武者とともに初重賞制覇を狙うアキトクレッセント

5日、プロキオンS(G3)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。

前走、欅S2着のアキトクレッセント(牡5、栗東・清水久厩舎)は、CWコースで7Fの単走追い。ゆったりとした入りから徐々にピッチを上げ、直線で荻野極騎手が軽く仕掛けるとシッカリとした脚色で7F94.5-78.4-63.8-51.0-38.3-13.1秒をマークした。

清水久詞調教師は「追い切りは上がり時計を要したけど、馬場も悪かったからね。動きは良かったし、仕上がりはいいですよ。以前はイライラして折り合いに苦労するところがありましたが、最近は精神面も成長してマシになっています」と愛馬の成長に目を細める。「前走は勝ち馬の決め手が1枚上でした。重賞で相手はかなり強くなりますからね。ただ、馬の調子はいいし、先週みたいな馬場なら、楽しみはありますよね」とハードルは高くなるが、愛馬の仕上がりには自信ありの表情。愛弟子・荻野極騎手の手綱捌きにも注目だ。


前走、栗東S3着のイーデンホール(牡5、栗東・中内田厩舎)は、助手を背に坂路で終い一杯に追われて4F52.6-38.6-25.4-12.8秒で登坂。力の要る馬場で自己ベストを0.5秒更新した。

この動きに中内田充正調教師もひと言「順調ですね」とニッコリ。「まだ自分のリズムを乱された時に力んでしまうところがありますが、上のクラスになるに連れてレースはやりやすくなっている印象があります。うまく運べるようなら」と一発を目論む。昨秋、中内田厩舎に転厩して瞬く間にオープン入り。その勢いは侮れない。


前走、アハルテケS10着のブライトライン(牡8、栗東・鮫島厩舎)は、助手が騎乗して坂路での単走追い。大きな上積みこそないが、力強いストライドで4F53.5-38.1-24.9-12.5秒をマーク。前走も58キロを背負いながら着順ほど負けておらず、まだまだ元気一杯だ。

「前走後も順調にこれたし、今週の動きも上々。状態はホント、いいと思いますよ。前走は勝ち馬とは通ったコースの差かあ。手応えはあったですが、馬群で行き場がなかったので。スムーズにさばいてこれれば違うと思います」と椰木調教助手も気合十分。今回は斤量2キロ減、更に3度の騎乗全てで複勝圏に入っている川田将雅騎手のコンビ。見限りは禁物だ。