帰ってきた名手!森泰斗騎手が大舞台への決意を語る!…こちら検量室前派出所(仮)

森泰斗

連日の雨で気持ちが折れかけていた検量室前パトロール隊員。土曜東京最終レースで、2頭いたプリサイスエンド産駒で迷い、選ばなかったタイセイプレシャス(セ5、美浦・池上弘厩舎)が外から豪快に差し切り1着。心が折られ、検量室前をウロウロしていたところ、タイセイプレシャスに騎乗した船橋競馬の名手・森泰斗騎手が現れた。グッドタイミング、色々話を聞いてみる。
「同馬を管理する)池上先生の指示もあって、最初から外を回すと決めていました。指示通りに乗れましたね。レース上がり3F36.1でしょう?前は止まってないし、2着だったユタカさん(武豊騎手)の手応えも良かった。よく最後差し切ってくれましたね」と騎乗した本人も驚いた様子。僕もビックリしました。

中央競馬に参戦するのは約9ヶ月ぶり。6月末に骨折し、本人も「ケガでこんなに休んだのは初めて」と語っていたが、9月25日の船橋開催で復帰すると、復帰初日にいきなりシグマグレードで勝利。存在感を示した。「ソラを使ったりする難しい馬を勝たせることができましたし、やはり復帰後初勝利は嬉しかったです」と笑顔を見せる。
それから1ヶ月。「レース勘は問題ないです。ミカちゃん(御神本訓史騎手)や若手が頑張っているから、今までみたいにはいかない部分もあります」と現在の心境を語ってくれた。

そんな中、先週の川崎開催で重賞・鎌倉記念でリコーワルサー(牡2、大井・荒山厩舎)に騎乗し、早めにマクる強気な競馬を見せて見事1着、復帰後重賞初勝利を挙げた。
「重賞はいつ勝っても嬉しいですが、鎌倉記念は嬉しかったですね。リコーワルサーはいい馬ですよ。鎌倉記念の時計も良かったですし、未完成の状態でこれだけの競馬ができるのは、力がある証拠だと思います。この後は強い中央馬との対戦を控えますが、楽しみです」と、暮れの大舞台に向けて、確かな自信を得ているようだった。

大舞台といえば、先日G1・10勝のダートの強豪、コパノリッキー(牡7、栗東・村山厩舎)とコンビを組んで、JBCスプリント(Jpn1)に挑むことが発表された。今年の帝王賞でコンビを組む予定だったが、同馬が右膝に関節炎を発症、実現しなかった経緯がある。

もし、勝利すれば、G1・11勝目、これはホッコータルマエの記録を抜く、日本歴代最多記録となる。その注目の1戦のパートナーに指名された一言、こう語ってくれた。

「責任重大ですが頑張ります!勝ちたいです!」

森泰斗

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