【エリザベス女王杯】スマートレイアー武豊「何とかこの馬をG1ホースに」

新スタンド最初のG1会見に臨む武豊騎手

新スタンド最初のG1会見に臨む武豊騎手

8日、エリザベス女王杯(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

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前走、京都大賞典1着のスマートレイアー(牝7、栗東・大久龍厩舎)は、助手を背に坂路で4F52.3-37.8-24.6-12.3秒をマーク。先週はCWコースで6F77.9秒、ラスト1F11.9秒を叩き出しており、7歳秋を迎えたがまさにピークと言わんばかりの動きを披露した。

5歳以降はキッチリと年5走。大事に間隔をとって使われてきたとあって、その馬体、動きは非常に若々しく、武豊騎手も9度のG1挑戦となる今回が「今までで一番チャンス」とパートナーに大きな期待を寄せる。勝てば鞍上は5度目のエリザベス女王杯制覇、馬の方は史上初の7歳馬V。酸いも甘いも噛み分けるベテラン人馬が歴史を塗り替える。


追い切り後、武豊騎手の一問一答は以下の通り。

●気性面の成長で様々なレースに対応

-:京都大賞典は強いオス馬を相手に内から鮮やかな差し切り勝ち。振り返ってどうでしたか?

武豊騎手:馬の状態が凄く良かったので、いいレースが出来るかなと思ったのですが、本当にいいレースが出来ましたね。

-:このところ先行競馬が目立っていたのですが、前走は控えて結果が出ました。武さんの作戦通りの競馬だったのでしょうか?

武: あまり決めていなかったのですが、スタートが良ければ先手でもいいかなとか、いろいろ考えていたのですけども、他の馬の出方を見てああいうレースになりました。

-:これまで先行、差し、追い込み、いろんなレースを経験を積んできましたが、生きてきた部分というのはあるのでしょうか?

武:以前と比べて馬の方が落ち着いてきましたし、折り合い面の進境もあってレースに幅が出て来ましたね。

スマートレイアーの1週前追い切りに騎乗した武豊騎手

1週前追い切りで好感触を掴んでいる武豊騎手

-:今回、最終調教に騎乗はなかったのですが、映像はご覧になりましたか?

武:いえ、見ていないですね。

-:状態というのはもう7歳ですから、確認しなくてもいいくらいの雰囲気になるのですか?

武:スタッフに任せているので(笑)。先週乗った時点で凄くいい動きをしていましたね。

ベスト条件で挑む9度目のG1

-:今回の舞台は京都の2200m外回りになりますが、武豊騎手はエリザベス女王杯4連覇という偉業もあります。この舞台の特徴、印象はどのように持っていらっしゃいますか?

武:京都の外回りで、各馬力を出しやすいコース設定ではあるので、そんな難しいイメージはないですね。

-:その中でスマートレイアーは過去にG1で惜しい競馬が何度かありましたが、初制覇するにはどのあたりがポイントとお考えですか?

武:G2、G3とは勝ってくれているのですが、なかなかG1レースは手が届かないので。勝ってもおかしくない実力はある馬だと思っていますが、今までは運がなかったりで勝てなかったですね。

-:運の部分というのは勝負事ですからありますよね?

武:そうですね。ただ、以前はレース前のイレ込みがあったり、レースへ行って折り合いを欠くことがあったので、そういう部分で少しG1では届かなかったかなというところがありました。今はそういう面が解消されているので、今までで一番チャンスがあるかもしれないですね。

新スタンド最初のG1会見に臨む武豊騎手

-:武さんの手応えもかなりものがあってレースに臨めると。

武:馬の状態は本当に良さそうですし、京都の2200mという舞台を考えてもいいと思います。牝馬限定ですからチャンスがあると思っています。

-:最後にG1・9回目の挑戦で初制覇を願うファンも多いと思います。京都で武スマイルを待っているファンも多いと思います。そんなファンの皆さんにメッセージをお願いします。

武:長くこの馬に乗っているのですが、何とかこの馬をG1ホースにしてあげたいという気持ちが強いので、いい結果が出るようにベストを尽くして乗りたいと思います。