テイエムジンソクについて語る古川吉騎手

29日、チャンピオンズカップ(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走のみやこS(G1)で重賞初制覇を飾ったテイエムジンソク(牡5、栗東・木原厩舎)は、坂路コースでの追い切り。54.5－39.1－24.9－12.5秒をマークした。

追い切り後、テイエムジンソクに騎乗する古川吉洋騎手の一問一答は以下の通り。

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●強みは「スピードの維持能力」

－：今日は追い切りは乗られていないそうなんですが、陣営から何かお話とかは聞きましたか？

古川吉洋騎手：今日は跨っていないですけれども、日曜日の左回りの時に跨がらせてもらってますし、そして今日もいい動きだったというのは聞いています。

－：ひとつこの馬にとって、左回りはポイントかと言われていますが、その動きというのはどうでしたか？

古：動きは特に問題なかったです。

－：あらためまして、この出走権を得ました前走(みやこS)の圧勝劇を振り返っていただけますか？

古：さすがに競馬の前は、いちばん外枠なので多少気にはなってたんですけど、終わってみれば本当にスムーズな競馬ができましたし、馬の強さは見せられたので、良かったですね。

－：本当にこのところ強いレースが続いていますけれども、古川ジョッキーから見ての馬の強みというと、どういうところになるんでしょう？

古：強みは、やはりスピードの維持能力だと思いますね。あのスピードで、それを長く維持できるというのはすごいことだと思います。

－：初めて跨った時もそうだったのか、あるいはこの5戦走っていく中で、またどんどん成長してきたのか？

古：初めて跨がらせてもらった時も少し感じたんですけど、その脚が少しずつ長くなってきているような感じがしますね。

－：先生は「気性的には、ちょっとまだまだかな」といった話があったんですけれども、そういう部分ではどうでしょうか？

古：もともとすごく元気がいい馬なんで、落ち着きが欲しいといえばそうなんですけど、それでもこれだけ動いてくれていますし、競馬に行って返し馬が終わると、ウソのように落ち着いてくるので、そのへんの切り替えができるので、心配はしていないですね。

－：いよいよG1の舞台まで来ましたが、まだまだ戦ったことのないメンバーが多くいると思いますが、メンバー構成をご覧になっていかがでしょうか？

古：それはもちろんG1ホースばかりなので……。こちらはまだこの間G3を勝ったところなので、本当にチャレンジャーの立場ですね。

－：先ほど左回りという話がありましたが、中京自体も初めてですよね？長い直線であったり、坂の途中からスタートだったりと難しさもあろうかと思いますが、どうでしょう？

古：もともとスタートも上手なので、特に心配はしていません。競馬場が変わったとしても、やることは一緒なので。

坂路で追い切られたテイエムジンソク(左)

－：レースプランは、木原先生は「もうジョッキーに任せる」と力強く先ほどお話されましたが、描いている何か理想的なプランとかはありますか？

古：プランはありますけど、まだ枠も出ていないですし、出てから、またゆっくり考えます。

－：ある程度やはり前には行くというのは、もう？

古：まあそうでしょうね。そういう感じにはなるとは思います。

－：ご自身にとりましても、久々のビッグタイトルの大きなチャンスかと思いますが、そういう点ではいかがですか？

古：それに関しては、全く気にしていないですね。

－：結果でついてくると？

古：自分がどうのこうのというよりも、やはり馬に取らせてあげたいというのが一番なので。結果的に、あとで僕に一緒についてきてくれるというだけの話なので。ジンソクのために、もちろん厩舎関係者、オーナーのためになればいいだけの話で、僕はあとでいいです。

－：先ほど本当に強いメンバーが揃うという中で、ただこの馬も本当に勢いはナンバーワンじゃないかなと思いますが、レースに向けて最後に意気込みを聞かせてもらえますか？

古：本当に勢いがありますので、この勢いを一流のG1ホースたちにぶつけてどんな勝負になるかすごく楽しみなので、応援してもらいたいですね。