サトノアラジンは香港マイルで引退、種牡馬入り「アラジンらしい豪快な競馬を」

サトノアラジン

香港マイルがラストランになるサトノアラジン

今年の安田記念の勝ち馬で、12月10日に行われる香港マイル(G1)に出走を予定しているサトノアラジン(牡6、栗東・池江寿厩舎)が、同レースをもって現役を引退して種牡馬入りすることが明らかになった。6日、シャティン競馬場での調教後に、管理する池江泰寿調教師が明かした。

サトノアラジンは2013年8月にデビュー勝ち。2歳時から高い評価を受けて菊花賞にも出走したが、今年6月の安田記念で待望のG1初勝利を挙げた。池江泰寿師は「2歳の時から評判で、里見会長の初G1勝利はこの馬で挙げると思っていたほど。結果、(サトノ)ダイヤモンドに先を越されはしましたが、有終の美を飾ってやりたい」とコメントした。

この秋は毎日王冠で2着と好発進したが、続く天皇賞(秋)でシンガリ負けの18着。前走のマイルCSでも12着に終わった。池江寿師は「天皇賞があれだけの馬場の競馬だったので、人間がナーバスに、神経質になり過ぎたことが前回の敗因だと思う。攻め過ぎない範囲で、中2週というローテの中で調教の強度をあげています。アラジンらしい豪快な競馬をみせてほしい。それさえできれば通用する馬だと思います」と語った。