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【有馬記念】グランプリ連覇の資格持つサトノクラウン「1番大きいのは馬場状態」
2017/12/21(木)

有馬記念に向けて追い切りを行うサトノクラウン
20日、有馬記念(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。
前走、ジャパンカップで10着だったサトノクラウン(牡5、美浦・堀厩舎)は、助手を背に南ポリトラックコースで追われ、5F66.2-51.5-37.0-12.0秒をマークした。
「先週の追い切りではまだ少し鈍いところがあったので、今週はその部分を補っておこうと思いました。週末に速い時計を出しませんでしたし、追い切りの間隔や少し強めにやる必要があるということで、水曜日にポリトラックで追い切りました。先週より動きは良くなっていましたし、良い状態に持って来られたかなと思っています。
先週、今週とポリトラックを使った大きな理由は2つあって、1つはメンタル面です。この馬はやっぱり走る気をどういうふうにコントロールするか、というのが1番難しいところですが、普段乗っているウッドや坂路には慣れてしまっていて、自分でゴール板のところで気を抜いたりする部分が目立ってきていたので、少し刺激を与えるためということ。2つめは仙腸関節が大きくずれているため、競馬のあとは背腰の疲れが1番最後まで残ってしまうので、ポリトラックの方が負担が少ないということ、その2つが大きな理由です。
ウチの厩舎では冬場は暖かい時間にしか追い切りをしなくなりますが、その時間ではウッドもだいぶ荒れてしまうという事情もありますし、その辺りも含めてポリトラックでの追い切りということになりました。前走の馬の状態をレース前、レース後もいろいろと検証してみましたが、天皇賞のときとほぼ同じくらいの状態にあったのではないかな、と思っています。馬場とあのペースの中での位置取りなど、その辺りが噛み合わなかったのかなという印象です。最後はやっぱり1回脚を使ってしまうと気の悪いところを出して、負けるときは大きく負けてしまうというこの馬の悪いパターンが出てしまうので、そういった意味ではそれほど悲観はしていません。
中山でも外回りは良いと思いますし、坂も苦にはしないと思います。ただ2500はちょっと長いかなという気がするので、相手関係や枠順、1番大きいのは馬場状態だと思いますが、その辺りをよくジョッキーと話し合って作戦を決めたいと思います。
ムーア騎手とは、前走の敗因や、ジャパンカップに彼も乗っていたのでレースの中で感じたことなどの話はしました。今はイギリスに帰っているので、このレースに向けての話はまだしていません。いろいろと繊細なところのある馬ですが、この後もなるべく良い状態で出走させるように努めて、ホースマンシップにのっとった良いレースを見せられれば、と思っています」
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