【大阪杯】ミルコ自信満々!スワーヴリチャード「右回りと左回りは気にしません」

ミルコ・デムーロ

自信たっぷりのM.デムーロ騎手

28日、大阪杯(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

●前走、金鯱賞1着のスワーヴリチャード(牡4、栗東・庄野厩舎)は、M.デムーロ騎手を背にCWコースで追われ、6F83.3-67.6-53.2-39.2-12.4秒を馬なりでマークした。

【M.デムーロ騎手のコメント】
「動きはいつもどおりですね、すごくいい状態、いい感じです。落ち着いています。2週間前に競馬を使っていたから、そんなに一杯一杯はいらなかったです。単走で行ってました。先生と話して馬なりで、とても良かったです。

(G1は)いつもすごくプレッシャーはありますが、良い馬は良い馬だから。頑張ります。前走は得意の左回りでしたが、少しペースが遅かったので、スタートから外枠で少し前にいきました。2番手くらいで落ち着いて、直線最後までよく頑張りました。サトノノブレスとずっと一緒に行った後、最後に抜け出しました。本当に良かったです。ちょっとズルくなったけど、すごく良い勝ち方をしました。

(一度使って状態面は)良くなると思います。有馬記念では外枠でした。あまりスタートから押してなく、馬がスタートから少し遅くて、今回は2000mの阪神だから、内回りでスタートがとても大事だから。良い調教、良い練習をしたと思います。僕は右回りと左回りはあまり気にしません。有馬記念の時は、外枠で道中ずっと外外を回っていて、最後の坂のところでは少し苦しくて右にモタれていたんですけど、脚は問題ないので、ゴール前で勢いが変わりましたから、回りは問題ないと思います。

(成長度合いは)いい感じですね、やっぱり大人になりましたね。先ほど言ったように少しズルくなったけど、すごく力はありますね。初めて乗った時(アルゼンチン共和国杯)から、馬体はずっと成長していました。すごく体がパンパンですね。ムキムキで、とてもきれいな馬です。こんな強い馬にはなかなか乗っていないので、本当にそろそろG1を獲りたい、勝ちたいです。頑張ります」

スワーヴリチャード

大阪杯で初戴冠となるかスワーヴリチャード

【庄野靖志調教師のコメント】
「(追い切りの動きは)前走と同じくらい、もしくは前走以上で、きれいに手足も伸びていますし、いい動きだったと思います。全体の時計は速くなくていいかなと思ったんですけど、前走時よりは少し強めという感じでジョッキーとも話をしました。

前走を使った後は動きも良くなってきましたし、ここは上積みがないと勝てるメンバーではないと思っていますから、期待しています。(前走の馬体重はプラス10キロだったが)数字的にはそう変わらないと思います。前走も少し余裕はあったのかと思いますけど、成長分もありますので数字は気にしていないです。

(ダービーから馬体重は30キロ増えて)去年の春と比べると背も伸びていますし、筋肉もついてきて本当に古馬らしく、男馬らしくなってきたと思いますね。ひと夏越したことによってグーンと成長しましたし、去年の秋ごろから本当に落ち着きも出てきました。

金鯱賞は前半スローペースということもあって行きたがる面も見せましたけど、我慢できていました。直線も追い出しを我慢できるくらい手応えも良かったので、あとはどのタイミングで抜け出していけるかと思って見ていました。強いレースでしたね。(今回の大阪杯は)レースとしては少し流れたほうが競馬はしやすいのかなとは思いますけど、頭数に関しては気にしないでいけると思います。

庄野靖志

スワーヴリチャードを送り込む庄野靖志調教師

(阪神2000mという舞台は)新馬戦と未勝利戦で2度使いましたが、最後に苦しくなると右にモタれる面を見せていました。そのへんも含めてあの頃から比べると馬も成長していますし、ジョッキーも今回で4回目ですから、余裕を持った競馬ができるんじゃないかと思います。ある程度余裕を持っていければ最後に苦しくならずに、モタれる面も解消できるんじゃないかと思います。

(メンバーを見渡して)前走もG1馬がたくさん出ていましたし、4歳馬も去年のクラシックで戦ったメンバーが古馬になって一緒の舞台で戦えるのは本当に嬉しく思っています。こちらはまだまだ胸を借りる立場だと思っていますし、ぜひいい競馬を期待しています。今年はなんとしてもG1を取ってもらいたいと思える馬ですし、これからも古馬になってからますます成長して活躍していける馬だと思っていますので、これからも頑張っていきたいと思います。

スタートに関しては新馬戦からそんなにスタートで速く出ていける馬ではないと思いますけど、馬のコンディションとか気持ちの面でうまく出ていける時もありました。前走も少しミルコがゲートを出てから促して出していってくれたので、今回につながるのではないかと思っています」