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【皐月賞】関西馬を迎え撃つ!ステルヴィオ、オウケンムーンなど関東馬4頭コメント
2018/4/11(水)
皐月賞に向けて追い切りを行うステルヴィオ
11日、皐月賞(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。
●前走、スプリングステークスを勝利したステルヴィオ(牡3、美浦・木村厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F55.9-38.7-12.8秒をマークした。
【木村哲也調教師のコメント】
「前走は厳しい稽古を積んで厳しい競馬をしたので、これで張り切っていくのにはどうなんだろうと思っていましたが、終わってみたら疲れはそれほどでもなかったかなという感じはしました。この中間も馬は健康に楽しくきているような気がしていますし、元気はあるんじゃないかと思っています。最終追い切りもいつも通りに走れていたと思っています。
ダノンプレミアムにトラブルがあったというニュースを初めて聞いたときには、私自身はすごくショックでした。先方のオーナー、先生をはじめ厩舎関係者の皆様の心中を察すると、正直にチャンスがきたとかそういう心境にはなれなかったし、今もそれは変わっていません。
距離2000に関しては正直分かりませんが、あまり不安はないと思っています。前走では割りと良いスタートを切れて最初のコーナーに入るときからリズムに乗れていましたが、それを2回連続してできる自信が僕自身に無いので、マイナスな方向に行ったときにリカバリーできるのは2000の方かなと思っています。その意味で1800よりは2000の方がこの馬にとっては楽なんじゃないかな、とは思っています。
ルメール騎手とはどのレースでもレース前に話はしますが、基本的にはどういうイメージでと聞いて、こういうイメージですという答えが返ってきて、それに対してお願いしますと言っています。今回もそうなると思います。
ロードカナロアはこれから日本の生産界を背負っていく種馬になる可能性も出てきていると思いますし、そのお父さんの名も汚してはいけないだろうとは思います。今週の日曜日にトップコンディションで臨むにはどうしたらいいか、ということから逆算して仕事をしたいなと思っています」
●前走、共同通信杯を勝利したオウケンムーン(牡3、美浦・国枝厩舎)は、北村宏司騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F85.3-69.2-53.9-39.1-12.6秒をマークした。
【国枝栄調教師のコメント】「前走は1頭強い馬がいましたが、そこそこはやれるんじゃないかなとは思っていたんですけどね。我々が思っていたよりはちゃんと走ってくれました。まだ馬があまり頼りがいのあるような感じではありませんし、オーナーサイドからできるならダービーということでダービーに良い格好で臨みたいなということもあったので、この間にレースは使いませんでした。牡馬というよりは牝馬に近いような感じで、あまり太くもならないので良い意味で平行線できています。
この中間はオーバーワークにならないように、ゆっくりゆっくりと仕上げました。この馬が本当に良くなるのは古馬になってからかな、と思いますし、現状では良く走っているかなという感じはします。今週の追い切りもあまりやり過ぎないように、ただキチッとした形でやりたいと思って、前に2頭置いて終いは内から並んでという形でやりました。時計的にも丁度いい感じでしたしジョッキーも満足していたので、良い最終追い切りだったと思います。
これで馬がいわゆるレースモードというか、少しやる気を出してくれればと思っています。ただこれまでのレース当日も、やる気があるのかなというふうに思う感じでも結果を出していますし、かえってその方が良いのかもしれませんね。ちょっと面白い馬です。
少し首が短くて詰まったような体型でやはり幼いなという感じがしますが、頭が高いというか前が浮いているのであまりロスなく走れているのではないか、と思います。トモの推進が前に上手く出せているのではないか、と思います。馬体は見た目にはすごく張りがあって良い感じですが、数字はそれほど変わっていないので前走と同じくらいになるかと思っています。今の中山は少し馬場も荒れてきていますし、週末に雨予報もありますからね。その辺りは北村ジョッキーが上手くエスコートしてくれれば、と思っています。できれば良馬場がいいですけど、道悪もこなしてくれるのではないかとは思っています」
【北村宏司騎手のコメント】
「前走は期待していましたが、その期待以上に良い内容のレースでした。これから徐々に相手も強くなってきますしまだ戦っていない相手もいますけど、ひとまず結果がついてきてくれたので良かったです。それほど体が増えていくタイプではありませんし前走の頃から大きくは変わらないと思いますが、この中間も良い意味で落ち着いて調教を毎日こなしてくれていましたし、普段からリラックスして走っていてくれていたので良かったです。
最終追い切りは、先週少し強めに追い切りをしたので順調にきているか、コンタクトを取れればというイメージで乗りました。それほど速い時計でやる予定ではありませんでしたし、余裕を持って追走できて落ち着いた走りだったので良かったと思います。順調にきていると思いました。走法は決して効率の良い走りではないのかなとは思いますが、それがこの馬の普通のフォームなんでしょうし、頭が高くても上手に走ってくれて息遣いも良いので上手く対応してくれていると思います。今のところ流れに乗ってレースができていますし、距離の対応力はあるのかなと思います。
ゲートも並みに出て反応良く動いてくれますし、ある程度コントロールがきいて冷静に走ってくれる馬なのでレースはそれほど心配していませんが、やっぱり相手が格段に上がってくるので現時点でどのくらい通用するのか、という気持ちではいます。今週末は雨予報も出ていますしレースごとにどんどん馬場状態も変わっていくと思うので、皐月賞までいろいろ見ながら考えたいと思います」
●前走、京成杯を勝利したジェネラーレウーノ(牡3、美浦・矢野英厩舎)は、田辺裕信騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F53.0-39.0-13.1秒をマークした。
【矢野英一調教師のコメント】
「集中力に課題のある馬なので、この中間は集中力を切らさないように、フワッとさせないような調教を心掛けてきました。今週の追い切りは3頭併せの真ん中に入れて、後ろからプレッシャーをかけつつ馬をどんどん前に行かせるような調教をしました。以前のように追い切りで止まるようなところもありませんでしたし、淡々と走っていたこともジョッキーは好感触だったようです。ここまで理想通りにきています。
前走からチークピーシズを着けましたが、それがきき過ぎたのか素晴らしいゲートの出だったので、かからなければいいなと思って見ていました。ジョッキーが上手く乗ってくれたのでホッとしています。前走後にオーナーサイドと相談して、クラシックに参戦するなら無駄に消耗させない方が良いのではないか、ということで京成杯から直接皐月賞へ向かうローテーションになりました。前走後はノーザンファーム天栄に放牧に出しました。しっかり調整してもらって、馬体も大きくなってしっかりしてきました。この中間の馬体重は516キロくらいあるので、前走より若干増えるか同じくらいで臨めるかと思っています。
今回は先行馬が結構いるようですし、前走のジョッキーコメントのように、逃げる馬がそれを目標にして競馬をすることになると思いますが、ここまできたらジョッキーに任せようと思っています。ウチの厩舎は、牝馬で桜花賞など何回か挑戦させてもらってきましたが、今回はまた違った緊張感を味わわせてもらって感謝しています。距離が延びて良いタイプですし、力があるので重馬場もいいのではないかと思っています」
【田辺裕信騎手のコメント】
「稽古でも競馬でも少しフワッとしますが、気難しいというよりは不思議な馬です。今週の追い切りでも何かするのではないかと思っていましたが、素直に走り切ってくれました。淡々と走っていましたし、それはそれで良かったと思います。他馬と比べて気が散るようなところがあるので、どのくらい能力があるのか掴み切れませんが、この馬の可能性については楽しみです。重賞で賞金を稼いでようやくG1に出られますし、これからの馬ですからね。
今までは逃げたり先行したりで勝ってきましたが、調教では後ろから行かせて前を交わしていますし、位置にこだわらず流れに合わせて競馬ができると思います。馬場状態が1番気になりますね。あまり悪い馬場のところからスタートしたくないので、真ん中から外めの枠が欲しいです。パンパンの良馬場はどうかと思いますし、ある程度時計のかかる道悪の方が良いと思います。
週刊誌の印を見ると、注意くらいの評価がもっとたくさんついてほしかったと思いますが、僕はこの馬は可能性があって伸びシロのある馬だと思っていますし、楽しみです。人馬ともに集中したいと思います」
●前走、スプリングステークスで3着だったマイネルファンロン(牡3、美浦・手塚厩舎)は、柴田大知騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F70.2-54.4-39.6-12.5秒をマークした。
【手塚貴久調教師のコメント】
「前走を使って腰がパンとしてきましたし、状態は良いですよ。瞬発力があるタイプではないので、週末の雨予報は救いになりますね。G1でメンバーが強いですし、善戦してくれればと思います」
【柴田大知騎手のコメント】
「今週の追い切りは終い重点でやりましたが、良い反応でした。前走を使って馬がしっかりしていますし、1戦ごとに状態が上がってきている感じがします。前走は相手関係や枠を考えてある程度の位置にいないと、と思ってゲートをしっかり出した分ハミを噛んでしまいました。その割りに終いまでよく踏ん張ってくれましたね。テンションが上がりやすいところがありますし、今回は1ハロン距離が延びるので、折り合いに気を付けて運べれば最後にもうひと脚使えると思います。ここは相手が強いですけど、この馬もヒケは取らないと思っているので頑張りたいです」
皐月賞に向けて追い切りを行うオウケンムーン
皐月賞に向けて追い切りを行うジェネラーレウーノ
皐月賞に向けて追い切りを行うマイネルファンロン
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