【日本ダービー】ブラストワンピースなど関東馬全7頭の直前コメント公開!

ブラストワンピース

日本ダービーに向けて追い切りを行うブラストワンピース

23日、日本ダービー(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

●前走、毎日杯を勝利したブラストワンピース(牡3、美浦・大竹厩舎)は、池添謙一騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F51.0-36.2-12.2秒をマークした。

【大竹正博調教師のコメント】
「先週しっかりやっていますし、今回もジョッキーが乗った感触で追い切り内容を判断してもらおうと思っていました。火曜日の時点で541キロくらいあって体重が重いので、そこを考慮してもらいましたが、追い切りでは迫力のある動きでした。この中間は攻めの姿勢を貫きながら、ケアもしっかり施して調整してきました。前走はこの馬としては初めての1番人気に推されましたが、それにふさわしいパフォーマンスを示せたと思います。いつも競馬後は背腰の疲れが目立ちますし、いつも通りノーザンファーム天栄でケアに努めてもらいました。帰厩後はいつもと同じパターンで調整しています。

前走は気負いが目立ちましたが、1頭で馬場の中を歩かせるなどしてメンタル面を整えて調整してきました。その効果もあってメンタル面の成長が窺えると思います。自在性がこの馬の武器だと思っています。東京2400はタフなコース条件だと思っていますし、ダービーを勝ったことのある池添騎手の経験を生かしてもらえればと思っています。管理馬をダービーに出走させることも難しい、とこの10年で感じました。初めてのダービーに人気の一角として出走させられることが光栄です。これまでもG1に何度か使わせてもらって、取りこぼしたかなというレースもあったかと思いますが、人間が気負うことなく、極端な話未勝利戦くらいの気持ちで臨めば良い結果も出るかと思います。当事者が舞い上がっていてはいけないと思いますし、自然体で臨もうと思います

【池添謙一騎手のコメント】
「デビューしてからダービーウィークを美浦で迎えるのは初めてですし、どんな感じかなとは思っていましたけど、栗東と変わりなくダービーの雰囲気があって良いなと思いました。特別な雰囲気がありますし、18人しか出られないレースでそのなかの1人として参加できるということはすごくありがたいです。今週の追い切りは、大竹先生からは先週同様に任せるという指示だったので、前を追いかける形で抜け出してからは気を抜かさないように、ということだけ気を付けて強めくらいでやれたと思います。先週の1週前追い切りが終わったあとに、多分これから更に状態が上がるんだろうなと思っていました。今週は先週よりも体が締まっていましたし、走るフォームも息遣いも先週より良くなっています。状態が上がっていると感じられる追い切りでしたし、多分これでまた本番までに上がると思うので、ピークに持っていけると思っています。

2走目の東京2400を使うと聞いてからは、ダービーを頭に入れてレースをしていこう、結果を出していこうと思っていました。その2戦目も良い内容でしたし、その後は毎日杯に行ってから直行でダービーを使うと話していました。毎日杯では、ここへ向かうという先生の意図をくんでレースをつもりでしたし、2戦目とは違う内容でしたが馬が自分の求めるものにしっかり応えてくれて、結果も内容も満点だったと思います。これでダービーだ、という風には思いました。以前は背腰に少し甘い部分がありましたが、それも使うごとにだんだん良くなってきましたし、体自体も成長していると思います。レースの流れに合わせて競馬ができると思っていますし、まずは正面スタンドでのスタートの歓声がすごいので、ゲートを大事にしてそこから競馬を組み立てていければいいか、と思います。枠順はとても大事だと思っていますし、あとはどこを引くかですね。大竹先生にもずっと、お前はダービーを勝ったことがあるから分かるだろうと言われていて、調教を任せてもらっています。その分責任を感じますが、良い緊張感があります」

●前走、皐月賞で3着だったジェネラーレウーノ(牡3、美浦・矢野英厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F52.2-37.7-12.5秒をマークした。

【矢野英一調教師のコメント】
「1週前追い切りの時点であらかた終わっているので、今週はあまりやり過ぎないような指示を出して半マイルからにしました。先週バシッとやっていますし、今週はやり過ぎに注意した感じの良い動きだったと思います。前走の3着という結果は評価してあげたい、と思います。レース後はさすがにちゃんと走り切ってきた感じがあってかなり苦しい息遣いをしていましたが、底を見せていないというかまだ掴み切れていないというのが正直なところです。今回は東京2400での競馬で、僕らもちょっと手探りしながらの出走になるのかもしれませんが、状態に関しては万全だと思います。東京2400は長いなと思いますが、この馬にとっては距離が延びることは本当に良いことだと思っているので、あとは天気などの面がこの馬にとって有利な形になればいいなと思っています。

皐月賞当日は馬場状態などいろんな条件が揃っていましたが、今回も同じようになってくれればと思っています。何とも掴み辛いところがありますが、そういう面も含めて手探り状態ですし、この馬の本気の走りをぜひ見てみたいなと思っています。みんなにとっても同じだと思いますが、ダービーはやはりホースマンにとって憧れのレースですし、今回はこのようなチャンスをいただいたので何か小さくても良いから爪跡を残して終わりたいな、と思っています。本気のジェネラーレウーノの走りを見て、皆さんと一緒に興奮したいと思っています」

【田辺裕信騎手のコメント】
「先週の1週前追い切りに乗りましたが、良い感じでした。不思議な馬だと思いますし、それもこの馬の特徴だと思います。一生懸命さに欠けるというか、そういう未知の部分もいろいろあるので楽しい馬です。前走はハイペースに巻き込まれてしまって、そのなかで唯一残れました。負けはしましたが、心肺機能の高さを再確認できました。もう少し展開が向いていればもうちょっと粘れたかな、などいろいろ考えることもありましたが、前走からいろいろ分かることもあったので良かったです。不真面目なところがありますけど、それがあって折り合いがつきやすいんです。本番でもそれがすごいプラスに出てくれるといいな、というのがあります。2400が適性距離ではない馬がたくさん出ていると思いますが、この馬に関しては結構楽しみにしています。

馬体がピカピカして張りもあって、言うことはないと思います。この馬は気分屋なのでちょっと分かりませんが、いつも通りの競馬が良いのかもしれませんけどね。皐月賞で一緒にハイペースで飛ばした馬たちが出ていないので、もしスタートが良くて他に主張する馬がいなければハナへ行く形もあると思います。ずっと一生懸命走らない訳ではなくて、集中力の続く時間が短いという感じなので、何とか最後の直線でそういう部分は出さないようにしたいなと思います。初めてダービーに乗ったときはドキドキやプレッシャーもあったと思いますが、今は割りと冷静に見られるようになったので、馬の力を発揮できるように頑張りたいです。チャンスのある馬だと思うので、応援よろしくお願いします」

●前走、皐月賞で4着だったステルヴィオ(牡3、美浦・木村厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F55.0-40.5-12.7秒をマークした。

【木村哲也調教師のコメント】
「前走は馬はもちろん、オーナーやこの馬に携わっているホースマンの皆さんに申し訳ないことをしたと思いました。この中間の調整も馬の頑張りが伝わってきています。ステルヴィオは必死に頑張っていますし、自分が馬に求め過ぎてはいけないと思っています。今週の追い切りはいつも通りにできれば良いなと思っていましたし、その狙い通りにやれたと思います。良い感じできているかどうかはレースの結果が出てみないと何とも言えませんが、こちらは良かれと思って調整していますしレースに向けて少しでも健康な状態で送り出せれば、と思っています。

ステルヴィオがデビューして約1年間携わっていますが、その間は自分が馬に引っ張ってきてもらった気持ちが強いですし、いろいろなことを教えてくれていると思います。彼に対する感謝、リスペクトを表せるように準備をしていきたいです」

●前走、青葉賞を勝利したゴーフォザサミット(牡3、美浦・藤沢和厩舎)は蛯名正義騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F55.7-40.9-12.7秒をマークした。

【蛯名正義騎手のコメント】
「前走は、自分としてはあのくらいは走れるのではないかと思っていましたが、その前までは思っていたほど走れていなかったので半信半疑でもありました。前走の前の追い切りに乗ったときも変わらず良い感じだったのである程度はやれると思っていましたが、東京2400という条件も良かったかと思います。レース間隔が詰まっていますし、ここまで至って順調に調整を進めて来られています。今週の追い切りも力みなくリラックスして走れていましたし、こちらが馬に諭されている感じでした。

相手関係についてはやってみないと分かりませんし、自分の競馬をしてどこまでやれるかでしょう。先週のオークスの勝ち時計が2分23秒台が出ていましたし、今週も同じような馬場状態なら間違いなく自分の持ち時計をひとつは詰めないと、と思います。ダービーを勝つには、まず出なければチャンスがありませんからね。前走で勝てて嬉しかったですし、このチャンスをもらえて感謝しています」

●前走、プリンシパルステークスを勝利したコズミックフォース(牡3、美浦・国枝厩舎)は、石橋脩騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F84.3-67.9-52.7-38.9-12.5秒をマークした。

【国枝栄調教師のコメント】
「前走は馬体の張りが少し物足りないかという感じもしましたが、良い結果を出してくれました。勝ちに行く競馬をした分最後は詰められましたが、よく凌いでくれました。レース間隔があいていませんし、中間は疲れが残らないように気を付けて調整しています。今週の追い切りはオウケンムーンを追いかける形でやりました。動きに余裕があって良い感じでしたし、オウケンムーン同様に合格点をあげられる仕上がりだと思います。

オウケンもこの馬も前走並みの馬体重で使えれば、と思っています。距離2400にも対応できると思いますし、あとはG1でどこまでやれるかですね。厩舎から2頭送り出しますし、ダービーをエンジョイするだけです」

●前走、皐月賞で12着だったオウケンムーン(牡3、美浦・国枝厩舎)は、北村宏司騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F84.9-68.4-53.2-39.3-12.5秒をマークした。

【国枝栄調教師のコメント】
「前走も体調は良かったですけど、出負けして位置取りが後ろになってしまい、馬場の悪い内側を通る形になって力を出し切れなかったと思います。前走後は放牧に出して、帰厩後も順調です。前走の疲れは取れていますし、馬体に大きな変わりもありません。今週の追い切りはコズミックフォースと併せました。こちらは少しフワフワするところがあるので、先行させました。思った通りの調教ができましたし、ジョッキーも息の入りが良いと言っていたので合格点をあげられると思います。距離延長は問題ありませんし、重賞を勝っている東京コースに替わるのもプラスだと思います」

●前走、NHKマイルカップで11着だったリョーノテソーロ(牡3、美浦・武井厩舎)は、吉田隼人騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F51.9-37.8-13.0秒をマークした。

【武井亮調教師のコメント】
「前走はさすがG1だったこともあってか、レース後は初めて疲れが見えましたが、そこを乗り越えた分馬がしっかりしてきました。ダービーを除外された場合は、ユニコーンステークスへの出走を考えています。距離1600はギリギリもちそうですし、試す価値はあると思っています」

ジェネラーレウーノ

日本ダービーに向けて追い切りを行うジェネラーレウーノ

ステルヴィオ

日本ダービーに向けて追い切りを行うステルヴィオ

ゴーフォザサミット

日本ダービーに向けて追い切りを行うゴーフォザサミット

コズミックフォース&オウケンムーン

日本ダービーに向けて追い切りを行うコズミックフォース(左)とオウケンムーン(右)