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【エリザベス女王杯】上がり馬コルコバード「ラストの動きは厩舎サイドとしては満点回答」
2018/11/7(水)
エリザベス女王杯へ向けて調整されるコルコバード
7日、エリザベス女王杯(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。
前走、丹頂ステークス2着のコルコバード(牝5、美浦・木村厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、4F52.6-37.8-12.3秒をマークした。
【木村哲也調教師のコメント】
「最終追い切りの強弱をどうするか火曜の午後まで迷いましたが、馬に期待を込めて現状維持ではなく更なるチャレンジをしようと強い方にシフトしました。前半の動き出しのときから1週前追い切りより動きの質が高くなっていると思って見ていましたし、ラストの動きは厩舎サイドとしては満点回答だったと思います。2歳の頃からこの馬を管理させてもらっていますが、なかなかトップコンディションに持っていくことができず、私自身のキャリアの浅さが彼女の足を引っ張ってしまい申し訳ないと感じていました。その時点では厩舎としてベストの仕事はしてきましたが、振り返るとああすれば良かったということはありますからね。近年は数字的に厩舎が上昇気流に乗ってきていますが、その間には失敗してきている馬たちがいますし、そういう馬たちがあっての今だと思っています。
今回は私がオーナーに無理をしてお願いしたところはありますが、G1に挑戦することで彼女のこれまでの頑張りに報いたいと思っています。前走はまず函館競馬場で調整しましたが、初めての環境で馴染み辛かったですし、その後札幌競馬場に移動したことでまた馬の心のあり様が難しかったと思います。それでも地力で競馬の形を作ってくれましたし、痛みを抱えながらよく頑張ってくれて、あの時点での100%は出せたと思います。ただ本当のトップコンディションならあんなものではないと思っていますし、疲れを取って今回は改めての気持ちです。どうしても前半に置かれてしまうことや普段の馬の感じから、3歳の頃から距離は長い方が良いと思っていましたし、今年はエリザベス女王杯から逆算してどう持っていこうか、と春シーズンから考えていました。これまでこの馬は京都では走れていませんが、それを踏まえてもここを使いたいと思っていました。去年辺りから厩舎として関西圏のレースを使わせてもらうことが増えてきましたし、その経験を彼女にも生かしていきたいです。厩舎はまだG1を勝っていませんが、ジョッキーはG1をいくつも勝っているので頼りたいくらいです。2走前に中山で乗ってもらっていますし、悪いイメージは持っていないと思うので、こちらとしてはジョッキーにお願いしますと言うだけです。みんなが注目するG1レースに、少しでも良い状態で送りだしたいという気持ちです」
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