【今週のコメント特注馬】前走は出遅れて直線も追えず…小倉大賞典で逆襲へ

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●2月17日(日)小倉11R 小倉大賞典(芝1800m)
エアアンセム(牡8、栗東・吉村厩舎)

前走の中山金杯は7着。騎乗した田辺裕信騎手は「ゲートのタイミングが合いませんでした。最後は脚を使って詰めているので、もう少し前で流れに乗りたかったですね」と振り返った。出負け気味のスタートで後方の位置取り。しかも3コーナーで進路は開かず、4コーナーでも前が壁になり追い出しを待たされた。なんとか進路を確保して伸びるも、直線の坂を上がるあたりでまた前が壁になり、しっかり追うことができなかった。それでいて勝ち馬から0.2秒差の7着と、力のあるところは見せている。

2冠馬エアシャカールなどを送り出しているアイドリームドアドリームの一族出身。この一族はパワーに優れており、冬場の力のいる芝を得意としている。12月~2月までの一族の芝の成績は(19.15.14.57)で複勝率は45.7%のハイスコア。先週の小倉芝は開幕週にも関わらずかなり力のいる馬場で、函館競馬場を思わせるような血統の馬がよく来ていた。本馬は昨年の函館記念の勝ち馬。スムーズに運べれば結果はついてくるだろう。


●2月17日(日)東京4R 3歳未勝利(芝1600m)
スコッチリール(牝3、美浦・林厩舎)

伯父にジャパンC2着などの実績を持つポップロックがいる良血馬。未勝利馬の少ないファミリーでもある。本馬も昨年9月の新馬戦で3着に入るなど、素質のあるところを見せている。

ただし前走の未勝利戦(芝1400)mでは直線4コーナー14番手から追い込むも、5着止まりだった。騎乗した理論派・石橋脩騎手は「前走は道中で結構進んでいったので1400mはいいかと思いましたが、逆におっつけ気味になってしまいました。ラスト、末脚を伸ばすイメージで乗って、実際よく来てくれていますが、もう少し距離があってもいいかもしれません」と話していた。

2走前の芝1800m戦は前半3Fが36.3秒。前走は前半3F34.5秒。実に2秒近くペースが上がり、追走に苦労した面は否めない。それでも最後5着まで差し込んでおり、石橋騎手も「悪くない馬です」と素質を評価している。今回は距離延長で芝1600mを使ってくるだけに、巻き返しに期待したいところだ。


◆先週の結果
月曜東京10R エスターテ 3着(9番人気) 以前騎乗していた野中悠太郎騎手が「ハンデ戦向きです」と言っていたように、ハンデ戦で一変した。今回騎乗した蛯名正義騎手は「ハンデが軽い分もあったかと思いますが、連闘でよく頑張っていると思います」と語ったように、52kgの軽量が大きな影響を与えたのは間違いない。これでエスターテは

斤量52kg以下(3.4.1.2)
斤量53kg以上(0.0.0.4)

という成績になった。斤量が軽い時はまたマークしておきたいところだ。

月曜東京12R エピックアン 7着(6番人気) スタートは互角だったものの、内枠で外から前に入られる形となり、次第にポジションを下げて4コーナーで勝負圏外。そこから7着まで盛り返したように力はある。砂をほとんど被らなくて済むワンターンの1400m~1600mで外枠に入れば結果は違うものとなるだろう。引き続き覚えておきたい1頭だ。