【大阪杯】前走有馬記念5着のキセキ「秋と遜色の無い状態」、阪神6戦全て連対のエアウィンザー「ひと叩きして良化」

キセキ

大阪杯の追い切りでCWで調整されるキセキ

27日、大阪杯(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

前走有馬記念5着のキセキ(牡5、栗東・角居厩舎)はCWで最終調整。5F68.2-53.1-39.0-11.7をマークした。
また前走金鯱賞3着のエアウィンザー(牡5、栗東・角居厩舎)はCWで最終調整。6F85.8-69.4-53.9-38.8-11.4をマークした。
追い切り後に行われた共同会見での辻野調教助手のコメントは以下のとおり。

【辻野調教助手のコメント】
「(キセキの今朝の追い切りについて)先週水曜日にしっかりとCWで追い切っていますし、先週末にもCWで長めの追い切りを消化していましたので、今日は感触を確かめる程度の内容でした。

(動きについて)先週しっかりとやっている分反応も良くなっていますし、G1レースに出走できる状態には出来上がってきたかなと思っています。

(前走を振り返って)秋、その前まで3走を使って来てたんですけれど、疲れを感じさせずに心身ともに充実したシーズンを迎えられていましたので、有馬記念のすごく良い状態で出走できてたんですけれど、ゲートの中で落ち着き過ぎてしまって、発走からちょっと出して行く形になってしまったので、そのあたりが最後に響いてしまったかなとは思っています。

(精神力も肉体も強い馬)そうですね、JCであれだけのタイムで走った後だったのでさすがに疲れが出るかなと思っていましたが、回復もすごく早かったですし、有馬記念の前にはJCの時と同じくらいの状態で出走できたので、本当に充実したシーズンだったと思います。

(有馬後に帰厩した時期)大阪杯の約1ヵ月前にこちらに帰ってきました。

(中間の状況)帰ってきてすぐは、ちょっと一所懸命走りすぎるようなところがあったんですけれど、それも日を追う毎にどんどん解消されてきましたし、2週前のCWでの追い切りぐらいからは、秋と同じように落ち着いて走れるところが出てきてたので、秋と遜色の無い状態でここまで来られていると思います。

(前々で走るスタイルの確立について)去年の秋の毎日王冠からこういうレースが続いていますが、そのあたりも秋からコンビを組んでいる川田ジョッキーが、この馬の良いところを引き出すために考えてくれた作戦だったと思いますし、それが良い方向に向いてあのパフォーマンスを引き出せたと思いますんで、この馬の新たな一面を見られたなとは思ってます。

(前々でとの陣営の思いもあったと思うが)そうですね、菊花賞が後ろから差し切る結果でしたので、こちらとしても、ああいう競馬もできるんだなというふうに、ちょっと驚かされた面もあったんですけど、それがすっかり定着して良い競馬を見せてくれているので、今はああいう形がこの子の力を引き出せる良い戦法なのかなと思っています。

(馬体面について)去年の秋も感じましたが、だいぶ大人の体つきになってくれているなと思いますし、秋からそれほど大きな変化はないのですが、それも良い方にとらえて、秋と同じような状態で来られているのが何よりかなと思っています。

(舞台の阪神芝2000mについて)有馬記念の時に、ちょっとゲート内で落ち着きすぎる部分がありましたので、スタートがひとつの鍵になるかなとは思いますが、やはりこの馬の長所を生かすように前々で他の馬の動きに影響がないレースをするのが理想的かなと思っています。


(エアウィンザーの前走について)G1を勝った馬がたくさん出ている中で、その間に入っての3着だったわけですので、それほど悲観する内容ではなかったと思っています。

(この中間)まずレースの疲れがないかどうかを確認していましたが、元々叩き良化型というところでもありますので、やはり使った後の方が動きにも軽さが出てきてくれてますし、こちらの思ったとおり、ひと叩きして良くなってきているなというふうには感じています。

(以前より体質的に強くなっている?)そうですね。メンタルの面でもそうですし、体の面も大人になってしっかりとしてきてくれたので、競馬を使っても疲れが出ることなく、使いながら良化していくという過程をたどれるようになっているのかなとは思っています。

(上積みは?)金鯱賞の時も、これを使ってもう一段状態が上がってくるんじゃないかなとは思っていましたので、そのあたりはこちらのイメージどおりには来れられているかとは思っています。

(5歳になり体が変わってきたところ)以前よりひ弱さが取れてきた感じもありますし、ガッチリとしたキングカメハメハの産駒の特徴が出てきている感じはします。

(勝鞍を上げている舞台だが)前々走で重賞を勝ってくれている舞台でもありますので、舞台設定がマイナスになることはないと思いますし、前走の3着からもう少し着順を上げてほしいなとは思っています。

(ファンの皆さんへのメッセージ)キセキは、去年の秋はようやくこの馬らしい走りができましたが、あとは1着という着順だけがちょっと足りなかった部分かなと思いますので、今年はその1着を目指して頑張って行きたいと思っています。 エアウィンザーはお母さんもG1を勝ってくれた馬だったので、この馬もひとつ上のG1の舞台で、大きなタイトルを獲ってほしいと思っています。応援よろしくお願いします。

エアウィンザー

大阪杯の追い切りでCWで調整されるエアウィンザー