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【皐月賞】ダノンキングリー、ニシノデイジーら関東馬5頭の最終追い&直前情報まとめ
2019/4/10(水)
皐月賞へ向けて調整されるダノンキングリー
10日、皐月賞(G1)の追い切りが美浦トレセンで行われた。
●前走、共同通信杯1着のダノンキングリー(牡3、美浦・萩原厩舎)は、戸崎圭太騎手を背に南ポリトラックコースで追われ、5F64.5-50.6-37.2-11.6秒をマークした。
【萩原清調教師のコメント】
「最終追い切りは単走で考えていたので、ジョッキーと話して、体を使わせて精神状態とコントロールのきくきかないを見てもらおうと思っていました。伸び伸び走れていたと思います。前走はコントロールがきいていましたし、脚も使っていて良い内容だったと思います。レース後もそれほど大きなダメージはありませんでしたし、中間も順調にきています。デビュー当時から良い馬だとは思っていましたが、まだ競馬を使ってみないと能力をはかれない部分が多いと思っていました。ここまで期待通りの成長を見せてくれています。馬体重については今後もそれほど変わることはないかと思いますが、体格がしっかりしてきたと思いますし、精神面も今回は落ち着いていると思います。前走の1800の競馬を見る限り、距離が2000に延びても不安はありません。
この馬の1番のセールスポイントは、やはりスピードだと思います。枠順はこちらで決められるものではありませんし、与えられた枠で競馬をするだけなので気にしません。馬場状態についてもコントロールすることはできないので、その条件で競馬をするだけです。一連の状態をキープして皐月賞へ向かえると思っています。皆さんの期待に沿うような走りを見せることができれば良いと思っています。頑張るのでよろしくお願いします」
【戸崎圭太騎手のコメント】
「2週前くらいから毎週跨らせてもらっていますが、競馬に向けてスイッチが入ってきたなという感じを受けました。最終追い切りは単走でしたが、リラックスさせて伸び伸び走らせるということだったので、そういう感じで走ってこられて良い感触を掴めました。すごく馬が落ち着いていましたし、追い切り後にゲート練習をしましたが特に気になるところはありませんでした。2週前に練習したときはゲートの中で少し動いていましたが、ずっとスタッフが調整してくれたのですごく落ち着いて良い感じでした。前走は距離不安が少しありましたが、それを覆す強い勝ち方をしてくれましたし距離も心配ないということを掴めました。2歳王者もいるなかであのような勝ち方ができて、本当に強い馬だなというのを感じました。ペースが遅いなかでも馬群のなかでヒルまずしっかり我慢もきいていましたし、その分本当に弾けたなという感じでした。
この馬の兄弟はダートで走っていて、この馬は芝でデビューしたのでどんな感じかなと思っていましたが、背中自体はすごく良いものを感じていていましたしどんどん良くなってきてこういう馬になりました。馬に幅が出てしっかりしてきましたし、跨った瞬間に良くなったなと感じるものがあります。前走の感触から今回初めての中山2000に対する問題も消えたというか、こなしてくれるだろうと思っています。デビューから乗せていただいてずっとコンビを組んで、負けていませんからね。有力馬の1頭ということで臨めますし、幸せを噛みしめながら結果を出したい気持ちで一杯です。この馬の力を存分に出せるような競馬、リズム良く最後は弾ける感じで気持ち良く走らせたいですね。枠順は真ん中より内の方が競馬を組み立てやすいかと思います。3戦3勝という実績の馬でまた皐月賞に臨めますし、今回はもう1頭負けなしの馬がいるので盛り上がると思います。是非ファンの皆さんに楽しんでいただきたいですし、自分自身は連覇を目指しています」
●前走、弥生賞4着のニシノデイジー(牡3、美浦・高木登厩舎)は、勝浦正樹騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F67.4-52.0-37.8-12.8秒をマークした。
【高木登調教師のコメント】
「最終追い切りはジョッキーとのコンタクトの確認と、あまり遅くならないようにリズム良く走らせてほしいと指示していました。リズム良く走れていたと思いますし、ここまで順調にきています。前走は1番人気に支持していただきましたし、雨で渋った馬場で逆に良いのかなと思っていましたが、結果的には馬場を気にして走っていたのでその辺りが影響したのかなと思います。馬場を気にしていたこともあってハミを取らなかったですし、その分脚も溜まらなかったという競馬になってしまったので、ポイントと考えていた折り合いについては判断が難しい競馬になりました。
最近はずっと勝浦君が自分で乗って馬とのコンタクトを大事に取って、息の合った調教をしてもらっています。結構行かないと時計が出ませんでしたが、今は楽に時計が出るようになりましたしその分パワーアップしているか、と思っています。週末は雨予報が出ているので、その辺りは気になっています。できれば良馬場でやりたいですね。馬も非常に良い状態に仕上がってきていますし、頑張るので応援よろしくお願いします」
【勝浦正樹騎手のコメント】
「今まで順調にきていますし、最終追い切りもスムーズな動きだったので満足しています。馬の雰囲気は良いと思います。前走は残念な結果でした。乗っていても特殊な馬場で、悪いを通り越してなかなかない馬場でしたし、度外視したいですね。デビュー時から良い馬という感じはありましたが、ここまでかというのは最初は見抜けませんでした。体もたくましくなってきましたし、まだ幼い面はありますが精神面も成長しています。普段乗っていてもヤンチャをしなくなってきていますし、言うことをきいてくれる可愛い馬です。まだこれから良くなる部分はあると思いますが、全体的に力強くなっています。自分としてはジョッキーが毎日乗るのはどうかと思っていましたが、周りから毎日乗った方がいいのではと言われたこともあってこの中間は追い切り以外でも乗っていました。毎日乗る前よりも、馬と良い信頼関係を築けたかと思います。
中山2000で走る前は最高の舞台だと思っていましたが、結果が出ていませんからね。それでもその考えは変わっていませんし、デイジーにとって合っていると思います。現時点ではそれほど強調していえる武器はありませんが、結果が出ていることが1番の武器というかこの馬の良いところですね。本番に向けてのイメージは特に現時点ではありませんが、リズム良くいければと思います。自在性はあると思いますが、いろいろなことができるタイプではないと思います。リズム良く運べれば、それが良い結果に繋がるのではないかと思っています。デビュー時からずっとコンビを組んでいる馬とクラシックに臨めるということで、もちろん馬もそうですが、オーナーをはじめとする関係者の皆様に感謝の気持ちで一杯ですしそれに応えたいという気持ちです。まだまだ先はありますが、ここを目標に調整してきましたしここで1番良い結果を出したいです」
●前走、弥生賞7着のラストドラフト(牡3、美浦・戸田厩舎)は、戸田博文調教師を背に坂路コースで追われ、4F54.2-39.2-25.3-12.6秒をマークした。
【戸田博文調教師のコメント】
「1週前追い切りはウッドでジョッキーを乗せて長めからやっているので、最終追い切りはやり過ぎないように注意しました。思ったより誘導馬が速くて4コーナーの立ち上がりでは少し離されましたが、やれば動いてしまうので加減をしながら無理せず走らせました。馬なりに近い形でゴール前併走できましたし、ちょうど良い追い切りができました。雨は嫌なタイプですが、水分を含んで軽くないウッドでもパワフルに動けていましたし、良い意味でのパワー感を持続して臨めるのではないかと思っています。前走のようにのしをつけてビュンビュン行くような形は合いませんし、レース後は精神的なダメージが残っていないか心配していましたが、1週前追い切りの動きとジョッキーの感触を聞いてダメージはないと確信できました。
今回はG1でメンバーも違いますし前走が前走だけにそれほど強気なことは言えませんが、ペースは流れてくれると思うので競馬はしやすくなるだろうと思っています。馬場は基本的に良馬場の方が良いですね。今の中山のようなボコボコの馬場は問題ありませんが、トビが綺麗な馬なので前走のように直前の雨で滑るような馬場になると蹴っぱりの強さを生かせません。シュタルケ騎手も前走のような形は合わないのではないかと話していましたし、この馬の持ち味を生かすような競馬をしてくれればと思っています」
●前走、弥生賞8着のナイママ(牡3、美浦・武藤厩舎)は、柴田大知騎手を背に南ウッドチップコースで追われ、6F84.3-68.0-52.4-38.3-12.6秒をマークした。
【武藤善則調教師のコメント】
「1週前追い切りをビシッとやって良い時計を出していますし、最終追い切りの動きも良かったです。ジックリ乗り込めたことも良かったと思いますし、美浦にきて1ヶ月以上あってやるべきことはやってきています。毎週コンスタントに調整してきても体は減らず、フックラしています。この馬は、馬場が渋ってペースが流れてくれるような形になれば力を発揮できます。今回はペースが流れるのではないかと思っていますし持久力があるので、ヨーイドンの高速決着にならなければ出番があるかもしれないと思っています。週中に雨が降っていますし、今週末は条件が合いそうな馬場になりそうなので楽しみです」
【柴田大知騎手のコメント】
「最終追い切りも手控えずにやりました。この中間もしっかりやってきている割りには体重も増えてきていますし、体調は良さそうです。頭が上を向くところがあるのでネックストレッチを使っていますが、終いも良い動きでしたしこのまま上手く矯正できればと思います。時計がかかった方が良いタイプなので、レース当日も雨が降ってほしいですね。すごくトビが大きい割りには器用で手前の替え方も上手ですし、雨馬場でもノメらず良い走りをする馬です。今回の競馬で良いキッカケを掴んでくれればと思います」
●前走、3歳500万下(3/24・中山・芝1800)1着のダディーズマインド(牡3、美浦・青木厩舎)は、助手を背に南ウッドチップコースで追われ、5F67.9-51.8-37.8-12.6秒をマークした。
【青木孝文調教師のコメント】
「日曜日の動きも良かったですし、最終追い切りは具体的な時計の指示は出さず乗り手の感覚を大事に乗ってもらいました。ジョッキーをあえて外の馬に乗せて併せましたが、息遣いも良かったです。他陣営のアクシデントによる繰り上がりで手放しでは喜べませんが、チャンスがきたからには全力で挑戦したいです。現時点で本当のトップクラスと戦ってどうかですが、先々はもっとやれると思っていますしその片鱗を見せる競馬をしてもらいたいです。中山2000は合うと思いますし、自分の持ち味を生かす競馬をしてもらいたいですね。出るからには良いところを見せたいですし、ただ出るだけではなく期待を持って臨みたいです」
皐月賞へ向けて調整されるニシノデイジー
皐月賞へ向けて調整されるラストドラフト
皐月賞へ向けて調整されるナイママ
皐月賞へ向けて調整されるダディーズマインド
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