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【ヴィクトリアM】遠征帰りのアエロリット「東京コースで巻き返したい」と菊沢師
2019/5/8(水)
坂路で追い切られたアエロリット
●前走、ペガサスワールドカップターフ9着のアエロリット(牝5、美浦・菊沢厩舎)は、菊沢隆徳調教師を背に坂路コースで追われ、4F51.2-37.7-25.2-13.0秒をマークした。
【菊沢隆徳調教師のコメント】
「1週前追い切りをウッドでやって、最終追い切りは坂路で体調を整えるという最近のパターン通りにやれています。時計を感じさせないくらいの雄大なフットワークで走れていましたし、たまたま前に馬がいて併せ馬のような形になったこともあってしっかり集中していました。ウッド右回りで追い切りをすると終いの俊敏性に欠けるところはありますが、それはいつものことですし先週負荷をかけたことで週末、今週にかけて馬がシャキッとしてきました。前走は関係者の皆さんのおかげで初めての海外遠征を経験させていただいて、良い勉強になりました。出国検疫、飛行機での輸送、環境の変化などにもアエロリットなりに対応してくれましたし、改めてすごい馬だと思います。精神的にも強くなりましたね。寒波の影響で帰りの飛行機が遅れたので日本で待っているときは心配しましたが、着地検疫を終えても馬は元気だったのでホッとしました。
決して右回りがダメだという訳ではありませんが、どうしても器用さを欠くところがあってリズムを崩すと力を発揮できないので、その辺りの影響かと思います。東京の1600から1800のような広いコースは、走りやすいと思います。去年のヴィクトリアマイルから1年経って、馬の体幹もしっかりしてきましたし精神的にも落ち着きが出てきましたし、去年のヴィクトリアマイルに向けての調整過程と比べると今回の方が良いのではないかと思っています。今回はデビューから手綱を取ってもらったジョッキーですし、ジョッキー自身がアエロリットに乗っていない時期でもいろいろな話をしてきているので、アエロリットが成長して変わったところを感じとって騎乗してもらえればと思っています。ここ2戦は結果が出ませんでしたが、東京コースで巻き返したいと思っています
南Wコースで軽快な動きを披露したノームコア
【萩原清調教師のコメント】
「最終追い切りは、ジョッキーに乗ってもらって感触を確かめてもらいました。まだ馬に対するイメージもないでしょうし、競馬で良いイメージを持ってもらいたいとジョッキーに話しました。稽古も良い動きだったと思います。前走は判断のつかないレースになったと思いますが、この中間は変わらず順調にきています。いろいろな競馬場で走っていますし、東京マイルも問題ないと思います。直線の長いコース形態も大丈夫ですし、流れに合わせて競馬をしてくれればと思います。前走の着順はもうひとつでしたが、G1の舞台で良い結果を出せるように調整しています。ぜひ競馬場でノームコアの走りを見ていただければ、と思います」
【レーン騎手のコメント】 「最終追い切りは最初角馬場でウォーミングアップをして、ウッドで前に馬を置いて直線では相手に並べていきました。良い動きをしていましたし、行きっぷりが良くて馬自身が前に行く気持ちがありました。馬体の仕上がりも良いので、それが競馬に繋がればと思います。今回はルメール騎手が乗れなくなってしまって彼にとっては残念なことだろうと思いますが、自分のところへ依頼していただいてオーナーや関係者に感謝しています。先週初めて日本でG1に乗せてもらって楽しかったですし、これからG1をひとつ勝つことを楽しみにしています。ファンの皆さんが多くて熱い応援をしてくれるおかげで、競馬場がとても良い雰囲気になっていて良かったです。マイルに限らず東京コースはフェアで良い競馬場ですし、今週末もまた多くのファンの方たちに会えることを楽しみにしています」
南Wコースに登場したフロンテアクイーン
【国枝栄調教師のコメント】
「ここにきて馬に余裕がある感じがしますし、最終追い切りは前に2頭置いて終いを伸ばす形でやりました。良い感じで動けていましたし、心身共に充実している感じがします。これまでは少し届かなかったり、差されたりということがありましたが、前走は理想的な競馬ができましたし最後はよく残してくれました。ジョッキーが馬の持ち味を生かしてくれたと思います。この中間も普段からすごくリラックスしていますし、体の張りも良くて衰えずにずっと頑張ってくれています。2年前のこのレースを使ったときと比べて、しっかり動けるようになってきていると思います。ジョッキーも毎週稽古に乗って楽しみにしてくれていますし、自信を持って乗ってくれるのではないかと思います。いつも全力で走ってくれる馬ですし、今回も頑張ってくれると思います」
【三浦皇成騎手のコメント】
「最終追い切りの動きも良かったですし、良い意味で馬に余裕があって追い切りに向かう前から全てにおいて状態の良さが伝わってきました。先生からはしっかり体を動かしておいて欲しいという指示を受けていましたが、申し分のない動きだったと思います。前走の前は追い切りに乗ったことはありませんが、確実に今回の方が雰囲気が良いのではないかと思っています。この馬はなかなか勝ち切れませんでしたが、その分いろいろな経験をしていますからね。前走はスムーズな競馬ができて、最後の直線では目標にされる形になりましたが、自分も追い負けるつもりはありませんでしたし、馬もよく応えて頑張ってくれました。
中山の急坂であの踏ん張りを見せたのですごい勝負根性があると思いますし、それがこの馬の武器だと思います。ヴィクトリアマイルに向けて良いステップレースになったと思いますし、今回の東京替わりも問題ありません。この馬に関して競馬については一任してもらっていますし、あとは自分が自信を持つだけです。この馬は自分を持っていますしよほどのことがない限り対応してくれると思うので、自分が判断を間違えなければと思います。先週、今週と追い切りに乗せてもらって良いイメージで臨めますし、楽しみです」
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