【日本ダービー】管理馬3頭出しの池江泰寿調教師「一発を狙う」

2019/5/22(水) 

【日経新春杯】年明け早々世代交代⁉脚質も血統も徹底ジャッジ！

提供：重賞トレンドジャッジ

22日、日本ダービー(G1)の追い切りが栗東トレセンで行われた。

日本ダービーに管理馬3頭を出走させる池江泰寿調教師は共同会見で管理馬に対する意気込みを語った。 前走のNHKマイルCで休み明けながら4着だったダノンチェイサー(牡3、栗東・池江寿厩舎)は、B.アヴドゥラ騎手を背に、CWで馬なりで調整。同じくダービーに出走するサトノルークスと併せ、4F52.8－38.4－11.9秒をマークした。

【池江泰寿調教師のコメント】
(ダノンチェイサーの前走について)間隔は少し空いていましたが、思ったより仕上がっていて、よく頑張ってくれました。

(そこから中2週でダービーに臨みます)疲労もあまり溜まってはいませんでしたし、中2週なら強い追い切りもいりませんから、いい状態をキープできているなと思っています。

(最終追い切りについて)中2週で東京まで輸送があるので、CWコースで4Fの3頭併せ馬という追い切りだったのですが、少し遅れはしましたが、オーバーワークにならなくて良かったです。

(アヴドゥラ騎手はズブかったとおっしゃっていました)併せた相手も動く馬でしたからね。ちょうどいい調整ができました。

(今回は距離が延びます)1600mくらいなら折り合いは付けやすいですが、2400mだとつけにくいので、そこがカギになりそうです。

(アヴドゥラ騎手にどう乗ってもらいたいか)折り合いがカギになるでしょうから、前半リラックスさせて、直線にエネルギーを残せるような騎乗をしてほしいです。

(ファンへ)NHKマイルCとダービーの変則二冠に挑戦する馬は減っていますが。元々マイルのほうがいい馬で2400mは長いかもしれませんが、あえて難しい2400mのダービーに挑戦する姿を皆さんにお見せしたいと思っていますので、応援よろしくお願いいたします」

ダービーへ向け、最終追い切りでキッチリ先着したクラージュゲリエ(奥)

前走・皐月賞で5着、一発の期待高まるクラージュゲリエ(牡3、栗東・池江寿厩舎)は水口優也騎手(レースは三浦皇成騎手)を背に、1000万クラスに在籍するスヴァルナと併せ馬。7F98.8－82.2－67.5－52.4－38.8－12.0秒を直線強めに追われながらマークし、アタマ差先着した。 。

【池江泰寿調教師のコメント】
「(クラージュゲリエの前走)レースを重ねるごとにリラックスして、折り合いがしっかりつくようになってきています。正攻法の競馬ができて、ここに来ての成長を感じます。

(今回は中5週です)まずはノーザンファームしがらきでリフレッシュして皐月賞の疲れをとって、こちらにいい状態で戻ってきてからも毎週順調に調教を重ねることができたので、状態は皐月賞以上だと感じています。

(最終追い切りについて)CWで長めから追いましたが、思ったより時計も出ましたし、いい動きでした。いい状態だと思います。

(東京コースのイメージ)共同通信杯とかは距離は違いますが、折り合いに進境が見られますし、滞在や当日輸送より1泊したほうが落ち着いて臨めるので、それもいいと思っています。父も母父もダービー馬ですし、その血がレースで爆発してくれるといいです。

(三浦騎手と初コンビ)レースも上手になっていますし、正攻法の競馬をして、直線ガムシャラに追ってほしいです。

(意気込み)2歳の時はヤンチャでかなり難しいところがありましたが、3歳になってからはこちらが元気がないかと心配するくらい精神的に成長していますし、肉体的にも3歳牡馬らしくなっています。一発逆転を狙っていますから、ぜひ応援してください」

5戦3勝の素質馬で、前走の皐月賞は14着だったサトノルークス(牡3、栗東・池江寿厩舎)は、騎乗予定の池添謙一騎手を背にCWで馬なりで調整。同じくダービーに出走するダノンチェイサーと併せ、4F52.3－37.9－11.8秒をマークした。

【池江泰寿調教師のコメント】
「(サトノルークスの前走について)初めての多頭数でしたし、いきなりのクラシック挑戦ですから、その辺も影響したのか、ゲートは五分に出たもののいつものポジションが取れず後方のままになってしまいました。馬場も展開も前の馬有利で不完全燃焼でした。スムーズな競馬ができていたら入着はあったと思います。

(中間の様子)ルークスも皐月賞の後ノーザンファームしがらきへ放牧してリフレッシュさせ、いい状態で戻ってきました。先週あたりからどんどん状態が上がってきて、皐月賞以上の状態だと思います。

(最終追い切り)実質の最終追いは先週済ませていましたから、今週はCWで4Fを馬なりでやりました。反応も良かったです。ピークに持ってきていると思います。

(東京コースについて)中山の2000mよりいいと思います。広くなる分ノビノビ走れると思います。皐月賞で強い馬と戦った経験がいいほうに出ると思っています。

(どのような競馬が理想か)元々センスがいい馬で競馬も上手ですから、正攻法の競馬ができればと思います。

(意気込み)セリの時から本当に期待されていた馬で、そういう馬でダービーに進めることは光栄だと思います。皐月賞は悔しい思いをしましたし、能力はヒケを取らないと思いますので、この馬でも一発を狙っています」

サトノルークスはCWコースで軽快な動きを披露。ダノンチェイサーらに先着した