【新馬チェック】グランチェイサーはきょうだい4頭目の新馬勝ち!

グランチェイサー

◆6月8日(土)3回東京3日目5R 2歳新馬(芝1400m)
グランチェイサー(牡2、美浦・矢野英厩舎) 田辺裕信騎手
父:ダイワメジャー
母:キャッスルブラウン
母父:シルヴァーホーク
レース評価:★★☆☆☆

人気馬たちがそうスタートが速くなかった影響もあり、テンはそこで速くなかった。これにより後ろの馬は厳しくなり、先行馬たちの上位争いとなったこのレース。馬群の中から抜け出したはグランチェイサーだった。勝ち時計1.22.6は過去の6月東京芝1400m新馬戦のタイムとしては史上最速。トウショウドラフタ1.22.7、アエロリット1.22.8より速かった。この時期の東京芝1400m新馬で1.23.0を切れる馬は能力がある場合が多く、本馬も注目だろう。

キャッスルブラウンの仔はこれまで、ニシノヘリオス、ニシノラッシュ、ニシノアスカと既に新馬勝ち馬を3頭も出している。これが産駒4頭目の新馬勝ち馬。仕上がりが早いことから、完成度で押し切った可能性も小さくない。ニシノラッシュのように、歳を重ねて再成長しオープンクラスに入るような馬を目指したい。

トリプルエース

◆6月8日(土)3回阪神1日目5R 2歳新馬(芝1200m)
トリプルエース(牡2、栗東・斉藤崇厩舎) 和田竜二騎手
父:Shamardal
母:トリプルピルエット
母父:サンデーサイレンス
レース評価:★★☆☆☆

アイルランド産馬だが、母は船橋競馬で3戦1勝だったサンデーサイレンス産駒トリプルピルエット。半兄はダートで4勝を挙げ準オープンまで出世したクワドループル。トリプルピルエットをアイルランドに送り込み生まれたのが本馬だ。

道中は先行勢を見ながら運び、直線では外からしっかり伸びて完成度の高さを見せつけた。馬群を割ったように根性も十分。父はストームキャット系シャマーダル。この父の子はパワーのある馬が多く、なおかつ堅実で走る場合が多い。今後も馬場が湿った時や力のいる馬場で活躍が見込まれる。次走以降、パンパンの良馬場で時計勝負になった時にどうなるかも見たい馬である。