【帝王賞】末脚一閃!オメガパフュームがD.レーン騎手を背に帝王の座に!

オメガパフューム

6月26日(水)、大井競馬場11Rで行われた第42回 帝王賞(Jpn1)(4歳上 定量 1着賞金6000万円 ダート2000m)は、D.レーン騎手騎乗の3番人気・オメガパフューム(牡4、栗東・安田翔厩舎)が道中は後ろから2番手と後方を追走すると、直線で外から鋭く伸びて優勝した。勝ちタイムは2:04.4(重)。

2着に1馬身1/4差で2番人気・チュウワウィザード(牡4、栗東・大久龍厩舎)、3着にはアタマ差で8番人気・ノンコノユメ(セン7、大井・荒山勝厩舎)が続いた。

スタートから押してハナに行ったシュテルングランツを、インティ(牡5、栗東・野中厩舎)がその後ろの2番手で追走。道中は息の入りにくい流れとなり、4コーナーで先頭集団に後続が殺到。

先に抜け出したのはチュウワウィザードだったが、オメガパフュームがその後ろから1完歩ごとに差を詰め、最後は交わして1着。チュウワウィザードにとっては苦しい形だったが、なんとかノンコノユメの猛追をしのいで2着を確保。インティも早めに交わされる苦しい展開だったものの、G1馬の意地を見せて4着ミツバとはそう差のない6着を確保した。

勝ったオメガパフュームは昨年7月のジャパンダートダービー(Jpn1)、昨年11月のJBCクラシック(Jpn1)でともに2着と惜敗していたが、昨年末の東京大賞典で悲願の初タイトルを獲得。

今年はフェブラリーSで左回りのマイルが合わなかったか10着に大敗したものの、前走の平安Sでは59kgの斤量を背負いながら最後追い込んで3着と力のあるところを見せていた。

馬主は原禮子氏、生産者は千歳市の社台ファーム。

1着 オメガパフューム(D.レーン騎手)
「素晴らしい夜になり、最高の気持ちです。もともとスタートは速くない馬ですが、ペースが速かったので、序盤は折り合いを重視しました。1000m過ぎあたりから手応えがよくなりました。厩舎のおかげて馬の仕上がりは完璧な状態でした。直線では反応も非常によく、素晴らしい末脚をみせてくれました。

騎乗する機会を与えてくれたオーナーをはじめ、関係者の皆様に感謝したいです。今日は素晴らしい夜になりましたし、今回の来日で素晴らしいサポートをいただけました。また競馬場で皆様にお会いできる事を楽しみにしています」

(安田翔調教師)
「まずは目標としていたレースを勝てたことに、馬に対して労いの気持ちです。前走の平安ステークスを勝つことは出来ませんでしたが、いい前哨戦を終えられて、このレースに向けて馬の集中力も高まっていました。レースは自信を持って送りだせました。

レース前には、ジョッキーにこれまでのレース内容や乗ってきたジョッキーがどんなコメントをしていたか伝えましたが、レースは安心して観られましたね。帝王賞は決して簡単に勝てるメンツではありませんし、その中で勝てたことを誇りに思います。馬体はダート馬としては決して大きくないのですが、精神面の強さがいいところですね」

2着 チュウワウィザード(川田騎手)
「スムーズに運べましたし、直線でもいい雰囲気で伸びてくれたのですが…勝ち馬が強かったですね」

3着 ノンコノユメ(真島大騎手)
「仕上がり途上だったことは確かですが、まだ7歳ながら馬に若さがあってやれる力はあります。懸念していたゲートも最後入れだったこともあるのかもしれませんが、上手く出てくれて、道中は気分良く行けました。最後の直線でも、勝ち馬がきても反応できるぐらい力が残っていました。厩務員さんとは『今回の状態でやれたら今後がさらに楽しみだな』と話していて、その通り今後に期待が膨らみました」

5着 モジアナフレイバー(繁田健騎手)
「ゲートの中では落ち着きがなかったものの、ゲートは出てくれました。正攻法の競馬ながら、この相手にも頑張っていました。結果的には、もう1列、2列より後ろでよかったのかもしれません」

6着 インティ(武豊騎手)
「今日は引っかかってしまいましたね。前半から夢中になって走ってしまいました。自分のリズムでいければ強い馬ですが、まだまだ改善の余地があります」

  • オメガパフューム
  • (牡4、栗東・安田翔厩舎)
  • 父:スウェプトオーヴァーボード
  • 母:オメガフレグランス
  • 母父:ゴールドアリュール
  • 通算成績:12戦6勝
  • 重賞勝利:
  • 19年帝王賞(Jpn1)
  • 18年東京大賞典(G1)
  • 18年シリウスステークス(G3)

オメガパフューム

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オメガパフューム

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