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【日曜の注目新馬チェック】大雨の中行われた新馬戦を徹底ジャッジ!
2019/6/30(日)
逃げ粘るトロワシャルムを競り落としたコンドゥクシオン(右)
コンドゥクシオン(牡2、美浦・中舘厩舎) 丸山元気騎手
父:ダイワメジャー
母:アドマイヤハッピー
母父:トニービン
レース評価:★★☆☆☆
大雨で不良馬場となった中で行われた一戦。ハナを切ったのはトロワシャルム。コンドゥクシオンは逃げ馬をマークする2番手でレースを運ぶと、4コーナーで押して先頭に並びかけると、粘るトロワシャルムを残り100m手前で交わし押し切った。勝ち時計1.53.8、上がり3F36.9と、大雨の中で時計の掛かった一戦。パワーは相当。
父ダイワメジャーからも、小回りで持続力を活かしたい馬だろう。6連勝でアンタレスSを制したウォータクティクス、小倉記念2着があるキタサンアミーゴ、目黒記念3着があるハッピーモーメントなど多くの活躍馬を兄に持ち、牝系はエアグルーヴと同じという非常に完成された血統だ。晩成タイプも多い一族で、騎乗した丸山元気騎手が「まだトモが緩くて全然入ってこない感じでしたが、それでいてよく勝ってくれましたね。今日のような軟らかい馬場もプラスだったかと思います。抜け出してからフラフラするところもありましたし、これからもっと良くなってくると思います」と語るように、完成は古馬になってからだろう。
ゴッドスター(牡2、美浦・池上和厩舎) 石橋脩騎手
父:アサクサキングス
母:ラヴゴッデス
母父:Lemon drop kid
レース評価:★★☆☆☆
スタート一息で後方からの競馬。前から12番手の位置を楽な手応えで追走すると、直線では勢い良く大外を回し、一完歩ごとに前との差を詰めてゴール手前で逃げたパーティネントを捉えて1着。勝ち時計1.12.8、上がり3F35.7と雨の影響で時計は掛かっているが、馬場が緩んで体力を要する状況だったことを考えれば、長く脚を使った持続力は評価されるものだ。 母の伯父に豪マイルG1を制したシークレットセイヴィングスがいるように、全体的にパワーに特化した牝系、配合。今日のように大雨で馬場が緩んだ状況も味方したのだろう。騎乗した石橋脩騎手は「調教の感じからしっかり動けることは確認できていました。前向きなタイプがゆえに気が乗り過ぎるところもあるので、スタート次第だと思っていました。ゲートを右に出てそれほど速くなかったので、焦らずに終いに良い脚を使えればというイメージで乗りました。良い脚を使ってくれましたし、馬がよく仕上がっていたと思います」と語るように、まだ課題も多い。一歩ずつ成長していくタイプかもしれない。
◆6月30日(日)2回中京2日目5R 2歳新馬(芝1600m)
ヤマニンエルモサ(牝2、栗東・松永幹厩舎) 藤懸貴志騎手
父:エピファネイア
母:ヤマニンカルフール
母父:エリシオ
レース評価:★★☆☆☆
スタートからサっと2番手につけると、直線でもしぶとく脚を伸ばして1着。単勝断然1番人気に推されたバトーデュシエルの猛追をしのぎきった。440kgとそう馬格はないが、雨でパワーを要する芝をこなしたように力を秘めている。父は雨で柔らかくなった馬場で行われたジャパンCを勝ったエピファネイアで、母の父は凱旋門賞を逃げ切ったエリシオ。血統背景から柔らかい馬場も合っていたのかもしれない。
母ヤマニンカルフールは現役時代短距離で3勝。繁殖成績は優秀で、これまでデビューした9頭中6頭が中央で勝ち上がっている。本馬も父、母父が2400mのG1勝ち馬とはいえ、母系のスピードを受け継いでおり、距離はマイルまでだろう。今後はもう少し短い距離での活躍が期待される。2番手を取って押し切ったセンスは強みとなりそうだ。
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