【今週のコメント特注馬】距離短縮で完全復活へ!実力馬が条件変更で巻き返す!

<現場取材でつかんだ!コメント特注馬>

●7月14日(日)中京11R・名鉄杯(ダート1800m)
クイーンマンボ(牝5、栗東・角居厩舎)

3走前の関東オークス以来、2年ぶりの2100m参戦となった前走のスレイプニルS。先行策をとって3番手を確保。流れに乗れたように見えたが、直線の伸びは一息。前を捉えることなくなだれこむような競馬となってしまった。騎乗したM.デムーロ騎手は「初めて乗りましたが、距離が長いかもしれません。坂を上がってから苦しくなってしまいました」と敗因を語る。

元々は大井のレディスプレリュードで2着ホワイトフーガに8馬身差をつける圧勝劇を見せるなど、その実力は折り紙つき。ここ1年近く3着以内がないとはいえ、前走騎乗したデムーロ騎手が「スタートは出ましたし、雰囲気は凄く良かったですよ」と話したように、復調気配が見えるのも事実。距離を短縮して臨む一戦。久々に輝きを見せたいところだ。

●7月13日(土)函館11R・STV杯(芝1200m)
シンデレラメイク(牝4、栗東・鮫島厩舎)

函館での滞在競馬となった前走のUHB杯。道中中団前目で競馬を進め、勝ったショウナンタイガの真後ろという絶好のポジションで手応え良く運んだが、4コーナーで内の馬が外に張ってきたことで進路が狭くなり、切り返す不利を受けてしまった。騎乗した菱田裕二騎手も「勝ち馬の後ろで完璧だと思ったのですが、4コーナーでの不利が大きかったです」と不完全燃焼だった。

スムーズに走れなかったとはいえ、3走前の福島中央テレビ杯で2着があるように、本来このクラスでは力が上。最近テンに行けなかっただけに、前走行きっぷりが戻っていたのはプラス材料だろう。滞在競馬も合っており、外枠からスムーズに回ってくれば3着以内が見えてくる。


◆先週の結果

★土曜函館3R・3歳未勝利 ベルファーリング 7着(6人気)

今年の6月2日にデビューしてすでに3戦を消化していた本馬。デビュー戦でも3着しているように未勝利を突破する力は十分備えているが、前走の2600m未勝利戦は出遅れて後方からとなり、道中徐々にポジションを上げたものの、4コーナーで外に思い切りぶつけられて振られてしまった。そこから立て直し、直線はしぶとく伸びたものの3着が精一杯。

今回はゲートを出て5番手での追走。道中内目から進出の機会をうかがったものの、直線で前が塞がって捌くことができなかった。スムーズだったら3着以内も見えたレースであった。決して力負けというわけではなく、使ってきた影響がなければ、次走も侮れない存在だろう。

★土曜福島6R・3歳未勝利 アイアンゾーン 5着(11人気)

前走は東京のダート1400m未勝利戦で6着。今年に入って5戦全てで1着馬から1秒以上離されて負けていたが、先行して1着から0.5秒差と、久々に中身のある競馬であった。騎乗した柴田大知騎手は「スタートが速く気のいい馬です。あまり行くと終いが甘くなりそうで控えましたが、今日の感じだともう1F距離が短いほうがいいかもしれません」と話しており、今回は待望の距離短縮。

スタートから5番手につけ、中団前目で直線へ。終いもしぶとく粘って5着を確保。11番人気だったことを考えれば健闘と言っていいだろう。継続して騎乗した柴田大知騎手は「うまく立ち回れましたが、この舞台より新潟1200mのほうがいいかもしれません」と、新潟替わりで更なる上昇を示唆。次回もそこまで人気にならないはずで、追いかけていきたい。