【2歳馬情報】天皇賞デーの牝馬限定戦に将来の女王が潜む…!?

今週は東京競馬場で天皇賞・秋が行われる。王者決定戦も注目だが、当日の牝馬限定の新馬戦には良血牝馬が揃った。参戦予定の良血馬たちを、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

♦10月31日

●東京芝1400m

アヴェラーレ(牝、ドゥラメンテ×アルビアーノ、美浦・木村厩舎)
母は重賞2勝、NHKマイルC2着。当初は翌日の東京マイル・牝馬限定戦を予定していたが、ルメール騎手が他馬に乗ることになったので、当騎手を確保できるこちらに回ってきた。「アルビアーノの初仔で小ぶりに出たが、前向き過ぎるくらいの前進気勢は母譲り。少し硬さがあり、瞬発力タイプというよりはスピード持続型」という記者の話から、母同様にマイル前後が最適か。1週前調教(以降も調教は主に1週前のもの)は、3勝クラスのスカイグルーウを追走して併入と、動きも良好だ。

●東京ダート1600m

アナンシエーション(牡、Union Lags×Acquant、美浦・手塚厩舎)
おじフォースザパス(北米G1勝ち馬)。調教は全体時計こそ普通レベルも、終いの時計は上々で、デビュー戦から好勝負が期待できる。鞍上はルメール騎手。

●京都芝2000m

ディープモンスター(牡、ディープインパクト×シスタリーラヴ、栗東・池江厩舎)
全兄ダノンアレー(毎日杯3着)。8月23日の小倉芝1800m戦で断然人気に推されたも、スタート前に放馬し競走除外。放牧で立て直され、再仕上げとなる。「以前から攻めは動いていたが、今回は更に迫力ある動きを見せている。荒々しさは随所に伺えるが、ポテンシャルは相当」と栗東発の記者談。鞍上は武豊騎手。

スペキアリス(牝、エピファネイア×スペルバインド、栗東・高野厩舎)
母は4勝、母の兄シックスセンス(京都記念勝ち馬、G12着2回)。坂路で54秒3-13秒3で、併せた新馬に僅かに遅れ。時計がかかったのは、重い馬場の影響もあるのだろう。なお、翌日の福島芝2000mに出走の可能性もある。

トラウンシュタイン(牡、オルフェーヴル×トラウム、栗東・奥村豊厩舎)
近親サトノルークス(菊花賞2着)、タッチングスピーチ(ローズS勝ち馬)。25日の京都芝1800mの予定もあったが、1週延ばして当レースにまわってきた。調教は主にCWで行われ、2週前は良かったものの、1週前は最後に気を抜いて時計がかかった。このあたりがレースでもポイントとなりそ

うだ。鞍上は藤岡佑騎手。

レッドアストラム(牡、オルフェーヴル×オリオンムーン、栗東・大久保龍厩舎)
母は北米G3で2着。おじにオリオンスター(フランスG1で3着2回)。CW調教では、ダートG1ウイナーのチュウワウィザード、新潟大賞典勝ち馬サンデーウィザードと併せ、ほぼ互角の動き。併せた相手を見ても、期待度の高さが伝わってくる。鞍上は松山騎手。

●京都芝1600m

ピエトラサンタ(牡、Francel×マーゴットディド、栗東・友道厩舎)
母はイギリスG1勝ち馬。半姉のマジックアティテュードは、今年のベルモントオークス(北米G1)を勝っている。セレクトセール2億2680万円(税込)。1週前のウッドでは、重賞ウイナーのレッドアネモスに先着し、終い1F12秒を切る時計をマーク。活躍率の高い友道厩舎-金子真人HDラインで、期待感は増すばかりだ。鞍上は川田騎手。

パレドジュスティス(牝、ロードカナロア×ラブリネスオブパリ、栗東・西村厩舎)
半兄シフルマン(現3勝)、祖母ファビラスラフイン(秋華賞勝ち馬、ジャパンC2着)。10月25日の新潟マイル戦を除外になり、ここへ回る予定。坂路調教では併せた古馬に僅かに遅れたが、時計は56秒4-12秒5。時計のかかる馬場を12秒5で上がれているので、内容は悪くはない。

♦11月1日

●東京芝1800m

ゲヴィナー(牡、オルフェーヴル×カウアイレーン、栗東・藤原英厩舎)

半兄ステイフーリッシュ(京都新聞杯勝ち馬)。CW調教では3頭併せで、新馬勝ちのロードマックス、セレクトセール高額馬サトノペルセウスを相手に余裕十分に先着。終いの時計も良く、初戦から好勝負必至。

グレートマジシャン(牡、ディープインパクト×ナイトマジック、美浦・宮田厩舎)
全兄フォイヤーヴェルク(平地4勝、障害3勝)。10月半ばには坂路で52秒8-12秒7をマーク。その後もウッドで時計を出し、順調な形でデビューを迎える。鞍上はルメール騎手。

リエヴェメンテ(牝、ドゥラメンテ×ヒルダズパッション、美浦・萩原厩舎)
半兄ヨシダ(北米G1勝ち馬)、半姉サンクテュエール(シンザン記念勝ち馬)。調教ではダノンキングリー、サーブルオールとオープン馬2頭と併せ馬。相手を考えれば遅れは仕方ないが、終いの時計がかかったので、レースまでに詰めていきたい。

レッドロワ(牡、ディープインパクト×プラヤデシエルタ、美浦・木村厩舎)
母はアルゼンチンG1で2着。父がディープインパクト、母が南米活躍馬、母父オーペンと、サトノダイヤモンドと重なる部分が多い。また、一族の中にも、サトノダイヤモンドがいる。目立った時計は出ていないものの、終いは悪くなく期待して良さそうだ。鞍上は北村宏騎手。

●東京芝1600m(牝馬限定)

クイーンズキトゥン(牝、ディープインパクト×ステファニーズキトゥン、美浦・藤沢和厩舎)
一つ上のカトゥルスフェリス(現1勝)は前年度のPOGでも人気になった馬。10月17に東京マイル戦を除外になり、ここへ回る。藤沢和厩舎なので時計は目立たないが、除外もあって乗り込み量は十分。仕上がりに不足は無かろう。鞍上はルメール騎手。

プレフェリータ(牝、モーリス×レジネッタ、美浦・萩原厩舎)
母は桜花賞馬。半姉レジーナドーロ(現3勝)。芝、ウッド、ダートと色々なコースで調教が行われているが、除外も考慮に入れ、仕上げに余裕を残しているイメージもある。鞍上は戸崎騎手。

クライミングリリー(牝、ディープインパクト×コンテスティッド、美浦・国枝厩舎)
全兄ギベオン(中日新聞杯勝ち馬、NHKマイルC2着)。稽古は水準以上に動いており、東京2週目でデビューしたクリーンスイープ(新馬戦2着)とも互角の動きを見せている。軽さと瞬発力を感じさせるフットワークは、さすがに良血馬といった感じだ。。鞍上は川田騎手。

アップストリーム(牝、キングカメハメハ×アユサン、美浦・手塚厩舎)
母は桜花賞馬。大きく先行したとはいえ、G1を3勝しているフィエールマンと併入しており、デビューへ向け楽しみは増している。

ヴァンデスプワール(牝、モーリス×ピュアブリーゼ、美浦・高橋文厩舎)
母はオークス2着。まだ速い本数が少なく時計も目立たないので、最終調教に注目したい。鞍上は福永騎手。

●京都ダート1400m

ジェネレイトヒート(牝、ディーインパクト×トータルヒート、栗東・藤原英厩舎)
母は5勝し、オープンクラスまで出世。ここまで2度の除外があり、さすがに今度は出走の運びとなろう。9月半ばには坂路で52秒2の時計を出しており、ピークが過ぎていないか心配してしまうが、そこは藤原英厩舎なので問題なかろう。なお、翌週の東京ダート1300mに向かう可能性もある。

♦新規入厩

マイプレシャス(牡、ヴィクトワールピサ×サラフィナ、栗東・松永幹厩舎)
母はフランスオークスなど欧州でG1を3勝、凱旋門賞3着。全兄ジェニアル(フランスGⅢ勝ち馬)、半兄ゴータイミング(ラジオNIKKEI賞3着)