【3歳馬情報】皐月賞馬の半弟がダートの新馬戦に登場!

東京開催も最終週。来週からは中山開催が始まる。春のクラシックの足音も聞こえる中、2歳馬が早くも入厩し始めた。この先注目の良血馬たちを、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

♦2月20日

●新馬・東京ダート1400m

ノルトエンデ(牡、キンシャサノキセキ×エアトゥーレ、美浦・金成厩舎)
母は阪神牝馬S勝ち馬、フランスG1で2着。半兄キャプテントゥーレ(皐月賞馬)、クランモンタナ(小倉記念勝ち馬)、半姉アルティマトゥーレ(セントウルSなど重賞2勝)。先週も採り上げたが、14日の新馬戦を除外になり、ここへ回る。

スピードのある血筋らしく、稽古では楽に好時計。ジョッキーが跨ったとはいえ、坂路で52秒6のタイム。これまで馬なりでしか攻められておらず、やれば更に動きそうだ。鞍上はデムーロ騎手。

フォーエバーコール(牡、ロードカナロア×フォーエバーマーク、美浦・矢野英厩舎)
母はキーンランドS勝ち馬。体質的に弱さが残り、1月下旬の入厩からゆっくりした調整過程。まだ本格的な速いタイムは出されていないが、2月4日の初追い切りで坂路54秒7。血統的な筋は通っており、まだまだ上昇の余地がある。鞍上は蛯名騎手。

キームベイ(牡、ディープブリランテ×コージーベイ、美浦・岩戸厩舎)
半姉ハーロンベイ(4勝)。姪ケープコッド(オープン特別2勝)。1週前調教は坂路55秒4-12秒4。1月半ばから坂路で終い1F12秒台を連発し、仕上がりは進んでいる。

●未勝利・東京芝1800m

ベアーズブリーチ(牝、ロードカナロア×アカンサス、美浦・畠山厩舎)
母はオープン特別を2勝、福島牝馬S3着。芝のレースを使いたいので、未勝利戦でデビューする予定。調教はポリトラックで好時計をマークし、併せた相手に先着している。なお同日の未勝利・芝1600m戦に向かう可能性もある。

♦2月21日

●新馬・東京ダート1600m

パノティア(牡、ドゥラメンテ×スカーレル、美浦・金成厩舎)
母は4勝。おじファルカタリア(5勝)、半姉イルマタル(現3勝)。秋に入厩も成長を促すため放牧に出され、再入厩。まだ体は絞れそうだが、見栄えする大型馬で、パワーを感じさせるタイプ。父のドゥラメンテより、母父のゴールドアリュール寄りの印象で、ダート適性は高そうだ。調教は坂路で52秒9-12秒5。2週前にも52秒4-12秒7を出しており、レースへ向け順調だ。鞍上はデムーロ騎手を予定。

セレニティーアスク(牝、モーリス×エアルーティーン、美浦・高柳瑞厩舎)
おじエアアンセム(函館記念勝ち馬)、一族にエアシャカール(皐月賞、菊花賞2冠馬)、エアメサイア(秋華賞勝ち馬)がいる。調教はウッドコースで新馬に遅れ。時計も平凡だが、速めの本数は少なく、まだまだ変わり身は見込める。

●新馬・阪神ダート1800m

ミスハイローラー(牝、ヴィクトワールピサ×ベガスナイト、栗東・宮厩舎)
半兄アメリカズカップ(きさらぎ賞勝ち馬)。坂路中心に仕上げられてきたが、1週前になって初めてCW調教を行い好タイムをマーク。デビュー戦が楽しみになってきた。

ゲストプリンシパル(牡、ゼンノロブロイ×ティエッチグレース、栗東・松田国厩舎)
母は7勝、アイビスサマーダッシュ2着。半兄エニグマバリエート(3勝)。CW、坂路で水準レベルの時計はクリアしている。松田国厩舎最後の新馬戦になりそうなので、頑張って欲しいところ。

♦2歳馬新規入厩情報

リチュラル(牡、キングカメハメハ×メイデイローズ、美浦・藤沢和厩舎)
母は北米G3を3勝、一族には藤沢和厩舎活躍したフライングアップル(スプリングS勝ち馬)もいる。セレクトセール8208万円(税込)

パーマン(牡、レッドスパーダ×ラユロット、美浦・藤沢和厩舎)
父は藤沢和厩舎で活躍し、京王杯SCなど重賞を3勝した馬。母は3勝、祖母ユメノオーラはフィリーズレビュー2着。

ポイズンアロウ(牡、Arrogate×Crosswings、美浦・藤沢和厩舎)
父はドバイワールドC、ペガサスワールドC、ブリーダーズクラシックなど世界的大レースを勝った名馬。

フィフティシェビー(牡、Tapit×Stopchargingmaria、美浦・藤沢和厩舎)
母はCCAオークス、ブリーダーズCディスタフなど北米G1を3勝。