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【3歳馬情報】母はフランスオークス馬!良血ディープ産駒が待望の2戦目!
2021/3/1(月)
今週は弥生賞とチューリップ賞。春のクラシックのトライアルがスタートし、3歳戦線はより熱くなってくる。トライアル以外でも素質馬、良血馬が多数出走を予定しており、注目のレースは多い。厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
♦3月6日
●未勝利・中山芝1800m
アルマドラード(牡、キングカメハメハ×ラドラーダ、美浦・藤沢和厩舎)
全兄にレイデオロ(ダービー、天皇賞・秋勝ち馬)、レイエンダ(エプソムC勝ち馬)。ラドラーダの仔で重賞を勝った先の2頭はともにキングカメハメハ産駒。アルマドラードは2頭以来のキングカメハメハ産駒ということでPOGでも人気になったが、デビューから2戦して3、4着。初勝利はまだだが、この時期の未勝利クラスでは素質上位で、そろそろ勝ち上がってもいい頃だ。なお同週の芝2200mを使う可能性もある。
●芝桜賞(1勝クラス)・小倉芝1200m
モンファボリ(牝、Rrankel×フォーエヴァーダーリング、栗東・須貝厩舎)
昨夏の函館芝1200mの新馬戦は、1分8秒7のレコードタイムで5馬身差の楽勝。函館2歳Sでは単勝1・5倍の断然人気に推されたが、2番手から大きく失速し大敗。以降2戦も着外と苦しい競馬が続いている。2月18日の坂路調教では50秒7の自己最高タイムを出し、状態は良好だ。新馬戦で逃げ切って以降、一度も先手を取れずに脆さを見せ、能力を出し切れていない。思い切って逃げれば、変身の可能性はある。
●未勝利(牝馬限定)・中山ダート1800m
ラレイナ(牝、キングカメハメハ×ライラプス、美浦・木村厩舎)
母はクイーンC勝ち馬、祖母はフサイチエアデール(重賞4勝、G1で2着3回)。12月6日の中山芝2000m新馬戦でデビューし6着。走法や、兄姉がダートで活躍していることから、2戦目はダート戦を狙ってきた。この時期の牝馬限定ダート未勝利戦はかなり手薄になってくるので、素質で圧倒したいところだ。
♦3月7日
●アルメリア賞(1勝クラス)・阪神芝1800m
オヌール(牝、ディープインパクト×アヴニールセルタン、栗東・友道厩舎)
母はフランスオークス、フランス1000ギニーを制した名牝。初仔のデゼルは、現在6戦3勝。今年の躍進が期待される一頭である。全妹のオヌールは、11月の新馬戦を快勝。着差は大きくなかったが余力は十分だった。まだまだ弱いところもあり、反動を懸念して放牧。じっくり体調を整えて帰厩し、このレースが2戦目となる。
姉のデゼルはオークスで2番人気に推されたが、押せ押せのローテーションで力を出し切れなかった。妹は早めに2勝目を挙げ、余裕をもってクラシックに臨みたい。
グルーヴビート(牡、ディープブリランテ×グルーヴァー、栗東・矢作厩舎)
エアグルーヴ一族の一頭。ノーザンF育成時から評判は高く、POGでも人気。新馬戦も1番人気に推されたが、ステラヴェローチェにクビ差2着。ここは相手が悪かった。続く未勝利戦でまさかの大敗を喫し、脚部不安もあり休養。今年に入って復帰し、久々の一戦は2着。叩き2戦目の前走で順当に勝ち上がっている。初戦の勝ち馬ステラヴェローチェは皐月賞でも有力の立場。グルーヴビートも、ここから追いかけていきたい。
●1勝クラス・中山芝1600m
ブルメンダール(牡、モーリス×ブルーメンブラッド、美浦・国枝厩舎)
母はマイルCSを制したブルーメンブラッド。好メンバーが集まった9月21日中山マイルの新馬戦は、ジュリオの急襲をハナ差抑えデビュー勝ち。続く東京芝1400mの1勝クラスは2連勝が目前も、ニシノアジャストにクビだけ差され2着と悔しい結果となった。
両親から受け継いだスピードが最大のセールスポイントで、ここまで2戦は好内容。約3か月ぶりのレースだが、1週前のウッド調教では好時計を出し、サクセッション、ハヤヤッコに先着と仕上がりに不安なし。初戦勝ちの中山マイルで、今度こそ2勝目を挙げたい。鞍上はルメール騎手を予定
ジュンブルースカイ(牡、ドゥラメンテ×ジュントップヒトミ、栗東・友道厩舎)
2000mの新馬戦を勝ち、以降2戦は1800mの萩Sで2着、東京スポーツ杯2歳Sで3着と好走。マイルへ距離短縮した朝日杯FSは12着と大きく崩れた。
この結果から中距離路線を歩むかに思えたが、今年初戦に選んだのはマイル戦。この距離がどう影響するか。萩Sではワンダフルタウン(次走で京都2歳S勝ち)に先着し、東スポ杯ではダノンザキッドと0・3秒差から、1勝クラスでは力上位。距離不安は、能力でカバーしたい。鞍上は川田騎手
●未勝利・阪神芝2200m
メルカデオ(牡、ディープインパクト×ワッツダチャンセズ、栗東・中内田厩舎)
母は北米G1勝ち馬。昨年10月にゲート試験を合格したが、良化途上ということで放牧。新しく開設されたチャンピオンヒルズで鍛錬を重ね、1月後半に入厩。いよいよデビューを迎える。調教では遅れが目立つが、徐々に時計は詰めており、レースまでに態勢は整うだろう。鞍上は岩田望騎手。
♦2歳新規入厩
アカイスイートピー(牝、シンボリクリスエス×ハットシテグー、美浦・藤沢和厩舎)
半兄ラペルーズ(オープン・ヒヤシンスS1着)
バスマティ(牝、キンシャサノキセキ×イノセントデイズ、美浦・藤沢和厩舎)
おじマテンロウハピネス(オープン橘S1着)
モステニーレ(牝、ミュゼスルタン×ハンナ、美浦・大江原厩舎)
全兄ユングヴィ(京王杯2歳S3着)
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