【皐月賞】桜花賞は上位評価3頭で決着! 『激走ポジション』から突き抜ける馬はコレだ!

弥生賞3着から巻き返しを狙うダノンザキッド

弥生賞3着から巻き返しを狙うダノンザキッド


先週の桜花賞(G1)は◎ソダシ、◯サトノレイナス、▲ファインルージュ(8番人気)の上位評価3頭で決着!

テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります!

今週は皐月賞(G1)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。

<1>先行型が多くハイペースに
<2>最後はスタミナ勝負が確実

ハナ争いは⑫ワールドリバイバルが譲らないでしょう。その直後に⑬タイトルホルダーが続きます。

他にも①アドマイヤハダル、⑨ラーゴム、⑮グラティアスといった先行策に良いイメージを持っている馬が続きます。

土曜の雨で馬場の悪化は避けられないでしょう。芝のレースでも前の馬が蹴り上げた泥が当たると全くダメになってしまう馬もいるので、そういう経験がない馬、苦手と分かっている馬のジョッキー心理としてはできるだけ下げたくないはず。

前が止まりにくい馬場と合わさってペースの重心は前に傾きます。平均ペースからハイペースで流れると想定します。

<1コーナー入口>

    ⑫↑
   ⑬ ↑
     ↑
  ⑮⑨①↑
   ⑦ ↑
  ⑭⑧④↑
     ↑
  ⑯⑪⑤↑
 ⑩⑥③②↑

もちろん⑦エフフォーリアも先行ポジションを取りに行きます。これまでスローペースでの競馬が多かったので、ハードな流れに上手く順応できるかがカギとなるでしょう。

隣の枠に入った⑧ダノンザキッドとはお互いを意識し合うのではないでしょうか。ダノンの前走は道中で抑えすぎたことが裏目に出てしまいました。今度は余計なことはせず、自慢のスタミナ勝負に持ち込みたいはずです。

このペースでは、向正面や3コーナー付近で動き出すのは自滅する可能性大。淡々と流れて直線に向かいます。馬場を考えれば、少しでも荒れていない外目に持ち出しておきたいところです。

<直線入口>

  ⑬⑫ ↑
 ⑧⑦⑨①↑
 ⑭⑮  ↑
   ④ ↑
⑤ ⑪  ↑
 ⑯ ③ ↑

前走で豪快な差し切りを決めた⑤ヴィクティファルスは、前走でもずっと外を回していたので2000mに延びても大丈夫です。内枠なので「外に出せるの?」と心配する方もいると思いますが、縦長の展開で中団は馬群がスカスカになるので簡単に出せるでしょう。

大阪杯(G1)でもモズベッロを2着に導くなど、池添騎手は本当に道悪での騎乗が上手いです。前半に無理をさせないということが効果的なのでしょう。

後方待機馬にとっては、前が苦しくなればなるほどチャンスが大きくなります。ゴール前は際どい混戦状態で見応えのある勝負になりそうです。

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