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【2歳馬情報】今週もブラストワンピースの全弟など良血馬が続々登場!
2022/6/20(月)
2歳新馬戦がスタートして4週目。今週は宝塚記念週だが、昨年はここからジオグリフやアスクビクターモア、キラーアビリティなどがデビューを飾り、クラシック戦線を盛り上げた。今年もブラストワンピースの全弟などクラシック戦線を左右しそうなハイレベルなメンバーがスタンバイ。そんな若駒たちを厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆6月25日
●東京芝1800m
ブラストウェーブ(牡、ハービンジャー×ツルマルワンピース、美浦・大竹厩舎)
全兄ブラストワンピース(有馬記念勝ち馬)、半姉ホウオウピースフル(オークス2着)。「巨漢でパワフルな馬体は兄そっくり。体質的な弱さがなく、十分な負荷をかけた稽古を消化できており、順調そのもの。兄を超えるポテンシャルを秘めているかも」とは現地記者の話。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)は、ウッド5F66秒0-11秒5。6Fは80秒3と出色の時計をマークした。ブラストワンピースにも騎乗した川田騎手を鞍上に迎え、準備は万全だ。
レッドディライト(牡、エピファネイア×ディエンティ、美浦・木村厩舎)
祖母は北米GⅢ勝ち馬、GⅠ3着。ウッド5F68秒8-12秒0と時計は目立たないが、オープン馬を含む先輩3頭の真ん中に入っての併せ馬で、しっかり負荷はかけられている。鞍上はルメール騎手。
シャンドゥレール(牡、エピファネイア×マジェスティッククオリティ、美浦・国枝厩舎)
母は北米GⅡ2着。セレクトセール9240万円(税込)。調教はウッド5F65秒6-11秒6。この時計を含め3週連続で最終1F11秒台半ばの時計を出し、仕上がりは進んでいる。鞍上はMデムーロ騎手。
シーウィザード(牡、ビートパトロール×メリーウェザー、美浦・鹿戸厩舎)
半兄シゲルタイタン(現4勝)、グランアリエル(2連勝中)。ウッド5F68秒4-11秒6で、3歳1勝クラスと併入。外目をまわって、終い11秒台半ばなら合格点だ。
●阪神芝1400m
チャーチモード(牡、モーリス×チャーチクワイア、栗東・高野厩舎)
母4勝、おじアルター(4勝)。2週前は古馬オープンに先着、1週前は 坂路51秒9-12秒0の好時計で古馬2勝クラスに先着と、デビュー勝ちへ向け前進している。鞍上は福永騎手。
ボーマルシェ(牡、ドレフォン×ラフォルジュルネ、栗東・平田厩舎)
母は4勝。おばシャルール(重賞2着2回)、おじアーデント(弥生賞3着)。1週前は芝で6F80秒を切る時計。2週前はCWで6F80秒台と上々の時計が出ている。鞍上は藤田菜七子騎手。
オリオンネビュラ(牡、イスラボニータ×オリヒメ、栗東・橋口厩舎)
おじマジェスティックハーバー、ダンサ(ともに北米GⅠ勝ち馬)。調教はCW5F69秒4-11秒8。併走相手に合わせたため時計は遅くなったが、2週前は水準レベルの時計をクリアしている。鞍上は松山騎手。
●函館芝1200m
イコサン(牡、ビッグアーサー×メイショウトモシビ、栗東・長谷川厩舎)
おじメイショウオワラ(5勝)。1週前は坂路51秒7-12秒1の好時計。6月2日にも坂路52秒7-11秒9と、上り1F12秒を切る時計をマークしており、初戦から好結果が期待できる。鞍上は池添騎手を予定。
フミサウンド(牡、ジャスタウェイ×アブソルートリー、美浦・鹿戸厩舎)
近親キンシャサノキセキ(高松宮記念2勝)。美浦で水準レベルの時計はクリアし、1週前の函館ウッドでは終い重点ながら、12秒台半ばをマーク。時計の出にくい馬場だけに、これで十分だ。
◆6月26日
●東京芝1600m
ジュドー(牡、モーリス×パンデイア、美浦・手塚厩舎)
半兄アバンチュリエ(現2勝)。おじムーンリットレイク(6勝)、ヒュッゲ(白百合S1着)。調教はウッド5F67秒2-11秒3。2週前も良かったが、1週前は1F11秒3まで時計を詰め、ますます楽しみが増している。兄のアバンチュリエは昨年同時期の新馬戦を快勝。まずは兄に並びたい。鞍上は岩田望騎手。
グランベルナデット(牝、キズナ×ラブリーベルナデット、美浦・大竹厩舎)
母は北米GⅡ勝ち馬。6月19日の東京マイル戦を除外になり、ここへ回る予定。前週デビュー予定だったため、1週前調教は軽めの形になったが、それでもウッドで上り1F11秒1をマーク。調整は難しくなったが、デキが維持できれば好勝負だろう。
ロジザキア(牝、キズナ×ザキア、美浦・国枝厩舎)
おばザルカヴァ(凱旋門賞、フランスオークスなど、フランスGⅠ5勝)。調教はウッド5F66秒0-11秒6。レースが近づくにつれ調教レベルもアップしているが、しっかり対応している。
フラグランツァ(牡、ハービンジャー×アドマイヤアロマ、美浦・戸田厩舎)
母は2勝。おじアドマイヤスコール(3勝)。調教はウッド5F67秒2-11秒7。2週前より終いの時計を縮めており、上昇が窺える。鞍上は内田博騎手。
●阪神芝1800m
チャンスザローゼス(牡、エピファネイア×ヴィンテージローズ、栗東・中内田厩舎)
半兄フォイアーロート(3勝)、おじローゼンクロイツ(重賞3勝)、おばローズバド(重賞2勝、GⅠ2着3回)。ウマ娘で話題の藤田晋氏が、セレクトセールで落札(2億2000万円・税込)した高額良血馬。1週前時点では全体時計こそ目立たないが、終い重点に1F10秒9をマークするなど早くも高い資質を披露している。鞍上は川田騎手。
ドゥラエレーデ(牡、ドゥラメンテ×マルケッサ、栗東・池添学厩舎)
おじサトノダイヤモンド(有馬記念、菊花賞勝ち馬)、おばリナーテ(重賞2着2回)。セレクトセール1億1000万円(税込)。5月4日にはCWで1F11秒5を出して放牧。再入厩後も順調で、1週前はCW5F69秒9-11秒6で、古馬に先着。2週前にはCW5F66秒5-11秒4を軽々出し、栗東トレセンでも評判が上がっている。「胴の長さにゆとりがあり、フットワークの大きさから芝の長めがいかにも合いそう。稽古の動きも水準以上で要注目の器」とは記者の話。鞍上は北村友騎手。
カルロヴェローチェ(牡、シルバーステート×スサーナトウショウ、栗東・須貝厩舎)
おじトウショウピスト(6勝)、ヴェルテックス(交流GⅡ勝ち馬)。1週前のCWは劣勢だったが、2週前の坂路では50秒9-12秒2の好時計をマークしており、能力は感じられる。「寸の詰まった体形で、スプリント色の強い母系からも、将来的には距離は短いところにシフトしそう。ただ2歳戦なら距離に融通は利く」と記者の話。鞍上はルメール騎手。
アンテロース(牡、モーリス×シャブリ、栗東・岡田厩舎)
近親ジャスタウェイ(国内外でGⅠ3勝)。調教はCW5F67秒7-11秒2と終いが目立った。調教をつけた武豊騎手も好評価を与えており、陣営の期待感も高まっている。
ノイアーターク(牡、ロードカナロア×クールドボーテ、栗東・安田隆厩舎)
母はGⅠフランス1000ギニー2着。CWで6Fは80秒5、5Fから66秒4-11秒5。現状は若さが目立ち揉まれると怖いが、調教レベルから能力は感じられる。鞍上は横山典騎手。
オータムクイーン(牝、ハーツクライ×オータムメロディー、栗東・鮫島厩舎)
半姉ピクシープリンセス(エリザベス女王杯3着)、半兄ジョヴァンニ(6勝)。調教は坂路53秒2-12秒3を余裕をもってマーク。週毎に時計を詰めており、いいイメージでデビューを迎えられそうだ。
デルマソトガケ(牡、マインドユアビスケッツ×アムールポエジー、栗東・音無厩舎)
母は交流GⅡ関東オークス勝ち馬。おじミリオンディスク(カペラS勝ち馬)。坂路52秒0-12秒2で、古馬2勝クラスに先着。鞍上は松若騎手
◆新規入厩
タッチウッド(牡、ドゥラメンテ×アメージングムーン、栗東・武幸厩舎)
母はファンタジーS3着。半兄ノースブリッジ(エプソムC勝ち馬)、おじローレルゲレイロ(GⅠ2勝)。セレクションセール4620万円(税込)でノーザンFが購入。馬主は吉田和美氏。
ドルチェモア(牡、ルーラーシップ×アユサン、栗東・須貝厩舎)
母は桜花賞馬。半兄エンギダルマ(現2勝、スプリングS4着)
マイグッドネスの20(牡、ハーツクライ×マイグッドネス、美浦・尾関厩舎)
半兄ダノンキングリー(安田記念勝ち馬)、ダノンレジェンド(交流GⅠJBCスプリント勝ち馬)
カズボニファシオ(牡、サトノダイヤモンド×ティッカーコード、栗東・安田翔厩舎)
半姉オータムレッド(クローバー賞1着)。セレクトセール1億6500万円
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