【NF天栄】秋に向けて英気を養うスターホースたちを取材!

7/18(月)、多くのG1ホースが夏シーズンを過ごすノーザンファーム天栄で木實谷雄太場長が取材に応じ、秋シーズンに向けての見通しを語った。

【古馬】

エフフォーリア

エフフォーリア(牡4、美浦・鹿戸厩舎)
前走=6/26・宝塚記念・阪神芝2200m・6着

「前走の追い切りでブリンカーを着けたらあれだけ変わりましたし、近走の結果はメンタル面が影響しているかと思います。ジョッキーのコメントでも、道中手綱を持つところが無かったということですし、距離ももう少し欲しいかと思います。有馬記念の頃から少し怪しいかと思っていましたが、今はスイッチが入りにくくなってきているのかもしれません。こちらでは7/18から乗り出していますが、元気一杯ですよ。去年の今頃はカイバを食べさせるのに苦労しましたが、今は心配なくカイバを食べてくれるので加減せずに調整ができます。去年の秋は2戦だけでしたが、今年は3戦走れるくらい中身もできてきています」

シュネルマイスター

シュネルマイスター(牡4、美浦・手塚厩舎)
前走=6/5・安田記念・東京芝1600m・2着

「去年の今頃と比べて体つきが全体的にマッチョになってきましたし、ドバイの内容がひと息だったこともあって、以前とは適性の変化もあるかと思っています。去年の秋は1800の毎日王冠から使い出しましたが、全体時計も上がりも速い厳しい競馬だったこともあってレース後に疲れが見られました。あのレースの後は体の硬さがずっとまとわりついていますが、馬体の見た目は問題ありませんし芯の部分をしっかり作っていこうと思っています。秋はマイルチャンピオンシップを目標に、使い出しに関してはこれから手塚先生と相談していきます」

ソングライン

ソングライン(牝4、美浦・林厩舎)
前走=6/5・安田記念・東京芝1600m・1着

「ヴィクトリアのときもすごく状態が良かったですけど、調教の1本目で動き過ぎたかもしれませんね。その後少し加減した調整の影響があったのか、レースではジョッキーが放したときのアクションがもうひとつでした。前走は、やっぱりヴィクトリアマイルのときの調整が失敗だったのかなというくらい走れました。ヴィクトリアから安田記念は、アーモンドアイやグランアレグリアでもパフォーマンスを落とした厳しいローテーションでしたが、よく結果を出してくれましたね。アーモンドアイやグランアレグリアでの経験が生きて、今回の結果に繋がったと思います。秋初戦はセントウルステークスを目指して、この馬のいつものパターン通りレースの3週半前くらいにトレセンへ移動する予定です」

【3歳】

ジオグリフ

ジオグリフ(牡3、美浦・木村厩舎)
前走=5/29・日本ダービー・東京芝2400m・7着

「右前脚第1指骨を骨折しましたが、軽度のもので大事には至りませんでした。今は牧場の周回コースをキャンターで乗っています。人間のコントロールから外れて走ろうとするところがあるので、その点に気を付けています。ダービーは、1コーナーの入りからエキサイトしてしまったことが結果に影響したかと思います。現状では、距離は2000くらいでしょう。札幌2歳や皐月賞での強さを見ると、上がりがかかって持久力とパワーを生かせる舞台が合うと思います。秋初戦予定の天皇賞まで時間があるので、ジックリ調整をしていきます」

イクイノックス

イクイノックス(牡3、美浦・木村厩舎)
前走=5/29・日本ダービー・東京芝2400m・2着

「現在は520キロくらいあります。肩回りを含めて、ボリュームアップしていますね。先週から坂路で乗り始めて、9月末から10月頭にトレセン入厩を予定しています。競馬は500キロちょっとで使えれば、と思っています」

【2歳】

ノッキングポイント

ノッキングポイント(牡2、美浦・木村厩舎)
前走=6/4・2歳新馬・東京芝1600m・1着

「デビュー戦から30キロくらい増えていますが、もっと増えても良いくらいですね。競馬を使った後も変わらずにきています。自分で気持ちが入りやすいところのある子なので、自分のリズムで走れるように教えています。競馬に出走した経験から得るものは多いので、6月に使った後にリセットして成長を促せることは大きいですよ。今後は心身の成長を待ちながら、秋の東京辺りで使えればと考えています」