【マイルCS】芝1600mでは勝率100%!4戦4勝ソダシは本当に買えるのか?

距離短縮で前進を狙うソダシ

距離短縮で前進を狙うソダシ


今年のマイルチャンピオンシップ(G1、阪神芝1600m)で、最も注目を集めそうなのが白毛の女王ソダシではないでしょうか。

前哨戦の府中牝馬Sでは2着に敗れたとはいえ、他馬より重い56キロを背負ってのもの。

また芝1600mではG1ヴィクトリアマイル、桜花賞、阪神ジュベナイルFなどを含む4戦4戦!勝率100%だけに距離が長かった近2走の結果を受けて評価が下がれば馬券的に絶好の狙い目かもしれません。

そこで今回は「ソダシは本当に買えるのか?」を多方面から考察。過去の傾向から好走確率を探ったところ、衝撃の結果が浮かび上がって来ました!?

【考察1】
▼マイルCSの牝馬成績(過去10年)
[2-0-1-26]複勝率10.3%

21年1着 グランアレグリア(1人気)
20年1着 グランアレグリア(1人気)
12年3着 ドナウブルー(5人気)

近年は牡馬混合G1での活躍が目立つ牝馬は意外にもマイルCSでは苦戦。2020、21年に連覇したグランアレグリア以外はほとんど通用しておらず、2018年にはNHKマイルC勝ち馬で同年の安田記念でも2着に入ったアエロリット(2人気)が12着に大敗しています。

参考までに20年1着時のグランアレグリアは安田記念1着、スプリンターズS1着など牡馬混合G1を2勝。それに対して今回のソダシは3勝全て牝馬限定G1で判断が難しいところ。

【考察2】
▼マイルCS所属別騎手成績(過去10年)
美浦[0-3-1-35]複勝率10.3%
栗東[8-6-6-90]複勝率18.2%
海外[2-1-3-20]複勝率23.1%

マイルCSは関西圏で行われるG1とあって、ホームの栗東所属騎手が8勝。残る2勝は短期免許で来日している外国人騎手で、アウェーとなる関東所属騎手は過去10年で4回しか来ていません。

ただ、ソダシに騎乗する吉田隼騎手は美浦所属ながら、近年は栗東に拠点を置いて活動。20年にはソダシとのコンビで桜花賞を制すなど阪神芝1600mでも勝利経験があります。

【考察3】
▼マイルCS脚質別成績(過去10年)
逃げ[1-0-0- 9]複勝率10%
先行[0-2-4-28]複勝率17.6%
差し[7-8-5-64]複勝率23.8%
追込[2-0-1-44]複勝率6.4%

毎年スピード自慢が集うマイルCSは道中の流れが速くなる傾向があり、その影響か「差し・追い込み」が過去10年で9勝をマーク。馬券対象馬30頭のうち23頭を占めていて、逃げ・先行で馬券に絡んだのは7頭しかいません。

今年と同じく阪神芝1600mで行われた直近2年も、4コーナー1~4番手からの競馬で好走したのは20年3着アドマイヤマーズ(4角2番手)1頭のみ。データ上は先行不利なレースであることは否めず、前々で粘り込む競馬を得意とするソダシには気になる傾向となります。

上記3つの考察により世間の評価ほどソダシの信頼度は高くなく、牝馬苦戦の成績や逃げ・先行馬不利の傾向からマイルCSにおける好走期待値は「30%(△)」としました!