【2歳馬情報】今週からは三場開催!良血馬たちも次々デビュー!

今週からは中京、中山、阪神の三場開催。中京競馬場ではG1・チャンピオンズカップも行われ、秋のG1シリーズもいよいよ終盤に差し掛かる。そして今週も、注目の良血馬たちがデビューを予定している。そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

◆12月3日


●中山芝1200m

ニシノクラウディア(牝、ネロ×アップルトウショウ、美浦・萱野厩舎)
父はスピードを武器に京阪杯を2勝したネロ。母の18番目の仔で、母父はアンバーシャダイ(有馬記念、天皇賞・春勝ち馬)。半姉サヤカチャン(アルテミスS2着)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)は、ウッド6F84秒8-11秒7。本数が少ないので、まだまだ上昇の余地はある。

●中山ダート1200m

インヒズアイズ(牝、Race Day×Lee Ann W、栗東・矢作厩舎)
セレクトセールで常連の江馬氏(メインは国枝厩舎)が、初めて矢作厩舎とラインを形成する馬。調教はCW6F81秒8-11秒7と、時計は水準レベルをクリアしている。

●阪神芝1400m

スカイゲイザー(牡、ロードカナロア×シングルゲイズ、栗東・松永幹厩舎)
母は豪州GⅠ勝ち馬。調教はCW6F82秒0-12秒8。併せた相手に遅れ、終いの時計もかかったが、全体の82秒0は悪くない。鞍上は予定していたCデムーロ騎手が騎乗停止のため、坂井騎手になる予定。

●阪神ダート1800m

フルングニル(牡、イスラボニータ×ターフドンナ、栗東・杉山晴厩舎)
母はGⅠドイツオークス勝ち馬。半姉は先日引退が発表されたエリザベスタワー(チューリップ賞勝ち馬)。11月26日の阪神ダート1800mを除外になり、ここへ回る予定。CW6F84秒6-12秒0で、2歳1勝クラスに先着。大型馬なので、デビューが1週伸び、調教量が増えたことはプラスになりそうだ。鞍上は岩田望騎手。

インテンソ(牡、ドゥラメンテ×ミスセレンディピティ、栗東・松永幹厩舎)
母はアルゼンチンGⅠ勝ち馬。半兄ホウオウセレシオン(現2勝)。CW6F81秒3-12秒3。3頭併せで一頭には遅れたものの、6F81秒台の速い時計は出ており、急ピッチに仕上がっている。鞍上はムーア騎手。

◆12月4日


●中山芝2000m

イリゼ(牝、サトノアラジン×パスティエーラ、栗東・武幸厩舎)
おばサブライムアンセム(フィリーズレビュー勝ち馬)、近親コディーノ(重賞2勝、皐月賞3着)、チェッキーノ(フローラS勝ち馬、オークス2着)。調教は芝コースで、5F65秒台をマークしている。「1週前追い切りは浜中騎手(レースは戸崎騎手)が騎乗して芝コースで長めの追い切り。ラスト1ハロンは流した程度だが、前半から前進気勢の強い走り。スピードタイプで短距離向き」と記者の話。鞍上は戸崎騎手。

ランビリーゾ(牡、ハービンジャー×ルピナスハッピー、美浦・斎藤誠厩舎)
半兄ルミナスウォリアー(函館記念勝ち馬)。ウッド6F86秒0-12秒2で、3頭併せで併入。全体時計は遅いが、終いは重い馬場を考えれば悪くない。鞍上はマーカンド騎手。

●阪神芝1800m

ウォーターハウス(牡、ロードカナロア×ショウナンパンドラ、栗東・高野厩舎)
母はジャパンC、秋華賞勝ち馬。時計は坂路53秒2-12秒2。「稽古は追う毎に良くなっており、まずまずの気配。まだ動きは荒削りの感はあるが、同厩舎の古馬と併せても食らいつく根性あり」と記者の話。鞍上は西村淳騎手。

トンジンチ(牝、ドゥラメンテ×ワイドサファイア、栗東・藤原英厩舎)
母はフローラS2着。半兄ワイドファラオ(交流GⅠかしわ記念勝ち馬)。1週前はCWで終い重点の6F88秒0-11秒3、2週前はCWで6F83秒8をマークしている。

アイザックバローズ(牡、ドゥラメンテ×カーリンホーク、栗東・友道厩舎)
友道厩舎では2頭目となる猪熊氏(バローズ)とのライン。調教は3週連続でCW6F81~82秒台の速い時計をマークし、ジュンライトボルトら先輩の胸を借りて、鍛錬が積まれている。

アンノウンレディ(牝、ルーラーシップ×マイネレーツェル、栗東・五十嵐厩舎)
母はローズS、フィリーズレビュー勝ち馬。半姉マイネレーベル(5勝)。調教は坂路53秒6-12秒1。終いの時計は上々で、母馬譲りの末脚に期待したい。なお同日の中京2000mに出走の可能性もある。

●中京芝2000m

ジャスティンボルト(牡、キタサンブラック×マラコスタムブラダ、栗東・友道厩舎)
半姉レシステンシア(阪神JF勝ち馬、GⅠ2着5回)、半兄グラティアス(京成杯勝ち馬)。セレクトセール2億900万円(税込)。調教は、阪神でデビューする同厩アイザックバローズに、古馬も含めての3頭併せ。CW6F81~82秒台を連発し、動きも優勢が目立っている。初戦から好結果を望みたい。鞍上はムーア騎手

トラヴォルジェンテ(牡、ロードカナロア×アヴェンチュラ、栗東・安田隆厩舎)
母は秋華賞勝ち馬。おばトールポピー(オークス、阪神JF勝ち馬)、おじフサイチホウオー(重賞3連勝)。時計はCW6F84秒3-11秒9。「追い切り当初はややモタモタしていたが、徐々に動きに切れが増して攻め時計は上々。母もエンジンがかかってからの加速、ストライドの大きい走りが特徴的だったが、本馬も母に似た適性がありそう」と記者の話。鞍上はレーン騎手。

メズマライジング(牝、ディープインパクト×フォルト、栗東・藤原英厩舎)
母は北米GⅠ勝ち馬。調教はCW6F83秒3-11秒3。3週連続で併せ馬で遅れているが、全て追走で、手応えも余裕残し。それでいて2週連続1F11秒台前半で上がっており、中身は上々だ。ここまでデビューしたディープインパクト産駒の2頭オープンファイア、ライトクオンタムはともに新馬勝ち。本馬も続きたい。鞍上は福永騎手。

◆新規入厩


オールザタイム(牝、ハーツクライ×タイムトラベリング、美浦・国枝厩舎)
全兄タイムフライヤー(ホープフルS勝ち馬)、おじタイムパラドックス(交流含むダートGⅠ5勝)

ラヴェリテ(牝、ロードカナロア×プラスヴァンドーム、栗東・武幸厩舎)
半兄スタイルヴァンドーム(GⅠフランス2000ギニー勝ち馬)、プレスティージュヴァンドーム(フランス2000ギニー2着)

ナイドルフ(牡、ロードカナロア×リリサイド、美浦・黒岩厩舎)
半姉リスグラシュー(有馬記念などGⅠ4勝)