【阪神カップ】代替開催で傾向変化?昨年ワンツーの「トレンド条件」に該当した巻き返し濃厚な有力馬

この舞台の京都牝馬Sを勝っているロータスランド

この舞台の京都牝馬Sを勝っているロータスランド


阪神カップ(G2、阪神芝1400m)は数あるG2レースの中でも、ハイレベルな一戦になりやすい「スーパーG2」として有名。

19年の勝ち馬グランアレグリアを始め、ダノンファンタジー、グレナディアガーズなど、近年の勝ち馬はG1ホースがズラッと並んでいます。

しかしながら、人気薄が台頭しやすいのもまた事実。18年には11番人気のダイアナヘイローが勝利を収め、同年は3着にも12番人気のスターオブペルシャが入り、大波乱を演出しました。

荒れる要因のひとつに「距離」が挙げられます。G1レースが行われる1200mと1600mの中間である「1400m」で行われるため、その年の馬場状態などで傾向が変化。

1400mが得意な馬はもちろん、「1200m寄りのタイプ」or「1600m寄りのタイプ」で固まって好走することも珍しくありません。

特に、11月の京都開催が代替開催となった20年以降は「1600m寄りのタイプ」が活躍!昨年は前走「1600m組」の距離短縮馬が、ワンツー決着を決めました!

▼阪神カップ・前走距離別成績(過去5年)

1000m [0-0-0- 1] 勝率 0.0% 連対率 0.0% 複勝率 0.0%
1200m  [1-1-0-24] 勝率 3.8% 連対率 7.7% 複勝率 7.7%
1400m  [0-1-2-19] 勝率 0.0% 連対率 4.5% 複勝率13.6%
1600m  [3-2-2-27] 勝率 8.8% 連対率14.7% 複勝率20.6%
1800m~ [1-1-1- 0]勝率33.3% 連対率66.6% 複勝率 100%

距離延長[1-1-0-25]勝率 3.7% 連対率 7.4% 複勝率 7.4%
同距離 [0-1-2-19]勝率 0.0% 連対率 4.5% 複勝率13.6%
距離短縮[4-3-3-27]勝率10.8% 連対率18.9% 複勝率27.0%

なんと、過去5年のうち「前走で芝1600m以上」の距離を走っていた馬が4勝!好走率ベースで見ても延長組、同距離組を圧倒しているんです!

京都からの代替開催となった20年以降は、ひと開催分多く阪神の芝コースを使用しているため、例年と比較しても馬場の荒れ方が顕著。よって、1600m以上の距離を使ってきたタイプがスタミナで優位に立つシーンが目立っているといえそうです。

今回「前走芝1600m以上」の距離を使っていたのはトリプルエース、ラウダシオン、ロータスランドの3頭。

中でもロータスランドは、昨年ワンツーを決めた「前走マイルCS組」に該当!今年2月には同コースで行われた京都牝馬Sを制しており、舞台適性は既に証明済み。マイル戦を使ってきた強みを生かして、巻き返しに期待ができます!