【有馬記念】2年前は1~3着独占!イメージとは真逆な「激走パターン」に合致した激走候補

天皇賞・秋から連勝を狙うイクイノックス

天皇賞・秋から連勝を狙うイクイノックス


競馬歴の長いファンほど中山芝2500mは、「内枠有利」のイメージがありますよね。

外回り3コーナー奥からスタートする中山芝2500mは、最初のコーナーまでの距離は192mと短いため、外枠に入った馬には大きな距離ロスが生じます。特にフルゲート16頭時の外枠は圧倒的不利……が定説です。

しかし、近年の有馬記念(G1、中山芝2500m)では、外枠不利の傾向に変化が生じているのをご存知ですか?

▼有馬記念の枠順別成績(過去5年)
1~4枠[3-2-2-33]複勝率17.5%
5~8枠[2-3-3-32]複勝率20%

意外なことに過去5年における内外の枠順別成績はほぼ互角。むしろ1~3着の回数では、わずかに外枠の方が上回っているほどで、2020年は1着5枠クロノジェネシス(1人気)、2着7枠サラキア(11人気)、3着7枠フィエールマン(2人気)と上位を独占!?

さらに馬券を買うファンも「中山芝2500m=外枠不利」という固定観念があるのか、外枠に入った馬は人気にならないのが特徴。事実、20年2着サラキアは11番人気、18年3着シュヴァルグランは前年の3着馬にも関わらず、当時は9番人気に甘んじていました。

また先ほど紹介した2頭は特に不利と言われている7・8枠からの激走で、どちらも「4コーナー10番手より後方から競馬」をしていたことも注目!

中山芝2500mで外枠から先行集団につけるには、スタート直後に余計な脚を使うことになります。昨年の有馬記念で8枠16番から道中2番手に付けて5着に敗れたタイトルホルダーが典型例で、前半は無理せず直線勝負に賭ける馬が狙い目です。

興味深いことに今年の有馬記念は外枠に逃げ先行馬が集中。5~8枠で末脚タイプの馬は有力視されている⑨イクイノックスを含めても僅か3頭のみ。そのうち2頭はサラキアやシュヴァルグランと同じく人気薄が予想されます。

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