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【3歳馬情報】セレクトセール落札額2億8600万円。今週も注目の3歳馬が出走!
2023/2/20(月)
第2回中山競馬が始まり、中山記念、阪急杯と注目の重賞も開催される今週末。春の活躍に向け、注目の3歳馬たちもレースを控えている。そんな注目馬を、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆2月25日
●すみれS(リステッド・阪神芝2200m)
シャザーン(牡、ロードカナロア×クイーンズリング、栗東・友道厩舎)
新馬はハナ差2着。5か月半ぶりの実戦となった前走の未勝利戦は、2番手から抜け出し楽勝。重馬場ながら、最終2Fは11秒4-11秒4と減速無し。このラップに、本馬の末脚の確かさがうかがえる。母はエリザベス女王杯勝ち馬で、馬主は金子真人HD、そして友道厩舎と、クラシックへ向け背景も揃っている。鞍上は岩田望騎手。
ショウナンバシット(牡、シルバーステート×ギエム、栗東・須貝厩舎)
セレクトセール落札額2億8600万円(税込)は、シャザーン(税込2億4200万円)よりも高額。デビュー戦はベラジオオペラ(2連勝)の3着に敗れたが、以降は2連勝と血統馬らしい活躍を見せている。ドルチェモア、フリームファクシ、カルロヴェローチェと、春のGⅠ戦線へ向け精鋭が並ぶ須貝厩舎。当然本馬も、候補の一頭だ。
●水仙賞(1勝クラス・中山芝2200m)
フラッシングレート(牝、ミッキーロケット×スピードリッパー、栗東・音無厩舎)
「近親にポップロック(目黒記念2勝、GⅠ2着3回)がいる血統。前走のエリカ賞(8着)は内枠が災いして直線でゴチャつく不利。ハイレベルの野地菊Sの3着馬。この時4着のトップナイフはホープフルS2着で、この馬もまだ上を目指せる実力あり」と記者の話。野路菊Sは4着のトップナイフだけでなく、1着ファントムシーフが先日の共同通信杯を快勝、2着アリスヴェリテはアルテミスSで3着(リバティアイランドとはクビ差)と、実績馬が上位に並ぶレース。本馬も負けていられない。鞍上は三浦騎手。
●1勝クラス・中山ダート1800m
ゴルデールスカー(牡、モーリス×マラムデール、栗東・大久保龍厩舎)
デビューから3戦は芝で4、5、7着。切れ味不足をカバーするため、前走で初めてダート戦(阪神1400m)を使うと、これが大正解で見事な差し切り。上り3F37秒2は、上り2位の馬(38秒4)を1秒2も上回った。前走の1400mは距離が短いという鞍上のアドバイスから、今回は1800mに距離延長し、2連勝を狙う。鞍上は石橋騎手。
●未勝利(牝馬限定)・中山ダート1800m
キープスマイリング(牝、Qualitey Road×ウィープノーモア、美浦・武井厩舎)
12月17日の中山ダート1800m戦でデビューし2着。勝ち馬にうまく逃げ切られたが、メンバー最速上りで2着に入線している。前走後も順調で、調教も余裕をもって11秒台で締めている。叩き2戦目で、今回はキッチリ決めたい。鞍上は横山武史騎手。
ポルトロッソ(牝、リアルスティール×ポルトフィーノ、美浦・宮田厩舎)
お馴染みPOGの人気血統・エアグルーヴ一族で、母は3勝(エルフィンS1着)、半兄はポルトドートウィユ(重賞2着2回)。秋の東京マイル戦でデビューも結果は11着。その後は間隔を開け、約4か月ぶりの実戦となる。走法から、今回はダート戦を選択。最近、ポルトフィーノからは目立った当たりが出てないので、まずは初勝利をあげたい。
●未勝利・阪神芝2000m
グラシリスティラ(牝、ドゥラメンテ×キトゥンズダンプリング、栗東・吉村厩舎)
「新馬戦はマイネルラウレアの2着。2戦目の勝ち上がりを期待された前走は、直線で致命的な不利を受けて16着。敗因は明確で最後は無理をさせていない。ここは巻き返しの一戦」と記者の話。マイネルラウレアは、続く若駒Sも勝利し、弥生賞の有力候補。その馬と新馬戦で頭差勝負したのだから、未勝利クラスでは力は上のはずだ。鞍上は武豊騎手。
◆2月26日
●マーガレットS(リステッド・阪神芝1200m)
ビッグシーザー(牡、ビッグアーサー×アンナベレンナ、栗東・西園厩舎)
叩きながら良化を見せ、初勝利の3戦目はレコード勝ち。以降福島2歳S、中京2歳Sと連勝中である。そろそろ重賞に挑戦してもいい頃だが、陣営は1200mに特化したローテーションを立てており、ここも勝ちに来た一戦。単なるスピード馬ではなく、前走で上り3F33秒3をマークしたように、末脚もしっかりしている。春の最終目標は1200mの葵Sと思われるが、そこまでは連勝で突っ走りたい。
●1勝クラス・中山芝1600m
ラテラルシンキング(牡、ハービンジャー×サプルマインド、美浦・黒岩厩舎)
母はマイル以下を中心に4勝、おじにスティッフェリオ(重賞3勝、天皇賞・春2着)がいる。12月11日の中山芝1800mのレースを逃げ切り。それ以来のレースとなる。1F距離短縮となるが、血統、前走で見せたスピードから問題はない。鞍上は永野騎手。
●未勝利・中山芝2000m
ドゥムーラン(牝、サトノダイヤモンド×アメリ、美浦・尾関厩舎)
母は3勝、上も3頭中2頭が3勝を挙げている。昨年7月に入厩したが、その後は脚部の軽い不安が続いて順調さを欠き、ようやくデビューを迎えることとなった。2週前の坂路で53秒5-12秒6、1週前はウッドで6F83秒8-12秒3と時計は悪くない。既走馬相手で厳しいが、初戦から上位を目指したい。
カップコルス(牝、ロードカナロア×ノンザ、美浦・高柳瑞厩舎)
母はフランスGⅠジャンロマネ賞勝ち馬。10月にゲート試験合格。昨年のうちにデビューの可能性もあったが、軽い筋肉痛で再放牧。デビューがここまで伸びてしまった。下の2頭はハーツクライ、ドゥラメンテがついているように、期待の繁殖牝馬の仔。現状は調教も目立っていないが、レースへ行っての変身に期待したい。鞍上は松山騎手。
●未勝利・阪神芝1600m
ジャミーレ(牝、リアルインパクト×シンハリーズ、栗東・斉藤崇厩舎)
シンハライト(オークス勝ち馬)をはじめ、アダムスピーク、リラヴァティと兄姉に重賞勝ち馬が3頭いる良血馬。「初戦こそ1番人気に応えることはできなかったが、連対は確保して実力は示す。母系は距離の保つ血筋で、2戦目の今回はマイルに延長」と記者の話。血統的にも、先が楽しみな馬。初勝利に時間をかけてはいられない。鞍上は団野騎手。
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