【安田記念】日本ダービーは推奨馬ワンツー！展開予想のプロが発見した「絶好ポジション」がコレだ

2023/6/4(日) 

【朝日杯フューチュリティステークス】来年の主役？いいえ、ここが本番です。攻略のカギは完成度！

提供：重賞トレンドジャッジ

安田記念連覇を目指すソングライン

テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります！

先週の日本ダービー(G1)は、本命候補ソールオリエンスと逆転候補タスティエーラ(4番人気)のワンツー決着！

今週は安田記念(G1、東京芝1600m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。

現役トップクラスの切れ味を持つ有力馬が揃った一戦。切れ味勝負では分が悪い馬は序盤からセーフティーリードを保つために積極的に前目で運ぼうとします。

まずは行ってなんぼの③ジャックドール。内枠を引きましたし、自分のリズム・ペースで行きたいはず。

これに⑤ソダシと⑰ウインカーネリアンが続きます。ペースを落としたら差し馬たちの餌食になってしまうので、その時の馬場に応じたハイペースで進んで行くでしょう。

2番手グループとしても前の3頭に楽をさせるわけにはいきません。離され過ぎず、直線に入った時に射程圏内に入れられるような距離感で追走して行きます。

④セリフォスは、中団～後方であれば多少は馬群がバラけているでしょうから、どこかで外に持ち出そうとします。ただ、レーン騎手なら余計に外を回すことはせずに割ってくる騎乗も考えられます。

外枠を引いた⑭シュネルマイスターや⑱ソングラインは中団で脚を溜めて直線勝負に備えます。当日の馬場状態は未知ですが、そこまで踏み荒らされていない外目を終始走れることが有利になる可能性は十分あります。

東京コースは広くてコーナーもかなり緩やかです。そのため、長い直線がずっと続いているような感覚で、内外の距離差があまりありません。馬場が比較的荒れておらず、揉まれる心配もない外目を走れる方が却っていい場合もあります。

5週連続で言い続けている気もしますが、東京コースは結局は直線勝負です。末脚の切れ味とゴールまで持続させるパワーが求められます。

馬場が悪化するとその切れ味が削がれるので、③ジャックドールや⑤ソダシのような切れ味不足の馬にも粘り込みのチャンスが出てきます。

⑱ソングラインは中2週にもかかわらず状態アップを感じさせる動きを見せています。パワーや切れ味も増している印象です。大外枠なら自分のリズム・ペースで位置取りを決められますし、前走みたいに前の有力馬を意識して出して行くかもしれません。そのまま外から末脚発揮となるでしょう。

④セリフォスは昨秋の連勝していた時のような動き、状態に映ります。確かな決め手がありますし、能力もコース適性も申し分ない1頭です。馬力、パワーを兼ね備えているようにも見えるので、荒れ馬場を気にせず内からそのまま伸びてきても驚けません。

馬場が渋った時に警戒すべきはスムーズに前目で運べそうなタイプ。③ジャックドールは初めてのマイルの流れに戸惑わないかだけが心配ですが、スピードはあるので対応できた時にはいい粘りを見せてくれそう。中間はノビノビとしたいい動きで好調です。

早め早めの立ち回りで押し切りを狙う③ジャックドールと⑤ソダシを目掛けて猛追してくる⑱ソングライン、④セリフォス、⑭シュネルマイスターたち。G1馬たちによる熱い直線勝負で大盛り上がりとなるでしょう。

本命候補：⑱ソングライン

逆転候補：③ジャックドール

展開予想でおなじみの吉沢宗一さんがレース発走直前のパドックで、よく見える5頭をTwitterで配信しています！ 吉沢宗一のツイートを見る

(元JRA騎手)