【2歳馬情報】世界王者の姪が中京開幕週に登場!

今週から福島競馬と中京競馬がスタートし、本格的な夏競馬に突入する。中京開幕週に照準を合わせてきた良血馬が数多くスタンバイ。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が注目馬を紹介していく。

◆7月1日


●福島芝1200m

スーパーソニック(牝、アジアエクスプレス×シルバーチャリス、美浦・加藤士厩舎)
半姉ゴールドチャリス(中京2歳S1着)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)はウッド6F83秒8-11秒8。2週前もウッド5F65秒台の好時計を出しており、初戦から動ける態勢にある。なお翌日の芝1200mに回る可能性もある。

マースフルガール(牝、ダイワメジャー×レディトゥプリーズ、美浦・杉浦厩舎)
全姉ナックビーナス(キーンランドC勝ち馬、高松宮記念3着)。ウッド6F88秒6-12秒0と1週前は全体時計が緩めだが、2週前にはウッド6F83秒2-12秒7と、水準レベルの時計は出ている。なお翌日の芝1200m戦に回る可能性もある。鞍上は大野騎手。

●福島ダート1150m

ラインアルファ(牡、ヘニーヒューズ×ヒストリアドリーム、美浦・水野厩舎)
おばサリエル(ファルコンS3着)、いとこリメイク(カペラS勝ち馬)。「胴や背中は詰まり気味で、血筋通りのスプリント体型。前向きでスピード豊かな走り。稽古通りなら初戦から有力」と記者の話。ウッド6F83秒7-11秒6を楽にマークし、コメント通り新馬戦から期待。

●中京芝1200m

アスクワンタイム(牡、ロードカナロア×ディープインアスク、栗東・梅田智厩舎)
全兄ファンタジスト(重賞2勝)、全姉ボンボヤージ(北九州記念勝ち馬)。1週前はCW6F84秒7-12秒0、2週前は坂路で51秒9-12秒9を余裕残しでマークしている。兄姉に活躍馬が多く、先々まで楽しみな一頭だ。

●中京ダート1400m

エルフストラック(牝、カリフォルニアクローム×スペルオンミー、栗東・中村厩舎)
母は3勝。おじハリーズコメット(交流GⅢ勝ち馬)。調教はCW6F85秒4-11秒7。2週前から大きく時計を詰め、デビューへ向け仕上がりは一気に進んでいる。鞍上は坂井騎手。

◆7月2日


●福島芝1800m

レイデラルース(牡、レイデオロ×カンデラ、美浦・手塚厩舎)
母は3勝。いとこマカヒキ(日本ダービー勝ち馬)。調教はウッド6F84秒0-11秒8。2週前にはウッド6F83秒0-11秒4と、終いまでしっかり時計が出している。鞍上はデムーロ騎手。

ティンク(牝、ダイワメジャー×オーレリアズベル、美浦・久保田厩舎)
母は北米GⅢ3勝。調教はウッド6F85秒4-11秒4。これで2週連続、ウッドで1F11秒台半ばの時計を出しており、いいイメージでデビューを迎えられそうだ。鞍上は大野騎手。

シャパリュ(牡、スワーヴリチャード×ボンバルリーナ、美浦・菊沢厩舎)
おじダイレクトキャッチ(重賞2着2回)、ステラロッサ(スプリングS3着)。もともと6月11日の東京芝1800m戦がデビュー予定(ソエで延期)だったので、5月3日の時点でウッド6F84秒9-11秒8が出ており、仕上がりは他馬以上に早い。レースは延期しても時計は休まず出せており、いい状態でデビューできそうだ。鞍上は菅原明騎手。

トレミニョン(牝、リアルインパクト×トレラピッド、美浦・和田勇厩舎)
母はGⅠドイツオークス4着。1週前はウッド6F85秒2-11秒7、2週前はウッド6F83秒1-11秒5の時計を出し、水準はクリアしている。鞍上は西村淳騎手。

シャトーブレール(牝、ダイワメジャー×サンヴァンサン、美浦・伊藤大厩舎)
母は3勝。半兄プリマヴィスタ(4勝)。ウッド6F86秒2-12秒0と目立った時計ではないが、速めの本数も少ないので、変わり身は見込める。鞍上は三浦騎手。

●福島芝1200m

ビッグドリーム(牡、ビッグアーサー×アンナペレンナ、栗東・西園正厩舎)
全兄は昨年から今年にかけてオープン特別を3連勝したビッグシーザー(4勝、葵S3着)。調教はCW6F78秒5-12秒1。6Fの時計は21日水曜日・栗東で、古馬を含めて1番時計である。鞍上は幸騎手。

●中京芝1600m

ルージュスタニング(牝、Into Mischief×ボインビューティ、栗東・友道厩舎)
おじアロゲートは、BCクラシック、ドバイワールドC、ペガサスワールドCなどGⅠを4勝。調教はCW6F82秒8-11秒5。「ダートも面白そうな血統背景だが、調教を見る限りスピードと切れは水準値を超えるレベル。友道厩舎らしく長めから入念に稽古を消化中」と記者の話。血統はダート色が強いが、走りに軽さもあるという話なので、まずは芝でどれだけ動けるか注目である。鞍上は坂井騎手。

エラトー(牝、Saxon Warrior×エライヤ、栗東・上村厩舎)
おばエルヴェディヤ(フランスGⅠ2勝)。1週前は降雨で馬場が重く、CW6F86秒1-12秒1と全体は遅いが、2週前にはCW6F83秒4-11秒5と上々の時計が出ている。鞍上は松山騎手。

●函館芝1800m

カンジ(牡、Uncle Mo×Nikkis Choice、美浦・武井厩舎)
調教は美浦ウッド6F84秒9-11秒6。5月中旬から長めの時計を出しており、仕上がりに抜かりはない。武井厩舎は、開幕3週でシュトラウス、スカイキャンバスで新馬を2勝、2着3着各1回の好成績。この馬も好結果を期待できる。

◆2歳馬新規入厩


インクルージョン(牡、ハーツクライ×インクルードベティ、美浦・堀厩舎)
母は北米GⅠ勝ち馬

クルミナーレ(牡、ブラックタイド×クロウキャニオン、栗東・池江厩舎)
ヨーホーレイク(日経新春杯勝ち馬)、カミノタサハラ(弥生賞勝ち馬)、ボレアス(レパードS勝ち馬)など兄姉にオープンクラス経験馬が9頭

イノセントキャット(牝、シュヴァルグラン×イルーシヴキャット、美浦・久保田厩舎)
半兄イルーシヴパンサー(東京新聞杯勝ち馬)

ボーモンド(牡、モーリス×ボージェスト、美浦・国枝厩舎)
半姉ソネットフレーズ(デイリー杯2歳S2着)、半兄ボーデン(スプリングS3着)

ベゼルファセット(牡、サトノダイヤモンド×ダイヤモンドディーバ、美浦・宮田厩舎)
半姉シャドウディーヴァ(府中牝馬S勝ち馬)

ルージュルリアン(牝、キズナ×カルティカ、栗東・藤原英厩舎)
半兄アスクビクターモア(菊花賞勝ち馬)