【函館記念】馬場状態が馬券のカギを握る！「絶好ポジション」から浮上した穴馬

2023/7/16(日) 

【日経新春杯】年明け早々世代交代⁉脚質も血統も徹底ジャッジ！

提供：重賞トレンドジャッジ

一発を狙う穴候補スカーフェイス

テレビ東京の競馬中継で解説を24年務め、数万レースを見てきた元JRA騎手・吉沢宗一さん。プロの視点でメンバー構成などから展開を描き、"未来予想図"をつくります！

今週は函館記念(G3、函館芝2000m)。展開面での攻略ポイントはこの2つです。

力の要る洋芝では切れ味が発揮しづらくパワーが求められます。また、直線が短いため後方一気は届きづらく前が有利の条件です。土曜の雨が残った場合は、よりパワーとスタミナが必要になります。馬場適性の差も当然出てきます。

今回は、逃げ馬候補が複数います。②ユニコーンライオンと⑭テーオーシリウス、⑮アルナシーム。枠の並びから内にいる②ユニコーンライオンがハナに立つことになりそうです。

スタート地点から1コーナーまで距離があるので、各々が欲しいポジションを取りやすいコースです。

④ドーブネや⑩アラタも割とすぐ後ろを付いて行きそうです。ペースが落ち着くことは考えにくく、平均よりもやや速いペースを想定します。

逃げ馬集団を見ながら運ぶのが⑧ブローザホーンや⑫ローゼライト、⑯キングオブドラゴンといった安定した先行力を持っている馬たち。

⑨ローシャムパークはルメール騎手がどう乗るか。渋った馬場を苦にするタイプではありませんが、ルメール騎手なら無理に内に入れず比較的馬場のいい外目を走らせそう。

馬場やコース形態を考えると、前との差が開き過ぎていたら簡単には届きません。パワー、スタミナの勝負を覚悟して、しっかり追走していかないと直線を向いた時に手遅れになりかねません。

タフな馬場、ペースなので付いて行ける馬とそうでない馬が出てきます。実際の馬群はもっとバラけていると思います。

②ユニコーンライオンが抜け出しを図り、④ドーブネと⑩アラタもその直後くらいから粘り込みます。

④ドーブネは跳びが大きくてスピードの持続に長けているので、流れに乗りつつ早めに動く形が合っています。⑩アラタはパワフルさがあって先行力も身に付いたことで安定感が出てきました。堅実に上位争いが狙える1頭です。

⑨ローシャムパークは初めての洋芝ですが、調教でしっかり動けているのでこなせそう。馬体のシルエット、まとまった感じが見栄えが良く能力を感じさせます。スタミナに長けているので、外を回りながら早めに動いても最後まで我慢できるでしょう。

⑧ブローザホーンは馬体に張りがあって前走の疲れも見られません。決め手勝負では分が悪い完全なパワータイプ。小柄でも厚みが凄く体を大きく見せています。道悪適性は既に証明済み。小柄だと馬場を掘らずにスイスイと走れて苦にしない馬もいます。

昨年の3着馬⑬スカーフェイスは稍重の芝コースでの追い切りで跳びの綺麗な走りを見せていたのが印象的です。衰えは感じませんし、前が苦しくなった時に大駆けする出番があっても良さそうです。

やたら追い切りの動きがいい⑪マイネルウィルトスと内枠を引けた③ハヤヤッコは、馬場状態が昨年に近づくほど不気味です。

本命候補：⑨ローシャムパーク

逆転候補：⑬スカーフェイス