【エルムS】直近5年で約7割の1~3着馬が該当!「激走条件」を満たした爆弾穴馬

北海道で何度も好走歴があるロッシュローブ

北海道で何度も好走歴があるロッシュローブ


エルムステークス(G3、札幌ダ1700m)は、過去10年で1番人気馬が勝ったのは2020年1着タイムフライヤーの1度だけ。直近2年続けて1~3番人気馬が連対を外しているように、波乱決着も珍しくないレースです。

予想を難解にしている理由には『JRA唯一のダート1700mで行われる重賞』に加えて、北海道での『滞在競馬』という複合的な要素が考えられます。

ダート1700mはJRAだと札幌、函館、福島、小倉でしか施行されません。いずれも直線の短いローカル競馬場の小回りコースです。

また札幌での滞在競馬では調教コースが「芝orダート」に限定されます。通称“裏函(うらはこ)”と呼ばれる調教専用のウッドコースがある函館の使用可能とはいえ、通常の東西トレーニングセンターとは異なる環境下で調整を強いられるのもポイントでしょう。

例えば直近5年の1番人気で馬券外に敗れた馬を振り返ると、2019年7着グリムはダ1700mに出走経験がなく滞在競馬も初めて。21年に14着シンガリ負けに大敗したアメリカンシードも同様で、競走中に鼻出血を発症しています。

裏を返せば『北海道シリーズの小回りダ1700m戦で実績がある馬』を狙えば、的中馬券に大きく近づくことができます!

事実、2018年からの1~3着馬15頭のうち11頭は「札幌or函館ダ1700mで勝利経験」があり、「2戦以上出走して複勝率50%超え」という共通点がありました。

▼札幌or函館ダ1700mで勝利経験があった馬(過去5年)
●22年
1着 フルデプスリーダー(9人気)

3着 オメガレインボー(3人気)

●21年
1着 スワーヴアラミス(4人気)

2着 オメガレインボー(5人気)

●20年
1着 タイムフライヤー(1人気)

2着 ウェスタールンド(2人気)

●19年
1着 モズアトラクション(2人気)

2着 ハイランドピーク(10人気)

●18年
1着 ハイランドピーク(2人気)

2着 ドリームキラリ(3人気)

3着 ミツバ(1人気)

補足として2022年2着ウェルドーン(6人気)もマリーンS(函館ダ1700m)2着があり、札幌or函館ダ1700mに出走経験が無かったのは3頭しかおらず、いずれも3着止まりでした。これは予想の大きなヒントになります!

何故なら今年の出走馬に先ほど紹介した「札幌or函館ダ1700mで勝利経験」、「2戦以上出走して複勝率50%超え」の激走条件を満たす馬は意外に少なく合計4頭しかいません。

激走条件を満たした馬には木金更新の別記事でも紹介したセキフウ、ペプチドナイル、ルコルセールなどが該当します。

穴で要注目はロッシュローブです。2022年大沼S2着など札幌函館ダ1700mで合計5戦して[1-2-0-2]連対率60%。条件戦時代には札幌ダ1700mで昨年のエルムS覇者フルデプスリーダーの2着がありながら、今回は近走成績を嫌われて驚くほど人気がありません!