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【2歳馬情報】芦毛の女王の初仔が待望のデビュー!
2023/8/28(月)
今週で新潟、小倉、札幌開催が終わり、夏競馬は終わりを迎える。ここまで多数の素質馬がデビューしてきた夏競馬だが、最終週にも評判馬がスタンバイしている。芦毛の女王の初仔など話題の2歳馬たちを、今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が注目馬を紹介していく。
◆9月2日
●新潟芝2000m
ヴェローチェエラ(牡、リアルスティール×イプスウィッチ、栗東・須貝厩舎)
母はフランスG3で2着2回。新潟の馬房が確保できなかったためか、1週前のデビューを伸ばし、当レースを予定。先日までヴェローチェエロという馬名だったが、改名している。
8月17日のCWで6F78秒8-11秒3の好時計を出し、新潟2歳S出走のヒヒーンを相手に食い下がった内容は非常に良かった。1週前は坂路で53秒8-12秒6をマークしている。鞍上はデムーロ騎手。
モスクロッサー(牡、ハーツクライ×クリスプ、美浦・国枝厩舎)
半兄ダノンファラオ(ジャパンダートダービー勝ち馬)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)はウッド6F83秒6-11秒7。
「スラっとした足先と背中の長さがあり、芝の中距離で良さそうなイメージ。軽いキャンターが目立ち、バネを感じさせる走り。良馬場で特に良さそうなタイプ」と記者の話。父がアメリカンファラオの兄はダートがメインだったが、父がハーツクライに変わった本馬は、芝で大成を目指す。鞍上は川田騎手。
アルテアシップ(牡、ルーラーシップ×ギモーヴ、美浦・手塚厩舎)
母は4勝。おじホウオウアマゾン(アーリントンC勝ち馬)。調教はウッド6F82秒8-12秒0と全体時計は水準レベルにある。鞍上は岩田康騎手。
●小倉芝1200m
カルチャーデイ(牝、ファインニードル×ラルティスタ、栗東・四位厩舎)
母は3勝。半兄メイショウチタン(4勝)、おじザラストロ(新潟2歳S勝ち馬)、おばプレノタート(フィリーズレビュー3着)。CW6F79秒9-12秒4は、先週水曜日のCWコース2歳一番時計(6F)。当然、初戦から期待したい。
●札幌芝1500m
ノッツェドーロ(牝、スワーヴリチャード×ノッツダルジェント、栗東・庄野厩舎)
半兄ゴッドファーザー(2勝)。調教は、札幌の芝コースで5F66秒台、1F11秒台半ばの時計が出ている。スワーヴリチャードの馬主であるNICSの2歳馬は、同馬の産駒が多数。中でも本馬はスワーヴリチャードを育てた庄野厩舎所属で、特に期待は高いはずだ。
◆9月3日
●新潟芝1800m
コンドライト(牡、ドゥラメンテ×アエロリット、美浦・菊沢厩舎)
母はNHKマイルC勝ち馬。調教は、ウッド6F84秒6-11秒5。「初仔ながらサイズはあり、ガッチリとした体系。パワフルな走法だが瞬発力もありそうで、ポテンシャルの高さは十分。クラシックを期待させる馬」と関係者の話。
春の時点で評判に挙がっていた馬だが、ルメール騎手の新潟遠征に合わせてのデビューを見ても、依然高い期待に変わりがないことがうかがえる。先々まで注目の一頭だ。
クイーンズウォーク(牝、キズナ×ウェイヴェルアベニュー、栗東・中内田厩舎)
半姉グレナディアガーズ(朝日杯FS勝ち馬)。CW6F80秒9-12秒5と全体は速いが、終いは少々時計がかかってしまったように、まだ動ききれていないようだ。レースまでに、更なる変わり身を見込みたい。鞍上は川田騎手。
ロクシアス(牡、エピファネイア×レト2、美浦・国枝厩舎)
おばライトシフト(イギリスオークス勝ち馬)。調教はウッド6F81秒9-12秒1を余裕でマーク。時計も出ており、初戦から行けそうな雰囲気だ。鞍上は菅原明騎手。
●新潟芝1400m
シアブリス(牝、エピファネイア×ブリスフルデイズ、美浦・黒岩厩舎)
おじウォータクティクス(アンタレスS勝ち馬)、キタサンアミーゴ(小倉記念2着)、ハッピーモーメント(目黒記念3着)。ウッド6F81秒8-11秒5の好時計で、新潟2歳S出走のアスコリピチェーノに先着と上々の動きを見せている。鞍上はルメール騎手。
ワールドシリーズ(牡、No Nay Never×Elyseas World、栗東・中内田厩舎)
母は北米G3を4勝、G1で3着。CW6F85秒0-11秒9を余力を残してマーク。厩舎の傾向を考えると、初戦から好結果を望みたい。鞍上は川田騎手。
●小倉芝1800m
ドラムライム(牡、ブリックスアンドモルタル×スマッシュハート、栗東・武幸厩舎)
半兄ストロングライン、タイセイシリウス、エスコバルはそれぞれ3勝。調教はCW6F84秒0-12秒6。「母の産駒はパワー型が多く、父が替わった本馬も筋肉量は豊富。体の完成度は奥手の印象だが、潜在能力は水準以上」と記者の話。鞍上は藤岡康騎手。
オールデュスヴラン(牡、ルーラーシップ×デルニエオール、栗東・池江厩舎)
母はフィリーズレビュー3着。おじオルフェーヴル(G1を6勝)、ドリームジャーニー(G1を3勝)。CW6F83秒2-11秒7を余力をもってマークし、いいイメージで調整は進んでいる。鞍上は荻野極騎手。
スカイハイ(牡、キタサンブラック×タイキオードリー、栗東・清水久厩舎)
おばエスカナール(4勝)。調教はCW6F82秒7-11秒6と、清水久厩舎らしく速めの時計が出ている。馬主の石川達絵氏は、下河辺牧場出身の活躍馬(キセキ、ソウルラッシュ、ビッグリボンなど)が目立つ。本馬も下河辺牧場生産で、楽しみは増している。
◆2歳馬新規入厩
シュヴァルトリリエ(牡、モーリス×リスグラシュー、栗東・矢作厩舎)
母は有馬記念など国内外でG1を4勝
モンテレオン(牡、スワーヴリチャード×セレスタ、美浦・尾関厩舎)
半姉ヴァレーデラルナ(交流G1勝ち馬)、ハーパー(クイーンC勝ち馬、オークス2着)
スピノザ(牡、エピファネイア×アルテリテ、美浦・国枝厩舎)
母は北米G1勝ち馬。セレクトセール2億4200万円(税込)
シンバーシア(牝、ロードカナロア×スウィートリーズン、美浦・国枝厩舎)
半兄ディアスティマ(目黒記念2着)
レディマリオン(牝、ハービンジャー×プリンセスカメリア、栗東・長谷川厩舎)
半兄アルフレード(朝日杯FS勝ち馬)、全姉フィリアプーラ(フェアリーS勝ち馬)
ルヴニール(牝、キズナ×アメージングムーン、美浦・奥村武厩舎)
母はファンタジーS3着。半兄ノースブリッジ(重賞2勝)、タッチウッド(共同通信杯2着)
マルチャレアル(牡、リアルインパクト×ヴィートマルシェ、栗東・斉藤崇厩舎)
半姉マルシュロレーヌ(ブリーダーズCディスタフ勝ち馬)、半兄バーデンヴァイラー(交流G3を2勝)
シルヴァリームーン(牝、キズナ×ムーンライトベイ、栗東・渡辺厩舎)
半姉シゲルピンクダイヤ(桜花賞2着、秋華賞3着)、シゲルピンクルビー(フィリーズレビュー勝ち馬)
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