【2歳馬情報】近親に活躍馬多数!秋競馬開幕週に名門厩舎が送りだす素質馬!

先週で夏のローカル開催も終わり、今週から中山、阪神開催が始まる。秋のG1シリーズの足音も聞こえてきた。中山、阪神開催を待ってデビューする良血馬、評判馬たちを、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が注目馬を紹介していく。

◆9月9日


●中山芝2000m

フォルラニーニ(牡、エピファネイア×リナーテ、美浦・手塚厩舎)
母は6勝、重賞2着2回。おじサトノダイヤモンド(有馬記念、菊花賞勝ち馬)、いとこドゥラエレーデ(ホープフルS勝ち馬)。1週前調教(以降も調教は、主に1週前のもの)はウッド6F84秒1-11秒9。

「490キロ前後の十分なサイズ感。気の強さもあるが、コントロールは利くので問題ないレベル。仕掛けの反応も上々。中長距離向きでクラシックに乗せたい器」と記者の話。鞍上はルメール騎手。

マイネルモメンタム(牡、ゴールドシップ×マイネアルデュール、美浦・相沢厩舎)
母は3勝。半姉ペルソナリテ(ダリア賞1着)。調教はウッド6F83秒3-12秒0。「父がゴールドシップに変わり、姉に比べて胴もスラッとして距離には融通が利きそう。馬力を生かすパワータイプか」と記者の話。鞍上は石川騎手。

タナバタ(牡、ルーラーシップ×フェアリーダンス、美浦・武井厩舎)
半姉フェアリーポルカ(重賞2勝)、おじココロノトウダイ(中山金杯2着)、おばトゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯勝ち馬)、おじサイレントディール(交流含む重賞3勝)。調教はウッド6F85秒6-11秒9。長めの本数も多く、仕上がりは他馬以上に進んでいるイメージだ。

●中山ダート1200m

ミッキードラマー(牡、ニューイヤーズデイ×ブリオレット、美浦・菊沢厩舎)
おばブランネージュ(フローラS2着)。調教はウッド6F87秒8-11秒4。全体は遅いが、最後の1Fは11秒4の速い時計で締め、古馬オープン馬に先着している。

●阪神芝1400m

ミクロフィラム(牝、リアルスティール×ティッカーコード、栗東・斉藤崇厩舎)
半姉オータムレッド(クローバー賞1着)。8月初旬から坂路を中心に時計を重ね、1週前は坂路52秒0-12秒8。終いは少々かかったが、全体時計は速い。前進気勢が強いようなので、開幕週の馬場を生かしたい。鞍上は団野騎手。なお翌日の牝馬限定マイル戦に回る可能性もある。

●阪神ダート1800m

ルディック(牡、Into Misthief×Miss Besilu、栗東・高野厩舎)
母は北米G1で3着2回。おじセイントリアム(北米G1を4勝)、ファンタスティック(北米G1勝ち馬)。8月19日の小倉ダート1700m戦でデビュー予定も、除外になっている。調教は坂路56秒5-12秒2。除外前の8月9日に坂路53秒4-12秒1を出すなど一度仕上げているので、速い時計が無くても大丈夫だろう。

エナモーニン(牡、モーニン×プレシャスクルー、栗東・吉田厩舎)
おじウインドミネーター(4勝)、ハスラー(4勝)、近親メイショウカズサ(交流含む重賞3勝)。8月3日にCW6F81秒4、1週前は坂路で53秒0-12秒4をマークし、初戦から好勝負できる状況にある。

◆9月10日


●中山芝1600m

シックスペンス(牡、キズナ×フィンレイズラッキーチャーム、美浦・国枝厩舎)
母は北米G1勝ち馬。調教はウッド6F83秒6-11秒8。「父キズナ譲りの丸みある力強いシルエット。それでいて大き過ぎず、バランスもとれている。気性的にかかりそうなところもあるので、マイルは合っているのでは」と記者の話。鞍上はルメール騎手。

アンドローゼス(牝、スワーヴリチャード×ローズウィスパー、美浦・加藤士厩舎)
母は3勝。半姉アロマデローサ(ききょうS1着、阪神JF4着)。調教はウッド6F87秒0-12秒7。時計は平凡だが、まだ弱いところがあるようなので、これから徐々に変わっていくだろう。

●中山ダート1800m

オメガジャカランダ(牝、ニューイヤーズデイ×クレーデリンテ、美浦・大和田厩舎)
半姉は新馬戦を7馬身差圧勝したオメガシンフォニー(2勝)。おばヌーヴォレコルト(オークス勝ち馬)。ウッド6F80秒4-11秒9の好時計をマークし、姉同様に初戦から好結果を望みたい。

●阪神芝1800m

サークルオブジョイ(牡、Constitution×マース、栗東・池添学厩舎)
母は北米G1勝ち馬。坂路主体の調教だったが、1週前は初めてのCWで6F82秒4-11秒9と上々の時計が出ている。鞍上は北村友騎手。

ブラーヴイストワル(牡、ロードカナロア×ヴィニー、栗東・池江厩舎)
祖母コケレールはフランスG1勝ち馬。調教はCW6F83秒0-11秒5。この全体時計で、終い1F11秒5は評価できる。鞍上は武豊騎手。

●阪神芝1600m(牝馬限定)

ニエキヤ(牝、キタサンブラック×サミター、栗東・清水久厩舎)
半兄ダノンチェイサー(きさらぎ賞勝ち馬)。1週前はCW83秒0-12秒1。この4日前になる26日にもCW6F80秒9の速い時計を出しており、デビューへ向け急ピッチに仕上げは進んでいる。ただカイバ喰いが良くないようなので、パドックでは馬体をよくチェックしたい。鞍上は鮫島克駿騎手。

レオテミス(牝、デクラレーションオブウォー×カレンステイシー、栗東・高柳大厩舎)
母は3勝。半兄カレンロマシェンコ(昇竜S1着)。2週前までは目立たなかったが、1週前になって坂路52秒0-12秒2の好時計をマークし、上昇がうかがえる。

サンセットビュー(牝、ドゥラメンテ×ゴーイントゥザウィンドウ、栗東・新谷厩舎)
母は北米で3勝。1週前の坂路54秒3-12秒4も悪くないが、8月9日のCWで6F81秒1の好時計、2週前の坂路でも53秒7-12秒0と、終いに目立った時計が出ている

ビーグラッド(牝、エピファネイア×シャブリ、栗東・岡田厩舎)
祖母スカイノダン(北九州記念2着)。2週前は坂路で54秒1-12秒3、1週前はCW6F83秒1-11秒8と水準レベルの時計は出ている。鞍上は武豊騎手。

オーシンピーチ(牝、ダノンバラード×トップジョーンズ、栗東・宮厩舎)
おじバイガエシ(4勝)、ジュエアトゥー(4勝)。1週前のCWは6F70秒2だが、8月17日の坂路で51秒1-12秒2の速い時計をマークし、脚力を見せている。

◆2歳馬新規入厩


ウェックスフォード(牡、オルフェーヴル×ララア、美浦・高木厩舎)
母は北米G1勝ち馬。全姉サラス、半姉シャムロックヒル(ともにマーメイドS勝ち馬)

ウィンターガーデン(牝、リアルインパクト×リッチダンサー、栗東・武幸厩舎)
半姉バウンスシャッセ(重賞3勝、オークス3着)、コントラチェック(重賞3勝)、半兄ムーンクエイク(京王杯SC勝ち馬)

フェルメール(牡、リアルインパクト×レーゲンボーゲン、美浦・萩原厩舎)
半兄レインボーライン(天皇賞・春勝ち馬)、半姉アニメイトバイオ(ローズS勝ち馬、秋華賞2着)