【菊花賞】「G1級」なのに人気薄!異色の戦績から急浮上した逆転候補

札幌記念からの直行ローテで好走したレインボーライン

札幌記念からの直行ローテで好走したレインボーライン

10月22日(日)に行われる菊花賞(G1、京都芝3000m)。「最も強い馬が勝つ」と言われるクラシック最終戦で、世代トップクラスの馬たちが未知の距離に挑みます。

やはり注目を集めるのは2頭のG1馬、皐月賞馬ソールオリエンスとダービー馬タスティエーラでしょう。しかし、その陰に隠れて、もう1頭の「G1級」が潜んでいることにお気づきでしょうか?

ここで突然ですが「札幌記念」の話をさせてください。札幌記念は夏競馬期間に行われる「G1と同じ定量戦」のG2競走。夏の間に経験や賞金を積んでおきたい馬たちが集まるため、G2でありながらG1級の出走馬が揃うことも珍しくありません。

そんなハイレベルな「スーパーG2」に、3歳で出走して好走した馬たちをまとめてみました。なお、集計期間は札幌記念がG2に昇格した1997年以降としています。

▼札幌記念1~3着の3歳馬
21年1着 ソダシ
→ヴィクトリアマイルなど

16年3着 レインボーライン
→天皇賞・春など

14年1着 ハープスター
→桜花賞

09年2着 ブエナビスタ
→天皇賞・秋、ジャパンCなど

06年1着 アドマイヤムーン
→宝塚記念、ジャパンCなど

03年1着 サクラプレジデント
→中山記念

01年1着 エアエミネム
→神戸新聞杯、オールカマーなど

01年3着 ジャングルポケット
→日本ダービー、ジャパンCなど
(集計期間1997年~2022年)

札幌記念に3歳馬の出走自体が珍しいこともあり、該当馬は8頭とやや少なめも6頭がG1馬という豪華メンバー。また2016年3着レインボーラインのように当時は伏兵級の評価に過ぎなかった馬でも、後にG1を勝っているのは要注目でしょう。

そして今年、この中に名を連ねたのがトップナイフ。しかも2023年から負担重量が改定されたこともあり、例年より1キロ重い55キロを背負いながら9番人気の低評価を覆しての激走でした。

G1馬ジャックドールにシャフリヤールやウインマリリン、ダノンベルーガなど、今年も国内指折りの実力馬ぞろいだった札幌記念。勝ち馬プログノーシスが圧倒的すぎたとはいえ、ここで他の一流馬に3馬身以上の差をつけて2着に入ったトップナイフの実力は見逃せません!

しかし、トップナイフは札幌記念が特殊な馬場での激走を嫌われたのか、今回も人気薄濃厚。まだ能力がバレていない可能性があるだけに、ここは「G1級」の魅力に賭けてみるのも面白いと思いませんか?