【ターコイズS】キタウイング、フィールシンパシーと2頭出しの小島茂之師が語る抱負

この舞台でフェアリーSを勝っているキタウイング

この舞台でフェアリーSを勝っているキタウイング


ターコイズS
キタウイングフィールシンパシー
小島茂之調教師

——まずはキタウイングについて伺います。前走の秋華賞は12着でした。レースを振り返ってください。

小島調教師(以下、小):よく頑張っていたと思いますが、距離の壁があったかなという印象です。

——今回ターコイズSを選択した意図は。

小:重賞勝ちの実績がある舞台ですし、ローテーションもちょうど良いですからね。重賞2勝の実績を考えるとハンデはそれほど軽くならないかもしれませんが、近走成績を加味すればいくらか手頃になるかもしれない、とも思っています。

——この中間の過ごし方を教えてください。

小:前走後は一旦放牧に出して、レースの約1ヶ月半くらい前に帰厩しました。ここを目標に順調に乗り込んでいます。

——12/7(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

小:中間も私が乗っていますが少し動きが硬い感じが見受けられたので、硬さが取れればと考えて12/3(日)に少し強い刺激を与えてピリッとさせました。

その効果もあってだいぶ硬さが取れていましたし、もっと行きたがるかと想像していましたが思っていたよりラクに抑えられました。馬場の外めを回ってこの時計が出ていますし、ラストも余裕があったので状態は良くなっていると思います。

——続いてフィールシンパシーについて伺います。前走の紅葉ステークスは1着でした。レースを振り返ってください。

小:強いメンバーと同じ斤量を背負わされていたので、正直、随分ハンデを見込まれたなと思っていました。ただ前が飛ばしてくれて展開が向いたとはいえ、終いしっかり脚を使って抜け出してくれましたし、さすがハンデキャッパーの目は凄いなと感心しました(笑)。東京コースはどうかとずっと思っていたので、あれだけ強い勝ち方が出来たのは大したものだと思います。

——今回ターコイズSを選択した意図は。

小:ローテーションがちょうど良いのもありますが、ターコイズに向かうかどうかはハンデ次第になると思います。翌日のディセンバーステークスも視野に入れているので、ハンデなどを見ながらオーナーと相談して決めていく予定です。

——この中間の過ごし方を教えてください。

小:前走後は短期放牧を挟んで、レースの約1ヶ月くらい前に帰厩しました。

——12/6(水)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

小:この子は持ち乗り助手が手の内に入れているので、調教メニューも助手本人に考えさせています。そのメニューを聞いて違和感があれば私からもまた別の意見を提案しますが、問題なければそのまま任せます。今回はウッド単走で十分ですし、良い感触を掴めたようです。ゲートに課題があるので、いつも通りのルーティンで、横山琉騎手にゲート練習も行ってもらってレースに臨む予定です。

——条件戦から勝ち星を積み重ねてオープンまで上がってきました。この馬は立派だなと感じるところを教えてください。

小:牝馬が牡馬相手に3勝クラスを勝ち上がるのは本当に大変で、能力がないと出来ません。ウチの厩舎でもこれまでそういう形で勝ち上がった牝馬はオープンでも良いところを見せてくれましたし、この子も同じように活躍してくれるのではと楽しみです。

——最後にレースへの意気込みをお願いします。

小:キタウイングは近走ひと息のレースが続いているので、重賞勝ちの舞台で良いところを見せてもらいたいです。フィールシンパシーはディセンバーステークスと両睨みの状況ですが、まずは強いメンバー相手に勝ち上がってきたことで、どれくらいのハンデを背負わされるのか見てみたいという気持ちがあります。

3歳時には同舞台のフェアリーステークスで4着にきていますし、あのときから成長しているので改めて重賞でどれだけやれるか楽しみです。