【阪神カップ】狙ったローテで挑むウイングレイテストは高いレベルで状態キープ!

スワンSから重賞連勝を狙うウイングレイテスト

スワンSから重賞連勝を狙うウイングレイテスト


阪神カップ
ウイングレイテスト
畠山吉宏調教師

——前走のスワンステークスで重賞初勝利を挙げました。レースを振り返ってください。

畠山調教師(以下、畠):ブリンカー着用で臨んだ2走前の京成杯はマイル重賞を使ってきたなかで1番際どいレースをしてくれましたが、重賞を勝つためにもう一段階何か変化をということで、前走は久々に1400に挑戦しました。先団でスムーズに流れに乗って競馬が出来ていましたし、距離短縮が上手くいったと思います。

——今回阪神カップを選択した意図は。

畠:スワンステークスを勝ったことでマイルチャンピオンシップの優先出走権を取れましたが、これからはマイル以下でやっていこうということでG1を見送って阪神カップを選びました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

畠:阪神カップを選んだことでローテーションにゆとりが出たので、一旦短期放牧を挟んでリフレッシュさせて、レースから逆算して帰厩しました。高い次元でデキをキープ出来ていますし、順調にきていることが何よりです。

——12/14(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

畠:松岡を乗せて、前に置いた2頭を追いかける形でやりました。1週前でしっかりやりたかったので、併せ馬の相手にも攻め駆けする馬を選んでそれぞれにジョッキーを乗せた3頭併せでしたが、ラクラク動けていましたしほぼ馬なりで時計も十分出ていました。

——これまで阪神マイルは3回経験されていますが、阪神1400は初めてです。コース適性についての見通しは。

畠:阪神自体は経験もありますし問題ありません。元々立ち回りが上手なタイプなので、1400になってむしろその持ち味が生きるのではないかと思っています。

——2歳の頃から重賞戦線でも活躍して、6歳になった今年重賞初勝利を挙げました。この馬は立派だなと感じるところを教えてください。

畠:試行錯誤を繰り返しながら、それに応えて重賞を勝ってくれて良かったです。松岡もこの馬が若い頃から「重賞を勝てる馬だ」と言っていろいろ教えてきてくれて、惜しいところまでは来るのに勝ち切れずもどかしい思いをしていましたが、2走前のブリンカー着用で一段階上がって前走の距離短縮でもう一段階上がってようやく重賞を勝てました。

6歳ですが肉体的にもまだまだ衰えを感じませんし、本当にこれからだと思えるくらい元気です。新しい条件で活躍してくれたことで、この先の楽しみが膨らんできている状態です。

——レースへ向けて意気込みをお願いします。

畠:今回は1200路線の馬も混じってきますが、そのなかでもスピードや総合力はヒケは取らないと思いますし、良い勝負になると期待しています。