【3歳馬情報】残り少ない新馬戦にダートの女傑を母に持つ良血馬が登場!

先週で現3歳世代の芝の新馬戦は終了。今週はダートの新馬戦のみとなる。残り数少ない新馬戦に向け調整されている良血馬、評判馬たちを、厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

◆2月10日


●新馬・東京ダート1400m

イェルマーク(牡、Blue Point×Down The Hatch、美浦・尾関厩舎)
1週前調教(以降も時計は、主に1週前の追い切り)はウッド6F84秒0-11秒5。「南半球生産なので遅生まれだけど、筋肉質の好馬体で迫力がある。追い切りでは、格上の馬をアオるほどの動きを披露し、かなりの能力を感じさせる」と記者の話。鞍上はルメール騎手。

ファストフィール(牡、ディープブリランテ×エンプレスラブ、美浦・菊川厩舎)
母はJRA2勝、地方3勝。1週前はウッド6F84秒1-12秒0。1月11日には坂路51秒9を出し、ウッドでは3週連続で5F65~66秒台と、好内容の追い切りを連発している。

ヘヴィリピーテッド(牡、ミッキーアイル×オンヴェラ、美浦・小島茂厩舎)
母はフランスG1で2着。時計は坂路54秒1-12秒2。速めの本数が少ないので、まだまだ変わり身の余地は大きい。

アピーリングルック(牝、パイロ×ブライトリビング、美浦・辻厩舎)
母は3勝。おばカラフルデイズ(関東オークス勝ち馬)。2月4日の東京ダート1600m戦を除外。ウッド6F85秒0-12秒4と地味な内容だが、時計は徐々に詰まってきている。

◆2月11日


●新馬・東京ダート1600m

バスティオン(牡、ハービンジャー×アルギュロス、美浦・西田厩舎)
おじシルバーステート(5戦4勝)、近親シックスセンス(京都記念勝ち馬、G1で2着2回)、ヴィクティファルス(スプリングS勝ち馬)。ウッド6F79秒1-12秒1は、1月31日ウッドの3歳一番時計、古馬を含めても2番目の好時計。初戦から期待できる。

レイズトワイライト(牡、サトノダイヤモンド×バイカターキン、美浦・田村厩舎)
半兄ヴァルツァーシャル(5勝、ボルックスS1着)。1月4日に坂路52秒4-11秒9の好タイムをマーク。1月18日からは3週連続でウッド5F66秒台を出すなど、除外もあって仕上がりはかなり進んでいる。

ビスクウィザード(牡、マインドユアビスケッツ×ララベル、栗東・高柳大厩舎)
母はJBCレディスクラシック勝ち馬。4日の東京ダート1600m戦を除外。1週前は、本来ならレース週だったこともあり軽め。2週前は坂路53秒6-12秒3が出ている。鞍上はルメール騎手。

ロサンゼルス(牡、カリフォルニアクローム×イチリュウ、美浦・伊藤圭厩舎)
母は南関東の桜花賞勝ち馬。半兄ショウナンカブト(2勝)、おばタイニーダンサー(交流重賞3勝)。1月18日には坂路52秒3-12秒1の好時計、1週前は坂路54秒0-12秒1が出ている。2週連続の除外で追い切り本数も増えており、仕上がりはかなり進んでいる。

マオノボルケーノ(牝、レッドファルクス×マオノココロ、美浦・辻厩舎)
半兄マオノアラシ(3勝)。時計はウッド6F87秒1-12秒7。「芝も走れそうなイメージはあるけど、兄はダートで活躍しており、こちらも適性はダートかな。追い切りの時計は出ていないが、実戦で良さが出てくる一族なので心配ない」と記者の話。鞍上は小林勝騎手。

ムーランボルドー(牝、リオンディーズ× フローレンスガール、美浦・戸田厩舎)
母は2勝。半兄ミヤジタイガ(弥生賞2着)。時計はウッド6F85秒7-11秒9。「年明けに入厩し、ここまで入念な乗り込み。追い切りはウッドで長めから負荷をかけ、動きは水準以上。父譲りのパワータイプの好馬体」と記者の話。鞍上は吉田豊騎手。

●新馬・京都ダート1800m

ダノンザボルケーノ(牡、キタサンブラック×ダノンコスモス、美浦・菊沢厩舎)
おばエテルニテ(4勝)。1月24日のウッドで6F81秒0-11秒8の好時計をマークしデビューを楽しみにしていたが、2月4日の東京ダートマイル戦は除外になってしまった。1週前も坂路52秒9-12秒3を出し、好調を維持している。

●未勝利・京都芝1600m

ルトゥール(牝、モーリス×ルフォール、栗東・中内田厩舎)
母は3勝。おじベルーフ(京成杯勝ち馬)、近親ショウナンパンドラ(G1を2勝)、ステイゴールド(香港ヴァーズ勝ち馬)。芝を求めて未勝利戦デビューを予定。1週前はCW6F83秒4-11秒9、2週前の坂路では53秒0-12秒4が出ている。