【中山牝馬S】貫き通した自分の走り!積極策コンクシェルが連勝V

昇級初戦ながら逃げ切ったコンクシェル

昇級初戦ながら逃げ切ったコンクシェル


3月9日(土)、2回中山5日目11Rで第42回中山牝馬ステークス(G3)(芝1800m)が行なわれ、岩田望来騎手騎乗の5番人気・コンクシェル(牝4、栗東・清水久厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:49.0(稍重)。

2着には半馬身差で4番人気・ククナ(牝6、美浦・栗田徹厩舎)、3着にはアタマ差で6番人気・シンリョクカ(牝4、美浦・竹内厩舎)が続いて入線した。1番人気に支持されたフィアスプライド(牝6、美浦・国枝厩舎)は9着に敗れた。

勝ったコンクシェルは昨年の3歳夏に古馬を圧倒する2連勝を飾った素質馬。G1秋華賞をはじめ重賞にも計3回挑戦していたが、こちらはいずれも2桁着順に敗れていた。しかし前走で岩田望来騎手と久々のコンビ復活を果たすと、昨年の連勝を彷彿とさせる走りでまたもや圧勝。勢いに乗ったか、この重賞の舞台でも積極策を打つとそのまましぶとく粘り込んだ。どんな場所でも自分のスタイルを貫き通した、まさに執念の重賞制覇となった。

馬主は前田晋二氏、生産者は新冠町の株式会社ノースヒルズ

  • コンクシェル
  • (牝4、栗東・清水久厩舎)
  • 父:キズナ
  • 母:ザナ
  • 母父:Galileo
  • 通算成績:16戦5勝
  • 重賞勝利:
  • 24年中山牝馬S(G3)

1着 コンクシェル(岩田望来騎手)
「3歳の夏に強い勝ち方で連勝していました。前走は思い切って行く形でいい競馬ができていましたし、ハンデも53キロと恵まれていたので今日も強気に行きました。逃げ馬に不利な結果が続いていて、10レースでも内が伸びなかったので直線で外に出しましたが、踏ん張り切ってくれました。

ためてもキレないタイプで、自分のリズムで運ぶのが大事。重賞を勝つか勝たないかでは使えるレースも違ってくるので、大きな1勝になったと思います。明け4歳、今後も楽しみです」

2着 ククナ(戸崎圭太騎手)
「最後なので勝ちたかったです。スタートでつんのめる感じになってしまいました。ペースが遅かったので、位置取りが後ろになったのは痛かったです。4コーナーで上がっていって、これはいけるかと思いましたが、最後まで勝ち馬に頑張られてしまいました」

3着 シンリョクカ(木幡初也騎手)
「このところ枠だったりペースだったり、運がないように感じていましたが、今日は内枠で脚をためてレースができました。3〜4コーナーでのめる感じでしたが、耐えてくれました。直線も内側はそんなに悪くないと思っていて、上手く突いて行けました。噛み合えば牝馬同士ならやれると思います。収穫のあるレースでした」

4着 フィールシンパシー(横山琉人騎手)
「スタンド前のスタートで、ゲートで入れ込んでいましたが、なんとか落ち着いてくれました。いつも1600mを使っている馬なのでこの距離は少し長いかもと感じていて、4コーナーも苦しくなりましたが、それでも下がらず残ってくれました。状態も良かったし、力をつけています。53キロという斤量にも恵まれて良い内容のレースが出来ました」

5着 コスタボニータ(西村淳也騎手)
「大事に乗りすぎました。もっとアグレッシブに運んでも良かったのかも」

6着 タガノパッション(大野拓弥騎手)
「内を回って馬場の悪いところもこなしてくれました。最後もしっかり走ってくれました」

9着 フィアスプライド(ルメール騎手)
「ペースが遅かったので向正面で上げて行きましたが、強風で外を回されてしまいました。距離は1600mの方がいいと思います」

16着 ヒップホップソウル(北村宏司騎手)
「スタートは上手に出ました。自然の流れで3番手に。リズムよく行っていましたが、3〜4コーナーで手前を替えたり、駆け足になったりしていた。バテたというよりも脚を取られたという負け方でした」


コンクシェル

※こちらに掲載されている情報、結果は主催者発表のものと必ずご確認・ご照合ください。