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【3歳馬情報】勝利は間近!超良血馬が中京に登場
2024/3/11(月)
皐月賞、桜花賞トライアルも順調に消化され、最初の一冠目のメンバーがある程度見えてきた。そんな中今週も未勝利、1勝クラスにはその先のダービー、オークスを視野にいれている馬が集う。今週も厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。
◆3月16日
●1勝クラス・中山芝1600m
レガーロデルシエロ(牡、ロードカナロア×デアレガーロ、美浦・栗田厩舎)
前走のきさらぎ賞は、かかり気味の走りで最後は失速し着外。「勝ち上がりは1800mだけど、レースを使う毎に前進気勢が強くなり、短距離傾向が出てきた。折り合い面、血統面を考えると、今後の活躍はマイル以下だろう」と記者の話。母は1400mの京都牝馬Sを勝っており、マイルへの距離短縮はプラス。同じくマイル戦だった2走前のこうやまき賞はジューンテイク(朝日杯FS4着)の2着に来ており、脚が溜まれば勝機だ。
グローリーアテイン(牡、ヴィクトワールピサ×アンナミルト、美浦・金成厩舎)
昨秋の東京新馬戦は、2F10秒9-11秒2の高速上りとなったレースを差し切り。2戦目はGⅢの京成杯を選んだが、末脚不発で終わっている。今回は堅実に自己条件の平場戦に出走。距離も、前走の2000mよりマイルのほうが良さそうだ。鞍上は田辺騎手。
●1勝クラス・阪神芝1200m
モンシュマン(牡、ミッキーアイル×ザウェイアイアム、栗東・上村厩舎)
初の1400mだった前走の万両賞は5着だが、1200mではオープンのカンナSで4着、自己条件のさざんか賞は勝ち馬と0・1秒差の2着と好結果を残している。距離が1200mに戻っての平場戦で、勝利の可能性は高まっている。鞍上は岩田康騎手。
●未勝利・中山芝1800m
タッチアンドムーブ(牡、ハービンジャー×タッチザピーク、美浦・栗田厩舎)
母は紅梅S1着。半兄ピークトラム(中京記念2着)、ベストタッチダウン(5勝)。2月25日の中山芝1600mの未勝利戦でデビュー。中団から脚を伸ばし、単勝1・3倍のヴァルドルチャから0・2秒差の2着。初戦を考えれば上々のレースだった。2戦目で前進を見込めるので、ここは勝機だ。鞍上は戸崎騎手。
シンバーシア(牝、ロードカナロア×スウィートリーズン、美浦・国枝厩舎)
半兄ディマスティマ(目黒記念2着)。「年末デビューの予定が熱発で白紙に。放牧を挟んでの再仕上げになるが、太目感はなく、薄手の馬体でスッキリと見せている。兄と違い、こちらはマイル寄りのタイプかな」と記者の話。1週前追い切りはウッド5F66秒9-11秒9。厩舎の期待も高く、初戦から好レースとなりそうだ。なお翌日の中山マイル・未勝利戦に出走の可能性もある。
シアブリス(牝、エピファネイア×ブリスフルデイズ、美浦・黒岩厩舎)
デビューから連続2着と好走も、3戦目は5着。その後は間隔をあけ、当レースが今年初戦となる。前3戦に続き、今度もルメール騎手が騎乗することから、変わらず期待は高いはず。母は4戦目に初勝利を掴んでおり、仔も4戦目で決めたい。鞍上はルメール騎手。
●未勝利・中山芝2200m
ベンサレム(牡、スワーヴリチャード×アガルタ、美浦・稲垣厩舎)
デビュー戦は9着と崩れたが、2戦目で変わり身を見せクビ差の2着。前走も3着と好走が続いている。活躍した兄のプロレタリアト、マイネルオフィール、ジオフロントはキャリアを積みながらゆっくり成長しており、弟の本馬も焦る必要はないが、近走の結果から初勝利は早めに挙げておきたい。
●未勝利・中京芝2000m
コルレオニス(牡、レイデオロ×ヒストリックスター、栗東・友道厩舎)
半姉ハープスター(桜花賞勝ち馬)。デビューから3戦は2,3,2着。しかし前走は直線で外に大きく寄れてしまい、7着と初めて崩れている。折り合いに不安があるなど気性面に問題があり、能力を出し切れていないのが現状。1週前の追い切り内容が良く、スムーズな競馬ができれば勝利は近い。鞍上は藤岡康騎手。
ロードオールライト(牡、ハーツクライ×スピニングワイルドキャット、栗東・中内田厩舎)
半兄ダノンスマッシュ(高松宮記念、香港スプリント勝ち馬)。今回がデビュー戦。1週前追い切りはCW6F84秒7-11秒5。2週前からしっかり時計を詰めており良化がうかがえる。鞍上は川田騎手。
●未勝利・中京芝1200m
マーシャルテイル(牡、ミッキーアイル×モルジアナ、栗東・池添厩舎)
おじのシャケトラは中長距離で重賞3勝したが、母は1200mで4勝、半姉コラリンはカンナS勝ちと短距離で活躍。本馬もここまでは1200mに絞ったレース選択。新馬戦は2着と好走も、2戦目は7着大敗。その後はソエが出たため休養し、今回は約4か月ぶりの実戦となる。血統的にも、まだまだ伸びしろは見込める。鞍上は西村淳騎手。
◆3月17日
●フローラルウォーク賞(1勝クラス・中京芝1600m)
サロニコス(牝、ロードカナロア×サロニカ、栗東・松下厩舎)
デビューから3,2,2着と安定した成績を残し、4戦目で初勝利を挙げている。サリオス(朝日杯FS勝ち馬)、シュネルマイスター(NHKマイルC勝ち馬)など近年多くの活躍馬が出ている一族。同世代でおばにあたるサフィラはアルテミスS2着と重賞でも上位に来ている。本馬も2勝目を挙げ、クラシック戦線に参入したい。鞍上は鮫島駿騎手。
●1勝クラス・阪神ダート1800m
バレルターン(牡、リオンディーズ×ピエリーナ、栗東・茶木厩舎)
2戦目で勝ち上がり。続くシンザン記念は大敗し、今回は自己条件に出走。初ダートとなるが、半兄トウセツはダートでオープンまで出世しており、血統的にこなせる下地はある。
●未勝利・中山芝1600m
ドナウワルツ(牝、モーリス×ドナウブルー、美浦・手塚厩舎)
母は重賞2勝。半姉ドナウデルタ(阪神牝馬S3着)、おばジェンティルドンナ(GⅠ7勝)。蹄の不安もあってじっくり調整され、いよいよデビューを迎える。「牝馬にしては比較的サイズ感があり、背中のシルエットにも良血を感じさせる。フットワークも柔らかくて芝向き。軽めの調整ながら古馬と併せても互角の動きを見せている」と記者の話。1週前追い切りはウッド6F85秒5-11秒6。なお前日の中山芝1800m戦に出走の可能性もある。
◆2歳馬新規入厩
ショウナンザナドゥ(牝、キズナ×ミスエーニョ、栗東・松下厩舎)
半姉ミスエルテ(ファンタジーS勝ち馬)。セレクトセール2億350万円(税込)。
グローサートラウム(牡、ダイワメジャー×ナッシングバットドリームス、栗東・武幸厩舎)
半姉ルージュエヴァイユ(エリザベス女王杯2着)
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