【大阪杯】いざ巻き返しへ!指揮官が語るローシャムパークの前走の敗因

香港C8着から巻き返しを狙うローシャムパーク

香港C8着から巻き返しを狙うローシャムパーク


大阪杯
ローシャムパーク
田中博康調教師

——初の海外遠征となった前走の香港カップは8着でした。レース内容を振り返ってください。

田中博調教師(以下、田):ゲートで少し遅れる格好になってしまいましたが、そういうところのある馬というのは分かっていましたからね。その点を修正出来なかったな、ということと、最後もそれほど差はありませんでしたが、海外G1のメンバー相手に差を詰められなかったなという気持ちです。

香港ヘ行く前に、美浦へ帰厩したときから輸出検疫に入る前の10日くらいの間カイ食いが細くなったんですけど、追い切りなどの動きは良かったんです。これまでカイバを食べないということが1度もなかった馬なので、その辺りのケアに対して厩舎としても繊細にはなっていましたが、動き自体は良かったですし特に気にし過ぎることはありませんでした。

前走のハッキリした敗因は掴めていませんが、もしかするとそういうところも少なからず影響があったのかもしれません。上手く結果を出せなかったことを、厩舎としても重く受け止めています。

——今回大阪杯を選択した意図は。

田:中山や函館など小回りコースで結果を出しているように、阪神内回り2000のようなコース形態は合うと思って選びました。

——中間の過ごし方を教えてください。

田:前走後は競馬学校で着地検疫を経て、ノーザンファーム天栄へ移動して過ごしていました。牧場で調整してもらって2/28(水)に美浦へ戻ってきました。この中間もゲートの修正に取り組んでいます。今回はカイバも食べていますし、いつも通りのローシャムパークですね。本当、カイバを食べなかったのは前走のときだけです。

——3/20(水)に行われた最終追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

田:前進気勢が強くて体が伸びてしまうような感じになったり、走りのバランスが噛み合うのに難しさがあるタイプなので、戸崎騎手に乗ってもらって確認してもらいました。今は心身共に良いバランスで走れていますし、戸崎騎手にも好感触を掴んでもらえました。

——過去の取材で「ハービンジャー産駒で、気性的に危ういところもある」というようなお話を伺いましたが、その点について現在はどのような印象をお持ちですか。

田:他の5歳馬と比べても精神面での幼さが目立ちますし、そこの成長はかなりスローな印象です。ただ肉体面は強くなってきた印象がありますし、香港遠征を経たあとは顕著に成長が見られます。特に心肺機能のレベルがグッと上がったな、と思います。その中身の成長に対して、馬体面の強さや体の動かし方が追いついていない感じなので、まだ伸びシロがあると思います。

——初の関西圏への輸送競馬になりますが見通しは。

田:国内としては長めの輸送時間になりますが、香港遠征も経験していますし大きな問題にはならないと思っています。

——レースに向けて意気込みをお願いします。

田:前走が不甲斐ない結果だったので、挽回したい思いが強いです。素質的にもG1の舞台で勝ち負けになると思っている子なので、何とかここは取りたいという気持ちで調整していきます。