【NHKマイルC】思い込み注意!「東京=差し追い込み有利」のギャップから浮上した1頭

19年NHKマイルCを快勝したアドマイヤマーズ

19年NHKマイルCを快勝したアドマイヤマーズ


5月5日(日)に控えたNHKマイルカップ(G1)。東京の芝1600mで行われる一戦ですが、皆様はこのコースに潜む「落とし穴」をご存じでしょうか?

もしも「東京と言えば長い直線。後方一気も十分間に合う、上がりの速い馬を買えば十分……」とお考えなれば、それは少々危険。

意外にもNHKマイルCは東京G1では超異例の「上がり3ハロンが結果に直結しないレース」なのをご存知でしょうか?

▼NHKマイルC「上がり3ハロン」別成績
1位 [1-5-1- 4]
2位 [2-0-4- 6]
3位 [2-2-2- 3]
4~5位[3-1-0- 18]
6位~ [2-2-3-117]
(※過去10年)

驚くべきことに上がり最速で勝利した馬は過去10年で1頭のみ。また勝率は低いながらも上がり4位以下、つまりトップ3に入る末脚を繰り出さずに勝利した馬が5頭もいるのは要注目でしょう。

この理由のひとつに、コースの形状が挙げられます。東京芝1600mは向こう正面から4コーナーにかけて下り坂の続く設計。他のマイルコースであれば息を抜ける地点でスピードが緩められず、特にG1ともなれば持続力の勝負になりがちです。

★

そのため、単に切れる脚を使えるだけでは届かないケースが多数。スピードに加え、道中の位置取り、長い直線を走りきるスタミナも併せ持った馬たちがコースにマッチし、好走する傾向にあります。

逆にNHKマイルCで狙えるイチオシの条件をご紹介します。それはズバリ、「前走中山」で「4コーナー1~5番手」だった馬です!


●該当馬[5-3-2-30]

23年1着 シャンパンカラー(9人気)
→前走NZT、4コーナー4番手

21年1着 シュネルマイスター(2人気)
→前走弥生賞、4コーナー2番手

19年1着 アドマイヤマーズ(2人気)
→前走皐月賞、4コーナー5番手

18年1着 ケイアイノーテック(6人気)
→前走NZT、4コーナー5番手

17年2着 リエノテソーロ(13人気)
→前走 アネモネS、4コーナー3番手

15年1着 クラリティスカイ(3人気)
→前走皐月賞、4コーナー1番手

14年3着 キングズオブザサン(12人気)
→前走皐月賞、4コーナー4番手
(※過去10年。馬名を挙げた好走馬は一部抜粋)

ご覧の通り、タフな中山コースで先行力を見せていた馬が巻き返すパターンが目立ちます。過去10年で5勝を挙げているほか、2ケタ人気の爆穴による激走例も複数あるのは見逃せません。

そして今年、「前走中山」で「4コーナー1~5番手」だった馬は以下の通り。


キャプテンシー
→前走NZT、4コーナー2番手

ジャンタルマンタル
→前走皐月賞、4コーナー2番手

ボンドガール
→前走NZT、4コーナー4番手

ユキノロイヤル
→前走NZT、4コーナー1番手

いずれのケースも好走例があるだけに魅力的ですが、強いてオススメを挙げるならばジャンタルマンタルです。

2019年アドマイヤマーズ、15年クラリティスカイと同じく前走皐月賞で掲示板に載っており、最も勝利に近い「激ウマ」の1頭です!