【2歳馬情報】2歳戦開幕!いきなりサートゥルナーリア産駒の注目馬が登場!

今週の中央競馬からいよいよ2022年生まれのサラブレッドたちによる2歳戦が始まる。早速今週、来年のダービーなど大舞台を目指す素質馬が集結。厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

◆6月1日


●東京芝1600m

ウィンターベル(牡、バゴ×ノチェブランカ、美浦・木村厩舎)
母は3勝。おじグレートマジシャン(毎日杯2着、ダービー4着)。1週前の追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)は、ウッド6F83秒6-67秒4-11秒5。2週前にも6F82秒台をマークしている。木村厩舎の2歳戦開幕週デビューの馬はステルヴィオ(マイルCS勝ち馬)、ノッキングポイント(新潟記念勝ち馬)、チェルヴィニア(オークス勝ち馬)と活躍率が高く、この馬も先々まで注目だ。

デバッグ(牡、ダイワメジャー×ミスエリカ、美浦・栗田厩舎)
半姉のクリスマスパレード、ミスヨコハマはともにPOG期間内に2勝し、重賞でも掲示板に載る活躍。。追い切りはウッド5F66秒5-11秒3。週毎に時計を詰め、水準レべルをクリアしている。

ウインアレース(牡、ウインブライト×ウインアルテミス、美浦・畠山厩舎)
半姉ウインアグライア(若駒S、コスモス賞1着)。2週前まではウッド5F70秒台、1Fは11秒台と終い重点が目立ったが、1週前はウッド5F67秒4-11秒3と全体時計も詰めている。鞍上は松岡騎手。

●京都芝1600m

ショウナンザナドゥ(牝、キズナ×ミスエーニョ、栗東・松下厩舎)
半姉ミアネーロ(フラワーC勝ち馬)、ミスエルテ(ファンタジーS勝ち馬)、ミファヴォリート(4勝)。セレクトセール2億350万円(税込) 。追い切りはCW6F82秒3-11秒4。元々評判も非常に高かったが、調教内容も良く、初戦から期待大だ。鞍上は池添騎手。

ダノンフェアレディ(牝、キズナ×メチャコルタ、栗東・橋口厩舎)
母はアルゼンチンG1勝ち馬。半兄ダイヤモンドハンズ(札幌2歳S3着)。セレクトセール8800万円(税込)。追い切りはCW6F81秒4-11秒9。「母の産駒はボリューム感ある馬体が多いが、こちらも恵まれた好馬体。それでいてキズナ産駒の牝馬特有の切れ味があり、追われると伸びのあるフォーム」と記者の話。 鞍上は川田騎手

◆6月2日


●東京芝1600m(牝馬限定)

クライスレリアーナ(牝、サートゥルナーリア×シユーマ、美浦・木村厩舎)
半兄ブレステイキング(チャレンジC3着)、ヘリフェルテ(4勝)。1週前の追い切りはウッド6F83秒6-68秒9-11秒6。シユーマの仔はこれまでもPOGで人気になっていたが、POG期間内での活躍は目立たなかった。しかし本馬は2歳戦開幕週でデビューできるほど順調に来ており、兄姉とは違うムードだ。鞍上はルメール騎手。

エストゥペンダ(牝、サートゥルナーリア×エストレチャダ、美浦・高柳瑞厩舎)
母は北米GⅢ勝ち。5月2日の時点で、坂路53秒8-12秒6。1週前もウッド5F67秒4-11秒2の好時計をマークと、毎週のように目立った時計を出している。小柄な馬で馬体の維持が鍵となりそうだが、そこをクリアできれば初戦からいける。鞍上は川田騎手。

ミリオンローズ(牝、スワーヴリチャード×マンビア、美浦・萩原厩舎)
半姉サンテローズ(4勝)、ミッキーハーモニー(3勝)。ウッド5F67秒6-10秒9と、終いは出色の10秒台。「1週前追いは余裕をもってラスト1ハロン10秒9。切れ味があり、大物に育つムードもある」と記者の話。兄姉6頭中5頭はデビュー戦で馬券圏内に来ており、本馬も初戦から好勝負だ。鞍上は横山武史騎手。

エンブロイダリー(牝、アドマイヤマーズ×ロッテンマイヤー、美浦・森一厩舎)
母は忘れな草賞1着、クイーンC3着。近親ブエナビスタ(G1を6勝)。1週前はウッド6F81秒6-11秒1と、2週前の6F85秒4から大きく時計を詰め、デビューへ向けムードは高まっている。鞍上はモレイラ騎手。

クラリネットソナタ(牝、ナダル×レニーズゴットジップ、美浦・田中博厩舎)
半姉ストリクトコード(3勝)。坂路中心の調教で、1週前は坂路54秒2-12秒0と終いが目立っている。他の2歳馬に先駆けて2月下旬に美浦に入厩しており、仕上がりの早さは他馬以上と考えていいだろう。鞍上は戸崎騎手。

アルデココ(牝、スワーヴリチャード×ワナダンス、美浦・矢野英厩舎)
母はアルゼンチンG1勝ち馬。2週前のウッド5F67秒5-11秒3も速いが、1週前はウッド5F68秒5-10秒9と終いに10秒台をマークし、注目度を増している。

ウインイザナミ(牝、モーリス×コスモネモシン、美浦・上原博厩舎)
母はフェアリーS、新潟記念勝ち馬。半兄ウインバグース(2勝)。時計はウッド6F82秒9-11秒6。2週前にも近い時計を出しており、仕上がりは順調だ。鞍上は丹内騎手。

●東京芝1400m

スターウェーブ(牡、Kingman×コスモポリタンクイーン、美浦・武井厩舎)
おばArabian Queen(イギリスG1勝ち馬)。セレクトセール3億3000万円(税込)。2週前にウッド6F80秒9-11秒3と好時計をマーク。1週前は少し遅くなったが、それでもウッド6F83秒5で、1F11秒3なら上々だ。「入厩後は乗り込み量も多く、時計も水準以上でいきなり勝ち負け濃厚」と記者の話。3月の入厩時から評判に挙がっていた馬で、2歳戦から活躍できそうなタイプ。ここを勝って、2歳重賞やオープン特別に向かいたい。鞍上は三浦騎手。

カルデライト(牝、ナダル×コーディエライト、美浦・森一厩舎)
母はファンタジーS、新潟2歳Sともに2着。1週前のウッド6F80秒2-11秒0は、古馬を含めて木曜日の美浦ウッド6Fの一番時計。デビュー3、4戦目の重賞で2着の母同様、早くからの活躍を見込める。鞍上はルメール騎手。

●京都芝1400m

カムイカル(牡、シルバーステート×エトピリカ、栗東・福永厩舎)
母は1200mで4勝。1週前はCWで6F82秒2-11秒5、5月19日の日曜日にも坂路53秒5-12秒4をマーク。初めての2歳馬デビューとなる福永厩舎だが、開幕週から勝利を飾る可能性は十分にある。鞍上は岩田望騎手。

ヴァリオーサ(牝、エピファネイア×ディヴィナプレシオーサ、栗東・武幸厩舎)
兄姉5頭で最高でも2勝だが、母は3年連続ディープインパクトにつけ、その後もハーツクライ、ロードカナロア、エピファネイアと大物種牡馬をつけているように期待の繁殖牝馬。そろそろ当たりが出てもいい頃だ。追い切りはCWで5F69秒3-11秒7。ここまで全体時計は目立っていないが、3週連続で1F11秒台後半の時計は出ている。鞍上は浜中騎手。

ネティフラウ(牝、ミッキーアイル×ウィラビーオーサム、栗東・音無厩舎)
半兄シンプルゲームは3戦2勝、2歳時に黄菊賞で後のG1馬ポタジェを破っている素質馬。坂路51秒0-12秒9は、水曜日栗東坂路の2歳一番時計。最終調教でもう少し上り時計が速くなれば、更に楽しみは増す。鞍上は松若騎手。

キトンインザスカイ(牡、シスキン×メジロトンキニーズ、栗東・高野厩舎)
半兄トリオンフ(重賞3勝)、半姉クールキャット(フローラS勝ち馬)。1週前は坂路58秒1-12秒7と軽めだが、この3日前の5月19日・日曜日に坂路55秒9-12秒2の時計を出しており、仕上げは進んでいる。鞍上は鮫島駿騎手。

◆2歳新規入厩


ラルガメンテ(牝、ドゥラメンテ×メジロツボネ、美浦・尾関厩舎)
半兄グローリーヴェイズ(香港ヴァーズ勝ち馬)。

メイショウイチモン(牡、エピファネイア×メイショウマンボ、栗東・飯田厩舎)
母はオークスなどG1を3勝。

チェルビアット(牝、ロードカナロア×キューティゴールド、栗東・高野厩舎)
半姉ショウナンパンドラ(ジャパンC、秋華賞勝ち馬)。

カムニャック(牝、ブラックタイド×ダンスアミーガ、栗東・友道厩舎)
母は5勝。3代母はダンスパートナー(オークス勝ち馬)。金子真人HD-友道厩舎のライン。

イマージョン(牡、ロードカナロア×アディクティド、栗東・高野厩舎)
半兄クルーガー(重賞2勝、豪州G1を2着)、サクセッション(ジュニアC1着)。