【2歳馬情報】オークス馬の弟が早くも東京競馬場でデビュー!

先週から中央でも2歳戦がスタート。いきなりレベルの高いレースが展開された。今週も評判馬、良血馬が多数スタンバイ。厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

◆6月8日


●東京芝1600m

グラフレナート(牡、キズナ×ヴィルデローゼ、美浦・宮田厩舎)
母は3勝。祖母ブルーメンブラット(マイルCS勝ち馬)。1週前の追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)はウッド6F82秒0-11秒4と上々の時計をマークしている。

おじのシュトラウスは昨年の2歳戦開幕週の東京マイル戦でデビューし、9馬身差の大楽勝。その後、東京スポーツ杯2歳Sを制している。本馬もデビュー戦で勝ち上がり、おじに続きたい。なお翌日の芝1800m戦に出走の可能性もある。

ヴィーデ(牡、ルヴァンスレーヴ×ピアノボレロ、美浦・戸田厩舎)
近親マチカネキンノホシ(重賞2勝)、マチカネニホンバレ(エルムS勝ち馬)。時計は、ウッド5F67秒3-11秒6。5月16日にもウッド5F67秒4の時計が出ており、仕上がりは他馬以上に進んでいるイメージだ。鞍上はオシェア騎手。

●京都芝1600m

スカイブルー(牡、エピファネイア×スカイノダン、栗東・杉山晴厩舎)
母は北九州記念2着。2週前は坂路53秒8-12秒0、1週前は坂路53秒9-12秒2と、終いに速い時計が出ている。兄姉7頭中、新馬戦でデビューした馬は6頭で、半分の3頭が2着に入線と初戦から動ける一族。きょうだい初の新馬勝ちもねらえる。

ダノンフェルゼン(牡、ミッキーアイル×ミッキーオスカル、栗東・音無厩舎)
近親ポタジェ(大阪杯勝ち馬)、ルージュバック(重賞4勝、オークス2着)。5月16日は坂路51秒9の速い時計をマーク。1週前は坂路53秒5-12秒6の時計を余裕十分に出している。

「音無厩舎らしく、ここまで坂路主体の乗り込み。前進気勢に溢れる血統なので、スイッチが入らないようにメンタル面を重視。まだ目一杯に追っておらず、その気になればもっと動けるだろう」と記者の話。鞍上は川田騎手。

カルドウェル(牝、スワーヴリチャード×プロキシマ、栗東・中村直厩舎)
母は2勝。おばノーブルジュエリー(6勝、京都牝馬S3着)。CW6F82秒9-11秒5の時計が出ている。父は、初年度産駒が2歳戦から活躍したスワーヴリチャード。本馬も初戦から結果を出したい。

●函館芝1000m

ディラードテソーロ(牡、フィエールマン×ワイルドソース、美浦・畠山厩舎)
1週前は函館に移ったばかりで軽めだが、2週前は美浦のウッドで5F65秒7-11秒9の時計を出している。兄姉4頭中、JRAの新馬戦でデビューを果たした2頭は3、2着と好走している。なお翌日の1200m戦に出走の可能性もある。

◆6月9日


●東京芝1800m

アルレッキーノ(牡、ブリックスアンドモルタル×チェッキーノ、美浦・国枝厩舎)
母はフローラS勝ち馬、オークス2着。半姉チェルヴィニア(オークス勝ち馬)、半兄ノッキングポイント(新潟記念勝ち馬)。追い切りはウッド6F82秒0-65秒1-11秒6の好時計をマーク。当初は東京後半デビューとの話もあったが、これなら2週目デビューでも大丈夫だろう。

「馬体は、牡馬にしてはちょっと薄いイメージ。フットワークは軽快で、完成度は姉チェルヴィニアの同時期よりも進んでるんじゃないかな。2歳戦から活躍を見込んでいい」と記者の話。なお前日のマイル戦出走の可能性もある。鞍上はルメール騎手。

クロワデュノール(牡、キタサンブラック×ライジングクロス、栗東・斉藤崇厩舎)
半姉アースライズ(フラワーC2着)。CW6F82秒2、終い2F11秒6-11秒2と全体、上りともに目立った時計が出ている。「スラっとした中距離体型。手先や馬体の重苦しさはなく、芝向きのシャープさがある。切れるというよりは、この血統特有の長く脚を使うタイプか」と記者の話。鞍上は北村友騎手。

ブラックセイバー(牡、キタサンブラック×サーブルクーリール、美浦・栗田厩舎)
ウッド6F81秒4-5F64秒8-3F36秒0-1F11秒3と、ハロン毎に強調したい時計が並んでいる。母は未勝利、上の2頭も未勝利と血統的には不発の馬が並んでいるが、ここで本馬が初勝利を決めたい。

●京都芝1200m

ポートデラメール(牝、ナダル×ジュベルアリ、栗東・斉藤崇厩舎)
半兄アルナシーム(5勝、朝日杯FS4着)、おじシャフリヤール(日本ダービー、ドバイシーマクラシック勝ち馬)、アルアイン(皐月賞、大阪杯勝ち馬)。時計は6F83秒1-11秒3と、2週前より6Fで3秒近く時計を詰め、1Fも11秒前半と良化が目立つ。

ヤンキーバローズ(牡、エピファネイア×キャンディバローズ、栗東・上村厩舎)
母はファンタジーS勝ち馬。おばファインチョイス(函館2歳S勝ち馬)。時計はCW6F85秒8-11秒7。ここまでの調教過程から、まだまだ上積みがありそうだ。

●函館芝1200m

アールプロスト(牡、ディーマジェスティ×タイキアプローズ、美浦・伊藤大厩舎)
半兄サミットストーン(交流G1で3着2回)、エンヤラヴフェイス(デイリー杯2歳S2着)、カジュフェイス(もみじS1着)。時計は美浦ウッド5F68秒1-11秒5。2週前もこれに近い時計を出している。

モジャーリオ(牡、リオンディーズ×テルメディカラカラ、美浦・斎藤誠厩舎)
母は4勝。祖母ジョリーダンス(阪神牝馬S2勝)。函館のウッドで全体は5F70秒台も、1Fは12秒前半。時計の出にくい函館ウッドで、デビュー前の2歳馬がこれだけの上り時計を出せれば十分だろう。

◆2歳新規入厩


ラッフルズドリーム(牝、エピファネイア×キングスローズ、美浦・宮田厩舎)
半兄サトノアーサー(エプソムC、関屋記念勝ち馬)、スワーヴシャルル(越後S1着)

スニーカースキル(牝、キズナ×ストリートバンド、栗東・杉山晴厩舎)
母は北米G1勝ち馬。セレクトセール1億3570万円(税込)