【中京記念】1800mは大歓迎!エピファニーが距離短縮で巻き返しへ

この舞台の小倉大賞典を勝ったエピファニー

この舞台の小倉大賞典を勝ったエピファニー


中京記念
エピファニー
宮田敬介調教師

——前走の大阪杯は10着でした。レース内容を振り返ってください。

宮田調教師(以下、宮):これまでこの馬が関西圏のレースを使うときの過程と同様に一旦栗東へ移動して調整を進めましたが、阪神競馬場に着いてからの雰囲気も良く、良い準備をして臨めたと思います。ただパドックではいつもより首を振る仕草を見せたり、ゲート裏でも気負いが感じられました。

そういう雰囲気を引きずってしまったのかゲート内での駐立が良くなくて、少し出遅れたところを他馬に挟まれるという形のビハインドを負ってしまいました。着順は厳しいものになりましたが、本来のプランとは違うリズム重視の競馬に切り替えても最後まで気持ちを切らさずに走ってくれましたし、成長も感じられました。

——今回中京記念を選択した意図は。

宮:レース名は中京記念ですが、今年は2走前に重賞を勝ったときと同じ小倉1800で行われますからね。前走後にジョッキーと話して「2000では1ハロン長いかな」という印象もありましたし、ペースの流れる小回りの1800くらいが合うと思います。休養して馬体が回復してきたタイミングとも合っていたので、ここを選びました。

——この中間の過ごし方を教えてください。

宮:前走後はノーザンファーム天栄へ放牧に出して、レースの3週半前くらいに帰厩しました。今年に入ってから大阪杯までタイトなスケジュールのなか頑張ったこともあって、前走後も体全体に硬さがあったりと回復に少し時間がかかりましたが、順調に体調を整えているのでいつもと同じような仕上がりで臨めると思います。

——7/11(木)に行われた1週前追い切りの狙いと動きの評価をお願いします。

宮:元々折り合いに苦労するところがあって、ここ最近は追い切りでも前半力任せに走って途中で止めてしまう面が見られたので、3コーナー辺りから下ろしてゴール板を過ぎてから1ハロン、2ハロン辺りまでキャンターで走らせる形でやりました。

そのため3ハロン分しか計時されていませんが、ゴール後長めに走っているので問題ありません。馬が思っているより後ろにゴールを設定することで、できるだけ最後まで止めずに頑張ってもらいたいという狙いでしたが、しっかり走れていたと思います。

——今後の調整予定を教えてください。

宮:7/11(木)に栗東へ輸送しました。馬のバランスを整えながら調整を進めて、最終追い切りも1週前同様に3コーナーから下ろして長めに走らせる形でやるかもしれません。ジョッキーに乗ってもらうかどうかは相談中です。

——勝った小倉大賞典と同じ舞台ですが、今回は季節が違います。この馬の暑い時期のパフォーマンスについてはどのようなイメージをお持ちですか。

宮:昨年も9月で暑さが厳しいなかケフェウスステークスを勝っていますし、これまでの夏場の雰囲気を見ると暑さで参ってしまうということはないと思います。

——レースへ向けて意気込みをお願いします。

宮:何とかこの子にもうひとつ、ふたつとタイトルを取らせてあげたいと思っています。そのためにも厩舎としてしっかり準備をしていきますので、応援よろしくお願いいたします。