【2歳馬情報】マイル王者の弟が夏の新潟でデビュー!

夏の新潟開催が始まり2週目。新潟、そして札幌で強い勝ち方を見せる2歳馬が続出し、例年以上のレベルの高さを見せる現2歳世代。今週も数多くの評判馬がスタンバイ。デビュー予定の評判馬、良血馬を厩舎育ちのPOG好き、数多くの名馬をPOGで指名した達人・山田乗男が紹介していく。

◆8月3日


●新潟芝1600m

クランドゥイユ(牝、Kingman×Villa d’Amore、栗東・矢作厩舎)
母はフランスG3で2着あり。1週前の追い切り(以降も時計は、主に1週前のもの)はCW6F83秒3-11秒2。「矢作厩舎の新馬らしく攻め本数はそれほど多くないが、1週前追いは水準以上のタイム。薄手で軽さが目立つ馬体。体型を見ても、新潟のような芝のスピード馬場は向きそうなタイプ」と担当記者の話。鞍上は坂井騎手の予定。

カネラフィーナ(牝、Frankel×ジョイカネラ、美浦・手塚厩舎)
母はアルゼンチンの3歳牝馬チャンピオン。半弟の2頭(1歳は父キズナ、当歳は父コントレイル)はともに、セレクトセールで1億円を超える高額で落札されている。追い切りはウッド6F82秒7-11秒8。「性格を考慮して稽古は抑え気味だが、それでもスピード感は抜群で闘争心も強い。気性的に1600m前後がいいかな」と記者の話。鞍上はルメール騎手の予定。

シルバーレイク(牝、スワーヴリチャード×アドマイヤキラメキ、栗東・中内田厩舎)
半兄トーセンスターダム(重賞2勝、豪州G1で2着)、半姉センテリュオ(オールカマー勝ち馬)。2週前はCW6F85秒6-11秒3、1週前はCW5F70秒9-11秒1と、終いの時計が目立っている。鞍上は川田騎手の予定。

●新潟ダート1800m

ジャナドリア(牡、ゴールドドリーム×タージャススター、美浦・武井厩舎)
半姉エスメラルディーナ(関東オークス勝ち馬)、半兄コンシリエーレ(現5勝、サウジダービー3着)。追い切りはウッド6F82秒4-12秒1。1週前段階で速めの時計を4本出しており、仕上がりは他馬以上に進んでいるイメージ。鞍上はルメール騎手の予定。

クラリネットソナタ(牝、ナダル×レニーズゴットジップ、美浦・田中博厩舎)
母は北米G2勝ち馬、G1で2着4回。半姉ストリクトコード(3勝)。東京の2歳戦開幕週デビューを予定していたが、フレグモーネで回避。山元トレセンに放牧に出して再調整され、その後は順調に来ている。追い切りはウッド6F82秒7-11秒6。鞍上は川田騎手を予定。

●札幌芝1200m

レッドアーネスト(牡、スワーヴリチャード×レッドシャーロット、栗東・庄野厩舎)
トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯勝ち馬)、デニムアンドルビー(重賞2勝、G1で2着2回)ら活躍馬を多数輩出しているフェアリードールの一族。母は2勝。追い切りは、札幌の芝コースで5F61秒台半ばの速い時計をマークしている。鞍上は武豊騎手の予定。

◆8月4日

●新潟芝1800m

ジェゼロ(牡、サートゥルナーリア×ラルケット、栗東・須貝厩舎)
母は4勝、クイーンC3着。半兄ステルヴィオ(マイルCS勝ち馬)、半姉ウンブライル(NHKマイルC2着)。6F79秒9-11秒4は、古馬を含めても7月25日・栗東CWの2番時計にあたる。

「追われる毎に反応が良くなり、1週前追いは川田騎手を乗せて抜群の動きを披露。クラシック路線に乗せたい1頭で、稽古通りなら初戦から勝ち負け必至」と担当記者の話。5月1日の時点で坂路52秒0の速い時計をマークしているように仕上がりは速く、初戦から結果を出したい。

ホウオウレイヴン(牡、サートゥルナーリア×コンテッサトゥーレ、栗東・矢作厩舎)
母は桜花賞3着。おじキャプテントゥーレ(皐月賞勝ち馬)、シルヴァーソニック(国内外で重賞2勝)、クランモンタナ(小倉記念勝ち馬)、おばアルティマトゥーレ(重賞2勝)。CW6F82秒8-11秒5の好時計をマークしている。

スカイタワー(牡、リアルスティール×シーブルック、美浦・小笠厩舎)
母は豪州のマイルG1勝ち馬。ウッド6F81秒4-11秒8は、水曜日の2歳1番時計にあたる好タイム。初戦から好勝負できる態勢にある。

●新潟芝1600m(牝馬限定)

サリーチェ(牝、ドゥラメンテ×サロミナ、栗東・池添厩舎)
半兄サリオス(朝日杯FS勝ち馬、G1で2着2回)、半姉サラキア(府中牝馬S勝ち馬、G1で2着2回)。追い切りはCW6F84秒1-11秒6。3頭併せで遅れたが、終いの時計は上々。鞍上はルメール騎手の予定。

ウィルサヴァイブ(牝、アルアイン×クラシックリディア、栗東・須貝厩舎)
母は新馬勝ち。おじシュトラウス(東京スポーツ杯2歳S勝ち馬)、祖母ブルーメンブラット(マイルCS勝ち馬)。CW6F82秒7-11秒5と全体、終いともに速い時計が出ている。

ラッキークラウン(牝、ロードカナロア×ワイルドラズベリー、美浦・蛯名厩舎)
母はオープン特別2勝、ローズS2着。全兄ミッキーワイルド(プロキオンS2着)、半姉ラズベリームース(現3勝)。時計はウッド5F69秒7-12秒1。世界のセリで高額馬を落札している張月勝氏がオーナーいう点でも注目。

●札幌芝1800m

ノースタンダード(牡、No Ney Never×ラチェーヴェ、美浦・栗田厩舎)
半兄Helvic Dream(アイルランドG1勝ち馬)。タイトルホルダーと同じ栗田厩舎&山田弘オーナー&岡田スタッドのライン。17日の美浦ウッドで6F82秒5-11秒7の好タイムをマークして函館入り。1週前は函館の芝コースで、5F65秒台の時計が出ている。

レッドシュテルン(牡、Saxon Warrior×エリーシエズワールド、栗東・中内田厩舎)
1週前は北海道移動への輸送もあり、追い切りは2週前。ウッド6F84秒8-11秒2。全体時計は目立たないが、終いの2F11秒3-11秒2は光る。鞍上は藤岡佑騎手の予定。

アルマヴェローチェ(牝、ハービンジャー×ラクアミ、栗東・上村厩舎)
母は3勝。おじモンドキャンノ(京王杯2歳S勝ち馬)、カリボール(現5勝)。函館のウッドで5F66秒台後半の好時計をマークしている。鞍上は横山武史騎手の予定。

◆2歳新規入厩

サンライズグラシア(牡、サートゥルナーリア×ワイルドウインド、栗東・矢作厩舎)
半兄ゼッフィーロ(アルゼンチン共和杯勝ち馬、香港ヴァーズ2着)。セレクトセール1億2100万円(税込)

ベストシーン(牡、レイデオロ×アユサン、美浦・手塚厩舎)
母は桜花賞勝ち馬。半兄ドルチェモア(朝日杯FS勝ち馬)