【神戸新聞杯】出走すればほぼ勝ち確!?複勝率7割の「神条件」に該当した意外な伏兵

ダービーでも上がりの脚を見せたミスタージーティー

ダービーでも上がりの脚を見せたミスタージーティー


9/22(日)に行われる神戸新聞杯(G2、中京芝2200m)といえば、開催場所に関わらず「前走ダービー組」が買い!というのは、競馬歴の長いファンの間ではよく知られた話でしょう。

▼神戸新聞杯「前走別」成績
ダービー [9-6-3-30]複勝率37.5%
G2・G3・OP[0-0-3-20]複勝率13.0%
3勝クラス [1-0-0- 3]複勝率25.0%
2勝クラス [0-4-2-28]複勝率17.6%
1勝クラス [0-0-2-19]複勝率 9.5%
(※過去10年)

牡馬クラシック最終戦、菊花賞へのトライルレースとして名高い一戦とあって、ダービーにも出走した有力馬たちの再始動戦に選ばれることの多い神戸新聞杯。必然的に堅い決着で終わることも多く、近年でも2017、19年に「1→2→3人気」による上位独占となりました。

ところが最近は、ダービーで最先着した馬たちが振るわないケースが多発。特にここ2年では22年ダービー5着プラダリア(2番人気8着)、23年ダービー3着ハーツコンチェルト(1番人気5着)などが馬券外に敗れています。

さらに今回のメンバー中、ダービー最先着馬は当時10着のジューンテイク。さすがに安心して軸には据えづらいためか、条件戦を勝ち上がってきた馬も一定の支持を集めるという異例の様相を呈しているようです。

ですがそんな前走ダービー組の中でも、唯一確信をもって狙える馬がいるのをご存知でしょうか。実は、注目すべきは前走の着順ではなく「上がり」です!

▼前走ダービー組「上がり」別成績
上がり1位[3-0-0- 2]複勝率60.0%
上がり2位[2-1-1- 1]複勝率80.0%
上がり3位[0-1-0- 1]複勝率50.0%
4位~5位 [1-1-0- 2]複勝率80.0%
6位以下 [3-3-2-23]複勝率25.8%

23年1着 サトノグランツ(3人気)
→前走ダービー上がり2位11着

21年1着 ステラヴェローチェ
→前走ダービー上がり1位3着

20年1着 コントレイル
→前走ダービー上がり1位1着

19年1着 サートゥルナーリア
→前走ダービー上がり1位4着

(※過去10年)

このように、ダービーで鋭い末脚を見せていた馬は前走の着順に関わらず好走率大。特に上がり1~2位を使っていた馬は合わせて[5-1-1-3]複勝率70%と目覚ましく、該当馬の出走がなかった22年を除けば機会4連勝と「勝ち確」と言っていいほどの成績を挙げています。

世代の頂点を決めるダービーで出色の末脚を使ったとなれば、当然秘めた素質は抜群。開催場所や前走着順に関係なく、この神戸新聞杯でも上位争いに加わっているのだと考えられます。

そして今年、「前走ダービーで上がり1~2位」に該当するただ1頭がミスタージーティー。前走は上がり2位タイで16着ですが、昨年サトノグランツが11着→1着と巻き返した前例があるため過度な心配は不要。

また同じくダービーで上位の脚を使いながらも敗れたアーバンシック(上がり4位タイ11着)が、先日のセントライト記念を快勝したのも心強いポイントでしょう。隠れた天才の捲土重来に期待です!