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【成瀬琴の秋のノーザンF天栄潜入記part1】秋のG1シーズン直前!G1馬を直撃!
2024/9/25(水)
復帰を目指し調整中のアマンテビアンコ
はーるばるぅきたぜ天栄~!
どうも、楽しみにしていたノーザンファーム天栄取材を前にテンションが上がった成瀬琴です!
今年6月末にも競馬ラボさんの企画で天栄を取材させていただいているのですが、秋のG1シリーズ直前ということで、激戦に挑む前の皆さんの状態をチェックしようということで再度伺わせていただきました。
"男子、三日会わざれば刮目して見よ"とは言いますが、成長期の3歳馬たちにとって夏の2カ月は非常に大きいモノ。2カ月ちょっとでどれだけの成長を見せているか、現場の声を聞いて損はありません!
「こちらが思っている以上に成長してくれている馬がいますよ」、そう語るのはノーザンファーム天栄の荒川厩舎長。そうです、私はこういう話を聞きにきたのです。
荒川厩舎長が最初に紹介してくださったのは…桜花賞馬のステレンボッシュじゃないですか!もうすでにG1を勝っているのに、更に成長しちゃってるんですか…?
「オークスまでは正直もう少し成長して欲しいなというところもあったんです。でもひと夏越してこちらが思ってる以上に成長してくれてますね。飼い葉食いも以前より良いですし、馬体面の成長も見受けられます」と厩舎長も笑顔。お父さんのエピファネイアも初G1制覇はひと夏越えた後の菊花賞でしたが、お父さんの血を継いでいるのでしょうか。
ステレンボッシュのスゴいところはここまでの6戦全てで連対していることだと思うんです。この安定感の秘密について厩舎長は「やる気に満ち溢れてる性格なんです。調教でもとにかく真面目ですから。一切手を抜くところがない。その辺がレースに出ているのかなと思います」と分析されていました。
次走は秋華賞。オークスで先着を許したチェルヴィニアとリベンジマッチになりますが、「この子に関しては2400より2000の方が合ってるのかなと思います」という荒川厩舎長の言葉が心強い!2つ目のG1制覇の可能性は十分あると感じました!
と、思っていた私の前に現れたのが鹿毛の女の子です。え、この馬はもしかして…チェルヴィニアですか!?
甘えてくるチェルヴィニア
なんと、ステレンボッシュのライバルであるオークス馬チェルヴィニアは、同じ荒川厩舎で調整されていたんです。ライバル同士で同じ釜の飯を食う、なんだかスポ根マンガっぽくていいですね(?)
オークス馬も成長度合いは十分のようですよ。「元々この馬は馬格があって良い馬だったんですけど、更に中身が詰まってきたというか、芯が通ってきた感じがします」と荒川厩舎長の口調からは手応えを感じます。
可愛らしいチェルヴィニア
ちなみに間近で見てきた厩舎長曰く、ステレンボッシュとチェルヴィニアが激突する秋華賞は「どっちが勝つかは分かりません(笑)」とのこと。同世代のライバル物語はこれからも続きます。
すいません、"男子、三日会わざれば刮目して見よ"なんて最初に書いたのに、女の子の話ばかりしてしまいました(笑)。男の子でもいましたよ、秋の期待馬たちが!
小島厩舎を取材させていただいた私の目の前に現れたのは、全身真っ白な男の子。物語から飛び出してきたようなこの馬はそう、今年から交流G1となった羽田盃を制したアマンテビアンコです。
残念ながら左前脚の骨瘤の影響で東京ダービーを回避してしまったことで、心配されているファンの方も多いと思います。
「骨瘤が固まるまでじっくり休ませて、だいぶ固まってきたので徐々にトレッドミルから調整をして、今はだいぶ乗り込んで坂路で3F41秒くらいまで乗っています。ちょっと休養が長かったので、ベースの部分をしっかりトレーニングして11月のレースに向けてやっています」と小島厩舎長。
脚元はもう大丈夫とのことですが、休養が長かった分、フォーエバーヤング、ラムジェットと粒揃いの同世代たちとの直接対決はどうやらお預けになりそう。ただ無事に骨瘤が収まってきたようで何よりです。
スタートでたまに出遅れることもありますが、普段から坂路で一歩目からしっかり踏み込めるよう意識して乗られているとのことで、パワーアップしたビアンコくんを再び競馬場で見られる日が今から楽しみです!
ちなみに小島厩舎では、ダート路線でビアンコくんとライバルになるミッキーファイトも管理されているんです。「アマンテビアンコはジャパンダートクラシックに間に合いませんが、ミッキーファイトがフォーエバーヤングたちといい走りをしてくれると期待しています」と厩舎長から力強いお言葉をいただきました。
「操作性が高いのが一番のストロングポイントになると思います。ダート馬の割には芝馬っぽい感じもあります」とのことで、イメージは剛のアマンテビアンコ、柔のミッキーファイトというところでしょうか。こちらもまた同厩舎のライバル物語が続いていきそうです。
続いて取材したのは、4年連続でダービーに出走馬を送り込んだ好調・上田厩舎。この厩舎にも注目のG1馬がいるんです。それが昨年のエリザベス女王杯を勝ったブレイディヴェーグ。
残念ながらその後はアクシデントなどもあり、ドバイターフや新潟記念を回避するなど出走は叶っていません。秋の大舞台を前に状態が気になる1頭です。
「筋肉痛で新潟記念回避になりましたが幸い大事には至っていないので、天栄に入場してからは軽めで様子を見ながら立ち上げて、今では坂路調教ができています」と話すのは上田厩舎長。「新馬戦の後は球節の骨折がありましたし、その後も宮田先生が大事に使ってくれていたんですが、体質の弱さが出てしまったかもしれません」とのこと。
今後は状態を見つつ府中牝馬Sに向けて立ち上げられるとのことで、秋競馬でまた元気な姿を見られそうです。ここまでなかなか順調にはきていませんが、復帰戦を楽しみに待ちたいと思います!
ここまでG1馬を続けて取材してきました。さて、次はこれからG1を勝つ可能性のある優駿たちの取材レポートを…と行きたいのですが、天栄の皆さんの多大なご協力により、数多くの馬を挙げていただいたんです。注目の2歳馬やこの秋要注目の馬たちは次のレポートにてまたご報告させていただきますのでぜひご覧ください!
※成瀬琴さんの秋の天栄取材レポートpart2は9月29日日曜日に公開予定です!
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